ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

棚田

2017年05月14日 20時53分18秒 | 田舎暮らし


桃の最後の剪定が終わり近くにある棚田に寄り道。
ここには日本棚田100選にも選ばれている乙大木谷の棚田がある。
もう水が入っているだろうか?
ちょっと写真を撮ってみよう。
水が入った棚田と稲刈り前の棚田がやっぱり見どころ。

ここには全国に誇れる3つの棚田がある。
甲大木谷・乙大木谷・田和地区の棚田。
それに陰陽師、安倍晴明と蘆屋道満のりっぱな塚もある。

陰陽師~何か今ではいかがわしいけど昔は科学だった。
吉兆を占い、行事や戦の日を決めた。
官職だった安倍晴明と土着の民間人・蘆屋道満
この二人の争いは・・・確か官の安倍晴明の勝利に終わったけど、
負けた蘆屋道満に魅かれる。



棚田には水はちらほら入っていた。
でもやっぱり棚田は朝か夕。
朝日に夕日に輝く棚田がいい。

乙大木谷の棚田はボランティアの人たちの手も入り、整っている。
でも田和地区の棚田は昔よりも荒れていた。
ここは10数年前田舎暮らしをはじめたころ、ときどきたまに手伝いに行ってた懐かしい所。
荒れるのを見るのはちょっと寂しい。

それから古民家ダイニング 道満に行った。
ここはこちらと同じころ田舎暮らしをされた田舎暮らしの仲間の人がやってるカレー屋さん。
グルメ系の雑誌や田舎暮らし系の雑誌にも何度か載せられているところなので、行ったことのある人も多いかも知れないね。
「道満」はもちろん蘆屋道満からとった店名。
手作りで大きな古民家を改造してできた店。
改造前の大きいけどぼろぼろだった古民家を知っているので、
内心、改造は無理だろうなぁ~、と思ってただけに、よくぞここまで!とびっくりしている。
周りは田畑ばかり。
それでゆったりまったり時を過ごせる。

近くにはあじさい寺もあるので、これからがお薦め。
カレーだけでなくスイーツ、それからイタリアで修行されたシェフの作るパスタやピザもお薦めだよ。
それからそうそう、裏にドッグランもあるので犬連れの人にもいいかもしれない。
それから店内で展示販売されている骨とう品、見るだけでも楽しい。
わが家からそんなに遠くはないけど、
車で30分もかからないけど、
根が出不精な人間、たまにしか行かない。
でもここに行くととってもほっとする。

*営業は金・土・日の昼間だけ。要注意!
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桃の剪定

2017年05月14日 19時14分13秒 | 田舎暮らし
隣の町にオーナーになっている桃の最後の剪定と実摘みに行った。

前回でほぼ完ぺき!と思ってたけどやっぱり摘み残しや切り残しがある。
一つの枝に実は2つ・・・が基本だそうだけど、なんか積むのが惜しくなってこっそり3個ほどにしたり・・・
上に伸びた枝は切るそうだけど、切ってしまったら葉がほとんどなくなる枝もある。
まあそこはいいから加減に、適当に・・・
そして、やっぱり邪魔だと思ったら次の袋掛の時にとったらいい。
ともあれ今日、最後の剪定と実摘みは30分くらいで終わった。
(今週早速我が家の桃で復習する予定。
もう15年くらい育ててるのに、ちっとも実がならない。
ほんの少し実がなっても大きくなると落果してしまう。
それでやっとやっと重い重い腰を上げ、桃の教室に行ったのだった)

ところですぐに気づいたのだけど、ここにはイヌノフグリが咲いていた。
わが家でももうオオイヌノフグリばかり!イヌノフグリは見かけない。
でもここではみなイヌノフグリばっかりだった。
ニホンタンンポポが西洋タンポポに駆逐されると危惧されていたけど。
でも我が家には西洋タンポポはいない。
ちゃんとニホンタンポポは生き残っている。
きっとイヌノフグリも生き残るだろう。
写真を撮ったけど、みなピンボケであっぷできない。
ごめんなさい!
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モリエール全集

2017年05月14日 03時44分57秒 | 本の中から
モリエール全集を読んでいる。
モリエールは高校時代夢中になって読んだ。
文庫本はみんな読んで、文学全集のモリエール集も読んで・・・それで終わり。
フランス語を勉強して原文でもいいから全部読もう!何て気にはさすがになれなくてそれで終わった。
学生時代ろくに勉強もしないで本を読み漁った。
そのなかで戯曲もよく読んだ。
チェーホフもシェークスピア全集も。
そして戯曲を書こうと思った。
一つも書けなかったけど・・・
根がどうしようもない人間なのだ。

戯曲の中でも特に喜劇に魅かれた。
アリストパネスやモリエールに。
悲劇よりも喜劇のほうが時代の壁を乗り越えとっても身近に感じられる。
人は何を面白いと思うのか?
それによってその人の中身を、あるいはその時代の雰囲気を直接感じることができる。
悲劇ではそれがなかなか伝わりにくい。

もし今大阪で、吉本で、「人間嫌い」を初演したら受けるだろうか?
あまり受ける気はしない。
早々に(当時のフランスと同じように)幕を下ろすだろう。

モリエールは喜劇の作者でもあったけど、役者、そして劇団のオーナーでもあった。
そのためにもまず経営を考え、客が入る劇を書き演じないといけなかった。
どんないい作品でも客は入らないとわかるとすぐに打ち切って大衆受けする作品を書かないといけななった。
それで「人間嫌い」はすぐに打ち切られて、急遽「ドン・ジュアン」を書きこれが受けた。
喜劇は時代を反映する。
それを感じられるのが面白い。

・・・なんて話ではなくモリエール全集の話。
全10巻のうち最終巻の評論集はパスして、9巻から逆のさかのぼって読んでいこうと思っている。
半分くらいはすでに読んでるので、そんなに時間はかからないだろう。
初期時代の作品になり、あまり面白くないと思ったら、その時は読むのをやめたらいい。
今日は「学者きどりの女たち」を読んだ。
偽善者「タルチュフ」と学問道楽の「町人貴族」を思い出した。
(どちらも好きな作品)
いかにもモリエール風な筋立て。

ただこの2つの作品に比べて浅くもう一つ面白味のかけると思った。
もっとも高校時代にこの作品を読んだらきっと同じように面白いと感じたかもしれないけど・・・
たいして人間的な魅力を感じないアンリエッタとその恋人クリタンドルよりも
学者気取りの女、アルマンドやアンリエッタやベリーズをもう少し人間味を持たせて結論をちょっと変えたら、
女に学問はいらない、ではなく、やっぱり女には学問よね!
するともっと面白い、今でも受ける劇になるだろう。

コメント (2)
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