写真①:巨石で築かれた「宮地嶽古墳」の石室(吉村青春著『津屋崎学』から)
=「不動神社」・初不動祭で、2007年1月28日撮影
福岡教育大学公開講座「講座むなかた! ムナカタ! 宗像!Ⅱ」の模様を9月10日の〈日記〉433で紹介しましたが、きょう11日は受講した「宮地嶽古墳と胸形君」の内容をリポートします。
講師は、宗像市福崎生まれの花田勝広氏(滋賀県野洲市教委文化財保護課)。「宮地嶽古墳と胸形君」の演題で講義されました。
花田講師は、福津市宮司元町の「宮地嶽神社」境内にあり、全国で2番目の巨大な横口式石室の築造で知られる「宮地嶽古墳」(国指定史跡)=写真①=について「直径35㍍前後の円墳で、全長23.5~24㍍の巨大な横口式石室を持つ。7世紀の石室全長では石舞台古墳(奈良県明日香村にある国指定特別史跡。大和朝廷で権威を振るった大豪族・蘇我馬子の墓とされる)に匹敵し、北部九州で最も注目される古墳」と話されました。
また、花田講師は「宮地嶽古墳」周囲の列石=写真②=については、昭和4年に積まれたとし、同古墳石室に祭られた「不動神社」=写真③=は昭和5年に「宮地嶽神社」に登記、合祀されたと説明。
写真②:「宮地嶽古墳」周囲に積まれた列石
=「宮地嶽神社」境内で、2011年9月11日撮影
写真③:石室に「不動神社」が祭られている「宮地嶽古墳」入り口
=「宮地嶽神社」境内で、2011年9月11日撮影