イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

この1年を振り返る。

2008年12月30日 | Weblog
今年もあとわずか、今年の釣果を振り返る前に大きなトラブルから振り返らなければならない。今年はとんでもないトラブルをたくさん起こしてしまった。
3月は日高川で遭難寸前までいってしまった。例年になく春先の気温が低かったために高野龍神スカイラインに雪が大量に残っていた。調子に乗って進んでいくとアイスバーンの中で立ち往生してしまったのだ。車が横滑りする恐怖をはじめて味わった。この日はウエーダーが老朽化して水が漏れた(これはこれで凍傷になってしまうのではないかと思うほど冷たい思いをした。)ので10時過ぎに釣りを切り上げて帰途についたからよかったものの、夕方まで釣りをしてあの状態になっていたら本当に命が危なかったかもしれない。
この写真を撮った頃はまだ、「雪だ、雪だ。」とウキウキしながら車を走らせていたのだがこの後に地獄が待っているとは・・・。

8月末には愛艇のエンジンを破壊してしまった。エンジンオイルがなくなってしまっていたのに整備もせずに乗っていたことが原因だ。まったく自分の無知にあきれてしまう。この直前にオイルはどうかとギアオイル(これがエンジンオイルの点検口だと思っていた。)を見ていただけに余計に悔やまれる。新しい船が欲しいなどと分不相応なことを考えていた罰が当たったのだろう。これも港を出てすぐ発生したので事なきを得たが沖でトラブルに見舞われたらどんなことになっていたか背筋が冷たくなる思いである。

事件といえば、「フィッシングオーシャン」の閉店も大事件であった。隣に中古の釣具屋さんができたことも原因のひとつかもしれないが、中古屋恐るべしである。
そしてここがなくなって不便で仕方がなくなった。


釣果の方は、磯釣りは前半そこそこ、後半厳しいという去年と同じパターンで終わってしまった。
春は今年も年なしのチヌを2匹も釣り上げることができた。また、貝を採ったり、タラノメを採ったり、湯浅ではカメノテの美味しさに目覚め、魚以外でも楽しい思いをすることができた。しかし、秋以降は泣かず飛ばずでチヌ釣りもしかり、フカセは相変わらず、いまだグレを手にすることができていない。そうこうするうちに出向で会社が変わり、休みのパターンが激変してしまった。土、日が休みになってしまい、余計に磯釣りには不利な状況になってしまった。来春はもっと大変な状況での釣りになってしまうことが予想されるので先が思いやられる。

対して、船の釣りは前述の大きなトラブルがあったものの、大きく躍進できたような気がする。キス釣りも新しいポイントを開拓することができたし、チョクリ釣りも十分満足できる釣果を残せた。新しくはスズキを釣ることができたし(この魚は関西の釣りの年間第2位の記録魚になった。)、タチウオも時期を逸したものの、自分で考案した新しい仕掛けで一定の成果を残すことができた。これは大きな自信につながったと思う。あとはやっぱり加太に挑んで成果を残したいところだ。しかし、これにはかなりな時間を要するのだろうな。



今年読んだ釣り関係の本は6冊。

いずれも古本屋さんで見つけたものばかりだが、その中でも林房雄の「緑の水平線」は以前から読んでみたい本であったので見つけたときは本当にうれしかった。開高健がよく使う、「釣師はみんな心の中に、傷をもっている。しかもその傷がなんの傷だか、自分ではわからない。」という言葉の元になったであろう作品だ。また、福田蘭堂はコ○ドームをサビキの素材にはじめて使った人と開高健のエッセイで紹介されている人だ。読んでみるとたしかに面白い本であった。

古本屋さんには意外と釣り関係の本が多い。書く人も読む人もそれだけ思い入れを持っているのだろうと思う。ある人から酒の席で、「釣り、釣りってそれだけで終わってあなたはそれでいいんですか?」といわれたことがあるが、僕は永遠にたどりつけないほどの深いものがあると思っているのだが・・・。雲の上の人だったので反論はできなかったが。

今年は大きなトラブルに見舞われ、無事だったから笑って済ませられるようなものだが、一歩間違えたら本当に命を落としていたかもしれない。来年は何事にも慎重に向かわなければならないと胆に命じておかなければならない。
また、仕事先が変わったおかげで生活のリズム自体が一変してしまった。いまだにそのリズムになじめないのが実際のところで、実はこれが今年一番の大事件かもしれないが、早くこの生活に慣れていままで以上の釣果を上げてゆきたいと思うのである。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする