茂木健一郎 『「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法』読了
「花子とアン」の最終週、俳優でもない著者がセリフ棒読みで出演していたので、何故だろうと調べていたらこの本に出会った。
アン・シャーリーは持ち前の性格で幸せをつかんでゆくのだが、それを手本に幸せとは何かを書いている。
著者によると、「想像力」、「他のために」、「奇蹟との出会い」、「帰る場所」などを揚げている。
それぞれを組み合わせると、今、置かれている欠乏感を想像力で乗り越え、自分の価値基準を他人のためということに求め、運命の出会いを経験し、家という帰る場所を持つ。と、幸せになる。ということになる。
しかし、大人になるということは、現実的な豊かさは想像力を磨耗させ、アンの時代から100年経った現代は他人のためという心がいかにむなしいものかを思い知らせる。
読めば読むほど今の時代がしんどい時代だと思わせられる。もともとが空想の物語を手本にしているのだから当時でも現実はまったく今と変わっていないのかもしれないが・・・。
水面下を想像し、家族にこの魚を食わせてやろう、魚との偶然の出遭い、疲れて帰る家・・。現代の幸せはやはり魚釣りのなかにのみ存在するのだ。
師の言葉ににもある。
「永遠に幸せになりたければ、釣りを覚えなさい。」
これが妙諦なのかもしれない。
そして、「マッサン」に出演している西川きよしが、「心配事がないのが一番幸せだ」テレビで言っていたが、これも真実なのかもしれない。
「花子とアン」の最終週、俳優でもない著者がセリフ棒読みで出演していたので、何故だろうと調べていたらこの本に出会った。
アン・シャーリーは持ち前の性格で幸せをつかんでゆくのだが、それを手本に幸せとは何かを書いている。
著者によると、「想像力」、「他のために」、「奇蹟との出会い」、「帰る場所」などを揚げている。
それぞれを組み合わせると、今、置かれている欠乏感を想像力で乗り越え、自分の価値基準を他人のためということに求め、運命の出会いを経験し、家という帰る場所を持つ。と、幸せになる。ということになる。
しかし、大人になるということは、現実的な豊かさは想像力を磨耗させ、アンの時代から100年経った現代は他人のためという心がいかにむなしいものかを思い知らせる。
読めば読むほど今の時代がしんどい時代だと思わせられる。もともとが空想の物語を手本にしているのだから当時でも現実はまったく今と変わっていないのかもしれないが・・・。
水面下を想像し、家族にこの魚を食わせてやろう、魚との偶然の出遭い、疲れて帰る家・・。現代の幸せはやはり魚釣りのなかにのみ存在するのだ。
師の言葉ににもある。
「永遠に幸せになりたければ、釣りを覚えなさい。」
これが妙諦なのかもしれない。
そして、「マッサン」に出演している西川きよしが、「心配事がないのが一番幸せだ」テレビで言っていたが、これも真実なのかもしれない。