中村安希 「インパラの朝」読了
この著作は、第7回開講健ノンフィクション賞を受賞したものだ。
以前からタイトルだけは知っていたがたまた古本屋で見つけたので、是非とも読んでみようと買ってみた。
小さなセンテンスが詩のような文体で進んでいくのが小気味いい。惜しむらくは、後半、貧困や格差、国際貢献に対するメッセージ性を持たせようとしているところがちょっと・・・。
できればただの旅人に徹してほしかった。
師の著作にも僕が知る限り明確なメッセージは出てこない。それは自分で考えなさいということだろう。
「私は自分の人生を、楽しく生きる権利がある。ある程度快適な生活と食べたい食事ややりたいことを、私自身の基準の中で可能な範囲で追求しながら好転していく未来の姿を想像する権利がある。悲観的に落ち込むことほど無意味なものはこの世にない。」
このフレーズは旅の後半、無気力に、まずい食事を口に運ぶ男を見て著者が思う言葉だが、僕は同じようなことを釣り好きだったかつての上司が亡くなったときに感じた。
いまでもそれを継続できているかどうかはわからないがそうあらなければならいとは今でも思っている。
まあ、こんなことを思える今の環境に感謝をしなけばならいのだろう。
イデオロギー的なメッセージは面白くないが、こんなメッセージは心に響くのだ。
この著作は、第7回開講健ノンフィクション賞を受賞したものだ。
以前からタイトルだけは知っていたがたまた古本屋で見つけたので、是非とも読んでみようと買ってみた。
小さなセンテンスが詩のような文体で進んでいくのが小気味いい。惜しむらくは、後半、貧困や格差、国際貢献に対するメッセージ性を持たせようとしているところがちょっと・・・。
できればただの旅人に徹してほしかった。
師の著作にも僕が知る限り明確なメッセージは出てこない。それは自分で考えなさいということだろう。
「私は自分の人生を、楽しく生きる権利がある。ある程度快適な生活と食べたい食事ややりたいことを、私自身の基準の中で可能な範囲で追求しながら好転していく未来の姿を想像する権利がある。悲観的に落ち込むことほど無意味なものはこの世にない。」
このフレーズは旅の後半、無気力に、まずい食事を口に運ぶ男を見て著者が思う言葉だが、僕は同じようなことを釣り好きだったかつての上司が亡くなったときに感じた。
いまでもそれを継続できているかどうかはわからないがそうあらなければならいとは今でも思っている。
まあ、こんなことを思える今の環境に感謝をしなけばならいのだろう。
イデオロギー的なメッセージは面白くないが、こんなメッセージは心に響くのだ。