イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「神吉拓郎傑作選2 食と暮らし編」読了

2018年09月13日 | 2018読書
神吉拓郎/著、大竹 聡/編 「神吉拓郎傑作選2 食と暮らし編」読了

神吉拓郎の2冊目。今回はエッセイ集だ。日々の何ともない生活の一端をやはり軽やかな筆致で切り取っている。
う~ん、と唸るようなところもないけれども、う~ん、これは・・・と思うところもない。やっぱり通勤電車の中で読む本としては一級品のような気がする。
まあ、解説を書いている編者の余りの持ち上げようはちょっと大げさすぎやしないかとも思うのであるが・・。


著者の趣味のひとつは魚釣りであったそうだ。作家として認められた作品は、「ブラックバス」という短編(「1」の方に収めれていた。)であったそうだが、これも叔父さんからブラックバスのルアー釣りの手ほどきを受けるというような内容であった。この本にも、「釣りの記憶は、年を経ても、いつもなまなましい。」という一節が出てくる。ぐいぐいと手元にくる感触や魚体が水の中でギラリと反転する姿を昨日のことのようにはっきり覚えているというのだ。
僕がいうのはおこがましいことだが、この人も魚釣りをよく知っている。
だからよけいに共感できるのかもしれない。


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