場所:加太沖
条件:大潮 6:25満潮
潮流:7:09 上り2.1ノット最強 10:21転流
釣果:カスゴ1匹 ハマチ3匹
「明易」という言葉を最近知った。これは俳句の季語で、季節は夏。夏の夜の明けが早いことをいうそうだ。
芥川龍之介はこんな句を残している。「明易き 水に大魚の 行き来かな」
春分を境に一日一日昼の時間が長くなっていくが、明け急ぐ夜を嘆く思いを表しているそうだ。長い夜に人々は何をしていたのか・・、ちょっとエッチなことを考えてみたりもするが、確かに春分の日を過ぎてまだひと月も経っていないのに夜が明けるのがやたらと早くなってきた。毎年同じ現象がおこっているのは間違いがないが、今年はとくに早く感じるのはなぜだろう・・。

本当の休日は明日だったのだが、天気予報を見てみると明日は荒れた天気になりそうだったので急遽今日に休みを振り替えてしまった。そのへんは今の職場は適当でもなんとかなるというか、僕の立場が適当というか職場の維持のためのローテーションに入っていないというのは楽だ。ただ、朝が早い。毎日午前8時半には出勤をしている。だからいつも眠い。「明易」という言葉が身に染みるのはそのせいかもしれないと思ったりもしている。
今朝も暗いうちに水軒一文字の前で禁断の仕掛けをやってみようと考えていたけれども港を出るころには辺りはすっかり明るくなってしまっていた。
禁断の仕掛けはというと、今日もやっぱりアタリはなく、防波堤の前を往復することもなくすぐに加太に向かった。しかし、ところどころおそらくハマチの大きい奴だろうか、海面に波紋を作っていた。釣り方さえ工夫したらチャンスはあるのかもしれない。確かに明易の頃には大魚が行き来する。
そんな感じで加太へ到着したのは午前6時ごろになっていた。今日も真鯛一本勝負で挑んでみたいと考えていたので四国沖ポイントの船団は無視して第2テッパンポイントの船団を目指した。

疑似餌は鈴鹿ピンクと赤い毛糸の混合でスタート。アタリは間もなく出た。とりあえずハマチを確保。最初からボウズを逃れていると気持ちが楽だ。
第2テッパンポイントと第1テッパンポイントの周辺をウロウロしているとまたアタリ。今度もハマチのようだ。ハマチを掬い上げてみるともう1匹くっついている。小さいが真鯛だ。真鯛を釣ったのは久々だ。小さいサイズながらなんだかうれしい。ビニールも毛糸も関係なくアタっているようだ。
魚探への反応はけっこう出ていて、大きな群れが映ってきたので上下の誘いを入れてやるときっちりアタリがあった。今度もハマチだ。多分、サビキに切り替えるともっとアタリを取れるのかもしれないが真鯛一本でねばる方針には変わりがない。
この時点で潮流は最強時刻を迎えておりその後はアタリがぱったり途絶えてしまった。魚探には相変わらず反応が出ているがアタらない。ビニールを薄い色に交換してみたり、もっと北上してナカトシタまで来てみたがダメだ。転流時刻まで1時間を残してガシラ釣りに変更。
はずれのない釣りのはずのガシラもアタリがない。多分理由はというと、すでにこの時刻で船は南に流されるようになっていたことだろう。潮の流れが緩くて北風に押されているようだ。そうなると仕掛けが立たなくて根掛かりが連発する。それを回避するために仕掛けを上げ下げすると食いが悪く、根掛かりを何回かは回避できたが錘を2個ロストしたところで戦意喪失。午前10時に終了。
四捨五入して左の六十肩の痛みは相変わらずで、肩甲骨から首にかけて広範囲に痛みは広がっている。ときたま力が入らなくなることもあるのでやっかいだ。
江川が引退するときに、ここに打ったら今シーズンは投げられるが来シーズンは投げられないというツボに針を打ったので来年は投げられないのだと言っていたけれども、僕もそんな感じだ。ひょっとしたら、今日も、もう一匹針に魚を掛けたら次の釣行からは竿を操ることができないというところまできていて神様がそれを回避させるためにアタリを遠ざけてくれたのかもしれないと思うのはちょっと馬鹿げているだろうか・・。
