写真①:九州大学院生による「津屋崎千軒まちなみガイドライン」案についての発表
=福津市まちおこしセンター「津屋崎千軒なごみ」で、2013年3月9日撮影
シンポジュウム「福津市で活動する学生と語ろう」(主催・同市、福岡女子大学)が3月9日、市まちおこしセンター「津屋崎千軒なごみ」で開かれ、九州大学院生による津屋崎千軒まちなみガイドライン案の発表=写真①=がありました。
これまで福津市都市計画課が、〈津屋崎千軒〉の建物調査を2008年に行った田上健一・九州大学大学院芸術工学研究院准教授(建築計画・建築設計)や同大学院生の協力で、「津屋崎千軒まちなみガイドライン作成のためのワークショップ」を13年1月19日までに5回重ね、市の公募に応じた市民ら約30人が参加してガイドライン案を作成。この日のシンポジュウムで、九大院生の取り組んだワークショップの報告として、編集中のまちなみガイドライン案冊子・『町並みづくりの道しるべ』をもとに、建物の高さや色をそろえ、デザインを工夫するなどの内容にまとめた成果が紹介されました。
福津市は、策定した市景観マスタープラン(2008-2017年)の「景観まちづくりの基本方針」に基づき、住民の協力のもと「景観の自主的ルールづくり」を津屋崎千軒などで先導的に行う計画。まず住民参加で作った景観の自主的ルール・「津屋崎千軒のガイドライン」案作成で、「福津らしい景観」についての市民の合意形成と、それを守るためのルール作りへの第一歩を踏み出します。かつて千軒も町家が並ぶほど栄えたといわれる〈津屋崎千軒〉の情緒あるまちなみを未来に継承していくため、今後、同ガイドラインに基づき景観重点整備地区を指定して景観まちづくり計画に取り組みたいとしています。