イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「カラー図解 古生物たちのふしぎな世界 繁栄と絶滅の古生代3億年史 」読了

2017年09月08日 | 2017読書
土屋健/著 田中 源吾/協力  「カラー図解 古生物たちのふしぎな世界 繁栄と絶滅の古生代3億年史 」読了

何もやる気がおこらないときはこんな本を読むのがいい。

この本は古生代の生物をカラーで紹介したものだ。
何冊か読んだことがあるカンブリア紀のモンスターたちから恐竜が出現するまでの期間に当たる。そのモンスターに加えて、その後の時代に生きウミサソリやアイスクリームのコーンをかぶったみたいなタコの祖先。魚になる前の魚、陸に上がろうとした魚、その後の両生類。そんな生物が紹介されている。

化石から体色や質感は断定できないので掲載されている画像は想像の域をでないのだが、リアルな絵は、ああ、絶対こんなやつが海の中を、水辺を、灌木の中を歩いていたんだと・・・・
三葉虫はほとんどが3センチくらいの大きさだったそうだが、僕の船の上をゴソゴソ動き回るフナ虫くらいだろうか。足が多いのも似ているが、たまには30センチくらいのもいたらしく、そんな大きさのフナ虫を想像するだけでうお~っとなる。
そしてまた、ウミサソリという名前を読むだけでわくわくするではないか!それがヒトほどの大きさがあり、もちろん人も襲うことができるのだ。アイスクリームのコーンは6メートルもある。くるっと巻いたらアンモナイトだ。魚がだんだんカエルみたいな姿になって陸地を目指してゆく様を想像すると僕の周りのくだらないことが本当にくだらないことと考えてもいいのだと思うことができるのだ。

古生代というのは5億4100万年前から2億5千200万年前まで2億8900万年の間続いた時代だ。50数年と比較すると途方もなく長い。絶滅と進化を繰り返し、この本に載っている生物で今も見ることができるのはゴキブリくらいだ。よくある言葉だが、人の悩みなどどんなものでも取るに足らないものだということになる。終わるときは終わる。運次第。くよくよしても仕方がない。

まだまだ新発見は続いているらしく、僕たちが中学校で習った脊椎動物の進化の過程、魚類→両生類→爬虫類→哺乳類という流れも実は違っていたらしい。
爬虫類と哺乳類はそれぞれ両生類から別々に枝分かれしたそうだ。
次は何が出てくるのか、僕は見ているだけだがわくわくする。

コメント
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