そんなことはなくて、SNSのグループのメンバーの人たちも4艘出ていて状況は同じような感じだったそうだ。潮流の最強時刻まではアタリがあってその後は反応があるがアタリがないというのはまったく同じだった。下りの潮が入ってからはまたアタリがあったそうだが僕はそこまではやっていられない。肩は痛いしもともとお昼ご飯は家で食べるのをモットーにしている。今日も帰宅時刻はジャスト正午だった。
この4艘のオーナーさんたちは毎回僕よりもはるかにたくさんの魚を釣り上げる。2艘はよく目立つカラーのハルなので今日も同じ海域で浮かんでいるのを発見していた。多分、秘訣のひとつはとにかく動き回って魚の居場所を丹念に探るということのようだ。今日も朝一はアタリがあるとはいえ、それほど頻繁にアタリがあるわけではなかった。彼らの船は僕の視界に現れては消え、また現れるということを繰り返していた。
僕はというと、ここぞと決めた場所でのんびり流して魚がやってくるという待ちの姿勢なのだが、彼らは魚のいるところで仕掛けを下すという攻めの姿勢のようだ。
挨拶をしておこうと声を掛けたいと思うのだがその動きが速すぎて僕のボロ船では追いつけない。と、いうところで、家に帰ってメールで今日の状況を聞いてみると僕と同じような感じであったということがわかったという次第だ。
しかし、燃料代のことを考えるとそんなに頻繁に移動を繰り返したくないというのも本音だし、遅い足では移動しているうちに魚にどこかに行かれてしまうだろう。そうしたところで彼らのテクニックや仕掛けの工夫には及ばないだろうとも思う。
だからまあ、これくらいの釣果で、とにかくボウズさえ回避できていれば満足だというところで手を打っておこうかとも思うのである。
条件:大潮 6:25満潮
潮流:7:09 上り2.1ノット最強 10:21転流
釣果:カスゴ1匹 ハマチ3匹
「明易」という言葉を最近知った。これは俳句の季語で、季節は夏。夏の夜の明けが早いことをいうそうだ。
芥川龍之介はこんな句を残している。「明易き 水に大魚の 行き来かな」
春分を境に一日一日昼の時間が長くなっていくが、明け急ぐ夜を嘆く思いを表しているそうだ。長い夜に人々は何をしていたのか・・、ちょっとエッチなことを考えてみたりもするが、確かに春分の日を過ぎてまだひと月も経っていないのに夜が明けるのがやたらと早くなってきた。毎年同じ現象がおこっているのは間違いがないが、今年はとくに早く感じるのはなぜだろう・・。

本当の休日は明日だったのだが、天気予報を見てみると明日は荒れた天気になりそうだったので急遽今日に休みを振り替えてしまった。そのへんは今の職場は適当でもなんとかなるというか、僕の立場が適当というか職場の維持のためのローテーションに入っていないというのは楽だ。ただ、朝が早い。毎日午前8時半には出勤をしている。だからいつも眠い。「明易」という言葉が身に染みるのはそのせいかもしれないと思ったりもしている。
今朝も暗いうちに水軒一文字の前で禁断の仕掛けをやってみようと考えていたけれども港を出るころには辺りはすっかり明るくなってしまっていた。
禁断の仕掛けはというと、今日もやっぱりアタリはなく、防波堤の前を往復することもなくすぐに加太に向かった。しかし、ところどころおそらくハマチの大きい奴だろうか、海面に波紋を作っていた。釣り方さえ工夫したらチャンスはあるのかもしれない。確かに明易の頃には大魚が行き来する。
そんな感じで加太へ到着したのは午前6時ごろになっていた。今日も真鯛一本勝負で挑んでみたいと考えていたので四国沖ポイントの船団は無視して第2テッパンポイントの船団を目指した。

