これコアジサイ(?)
アジサイに比べると花も小さく地味だけど、
よ~く見るとかわいい。
ところでアジサイの話。
この農園は水仙はいっぱい咲くけど、いっぱい育ててるけど、本当はアジサイが大好き!
それでアジサイをいっぱい咲かせたかった・・・
でもどうも相性が悪い。
うまく育たなかったり、せっかく根付いてもうっかり草刈機で刈り取られてしまったり・・・
アジサイは故郷の長崎市の花。
学名は「オタクサ」
シーボルトの妻「お滝さん」から付いた名前。
シーボルトきっと日本原産のアジサイが大好きになったのだろう。
梅雨のころ咲くアジサイ、
雨上がりに雨粒で光り輝くアジサイが大好きだったのだろうね・・・
それでお滝さんの名前をアジサイにつけた。
・・・そんな風に思う。
その後「シーボルト事件」が起きた。
海外に持ち出すことが国禁だった伊能忠敬の地図を持ち出そうとしたことが発覚して、国外追放になった。
それで二度と日本に来ることができなくなり、お滝さんにも娘のイネにも会うことができなくなった。
そんなシーボルトの気持ちを、日本への思いを、
そんなことが積み重なったシーボルトの晩年をドーデは月曜物語で書いている。
その後、幕末に開国してシーボルトは再び日本に来ることができるようになった。
そして娘との対面。
でも時のへだたりを埋めることはできなかったようだ。
娘いね(オランダおいね)は数奇な運命をたどった後日本最初の女医になった。
今、お滝さんもいねさんも、
長崎の繁華街、思案橋のちょっと上、我が家の実家の墓の近くでひっそりと眠っている。
たまに墓参りするたびに、お滝さんやいねさんの墓を通る。
そして心の中で黙祷する。
・・・アジサイはそんな思いを込めた花。