疑似餌は鈴鹿ピンクと赤い毛糸の混合でスタート。アタリは間もなく出た。とりあえずハマチを確保。最初からボウズを逃れていると気持ちが楽だ。
第2テッパンポイントと第1テッパンポイントの周辺をウロウロしているとまたアタリ。今度もハマチのようだ。ハマチを掬い上げてみるともう1匹くっついている。小さいが真鯛だ。真鯛を釣ったのは久々だ。小さいサイズながらなんだかうれしい。ビニールも毛糸も関係なくアタっているようだ。
魚探への反応はけっこう出ていて、大きな群れが映ってきたので上下の誘いを入れてやるときっちりアタリがあった。今度もハマチだ。多分、サビキに切り替えるともっとアタリを取れるのかもしれないが真鯛一本でねばる方針には変わりがない。
この時点で潮流は最強時刻を迎えておりその後はアタリがぱったり途絶えてしまった。魚探には相変わらず反応が出ているがアタらない。ビニールを薄い色に交換してみたり、もっと北上してナカトシタまで来てみたがダメだ。転流時刻まで1時間を残してガシラ釣りに変更。
はずれのない釣りのはずのガシラもアタリがない。多分理由はというと、すでにこの時刻で船は南に流されるようになっていたことだろう。潮の流れが緩くて北風に押されているようだ。そうなると仕掛けが立たなくて根掛かりが連発する。それを回避するために仕掛けを上げ下げすると食いが悪く、根掛かりを何回かは回避できたが錘を2個ロストしたところで戦意喪失。午前10時に終了。
四捨五入して左の六十肩の痛みは相変わらずで、肩甲骨から首にかけて広範囲に痛みは広がっている。ときたま力が入らなくなることもあるのでやっかいだ。
江川が引退するときに、ここに打ったら今シーズンは投げられるが来シーズンは投げられないというツボに針を打ったので来年は投げられないのだと言っていたけれども、僕もそんな感じだ。ひょっとしたら、今日も、もう一匹針に魚を掛けたら次の釣行からは竿を操ることができないというところまできていて神様がそれを回避させるためにアタリを遠ざけてくれたのかもしれないと思うのはちょっと馬鹿げているだろうか・・。
そんなことはなくて、SNSのグループのメンバーの人たちも4艘出ていて状況は同じような感じだったそうだ。潮流の最強時刻まではアタリがあってその後は反応があるがアタリがないというのはまったく同じだった。下りの潮が入ってからはまたアタリがあったそうだが僕はそこまではやっていられない。肩は痛いしもともとお昼ご飯は家で食べるのをモットーにしている。今日も帰宅時刻はジャスト正午だった。
この4艘のオーナーさんたちは毎回僕よりもはるかにたくさんの魚を釣り上げる。2艘はよく目立つカラーのハルなので今日も同じ海域で浮かんでいるのを発見していた。多分、秘訣のひとつはとにかく動き回って魚の居場所を丹念に探るということのようだ。今日も朝一はアタリがあるとはいえ、それほど頻繁にアタリがあるわけではなかった。彼らの船は僕の視界に現れては消え、また現れるということを繰り返していた。
僕はというと、ここぞと決めた場所でのんびり流して魚がやってくるという待ちの姿勢なのだが、彼らは魚のいるところで仕掛けを下すという攻めの姿勢のようだ。
挨拶をしておこうと声を掛けたいと思うのだがその動きが速すぎて僕のボロ船では追いつけない。と、いうところで、家に帰ってメールで今日の状況を聞いてみると僕と同じような感じであったということがわかったという次第だ。
しかし、燃料代のことを考えるとそんなに頻繁に移動を繰り返したくないというのも本音だし、遅い足では移動しているうちに魚にどこかに行かれてしまうだろう。そうしたところで彼らのテクニックや仕掛けの工夫には及ばないだろうとも思う。
だからまあ、これくらいの釣果で、とにかくボウズさえ回避できていれば満足だというところで手を打っておこうかとも思うのである。