気付きの科学 新世界版

ここで言う 「気づく」という意味は、空(くう)の状態から、在る状態に引き出す意識的行為・・すなわち創造のことです。

意識の話(9)静寂、すなわち純粋意識

2017-07-02 04:59:56 | 真我実現シリーズ
我々は、毎日毎日生活しているが、
肝心なところを本当に見逃し続けてきた。

朝目覚めて、起きだしてからの生活が、唯一の現実だと、
そう思ってきたのである。

眠りや、目覚めまでの意識の過程など、まったく気にもせず、
何の価値もないものと・・そう思ってきた。
余計なお世話、
あなたはひょっとして、今でもそうではないか?

眠りは単に体が休息すること、
体が活動している間が”現実”であり、それが勝負だと思い、
例えば、かつての自分のように、
仕事が終われば、酒かっ食らって、現実を忘れるぼんやり感に浸りながら、
いつの間にか眠っていたとか、そういうこともあるだろう。
眠りの有難さは実に格別のものである。

眠りはただ単に体が休むものだと、
誰しもが思い、目覚めている間が唯一の現実だと、そう思ってきたわけだ。

その元にあるのはそういう信念であり、
「わたしはこの肉体である」という集合観念によっているのだ。

意味があるのは、体が活動している間だけ、
その他の時間は意味ない、関係ない、存在しない、

毎朝起きだして、あれやって、これやって、気づけばもう時間だ(笑)
生活のため、成績のため、
すぐに家を出るなり、電車や徒歩でどこかに行って何かをやる、
学校、職場、ごくたまに息抜きできる旅行もあるだろう。

そうして夜になると、疲れ果てて眠る。
眠ると・・まったく無意識になって、いつの間にか朝を向かえる。
その間の意識はない。

ノンレム睡眠という熟睡期間は、まったくの無意識である。
・・その間、何事にも・・気づいていないということだ。

実のところ、

意識が眠っている・・その間は、単にあなたが眠っているだけ・・ではなく、
世界が存在していないのだ。
ワーオっ!

また目覚めると同じ世界が現れるため、
世界はずっとあった・・と思っているが、
あなたは決して自分で証明できない。

あなたが起きだして、誰かに聞けば、
世界はその間あったというので、あなたは「あー、そうだった」と思うが、

それはあなたと交差している、共同創造している近しい存在の体験言説であり、
つまりは、あくまでも、その人の世界のことであり、
当の、あなたの世界はその間は存在していないのである。

ここんとこ、実に肝心なところである。(笑)

単に眠っている・・と「思って」いたが、
それは、
宇宙や、世界が現実で、自分はその中の卑小な肉体である・・という
3次元的空間、物量的信念によってそう思っていただけなのだ。

あなたが眠っている・・その間、世界は存在していない。
そうではないか?

また聞きと、直接体験のどちらが重要か。

眠っている間・・どうやって証明できる?
ずーっと眠ってしまったら、世界はあると証明できる?

例えば、世間でいう「永眠」などと言っていること、
死んだとしたら・・どうなると思う?
世界があると思うのだろうか?

例えば、霊的知識がある人は、
霊体となってこの世を観ていると、
そういうかもしれないが・・(笑)。
それもまた、3次元的・・自己幽閉観念なのである。


あなたが眠っている・・その間、世界は存在していない。
眠っている間・・どうやって証明できる?
ずーっと眠ってしまったら、世界はあると証明できる?

いいや、出来やしない。

あの人が、ああ言うからそうだとか、世間がそう言うからそうだとか、
相変わらず世界があって、私はそこで眠ったり起きたりしている、
世界はずーっと存在し続けているものと、そう思っているが、
それはその他、世間の人々の世界のことであって、

あなたの直接体験世界ではない。

わたしは肉体であると思っていれば、そうなるだろう。
巨大な宇宙という空間・時間の中で、
一時だけの卑小な肉体存在であるならば、まったくそう。

しかしながら、わたしは肉体ではなく、
肉体や環境、そして何をどう思うかを・・認識している側
知覚している、認識している・・「気づき、意識」そのものである。

つまり、世の中に落ちている塵あくたの観念を捨て去り、

世界をそれとして、
存在定立せしめている側であることに、真に気づけば、


わたしが眠っている・・その間、世界は存在していない。
その意味が理解されるだろう。

それを、逆に言えば・・・・!

わたしは・・わたしの現実世界を有らしめている存在である・・。

意識は物量、時間、空間を超えている・・、
物体ではなく、物体や対象を・・知覚、認識すること・・
創造物をそれとして・・観察する・・意識の働き。
わたしは知覚対象物ではなく、知覚・意識・気づきである。

微妙なところが次元の違いを生み出す。

いつまでも、実のところ何もわからない、
どこにも責任者のいない・・
何も知らない「架空の世間」に騙されてはいけない。


量子論での観察者効果は全くそのことであり、

有るものを ⇒ 見るのではなく、
見ることが ⇒ 有ること・・・ということだ。
同時に生じるように見えるのでだまされる(笑)



あなたが眠れば、あなたの世界は消える。

あなたは「純粋意識」にもどる。

そしてあなたが目覚めれば、同じような世界がまた立ち現れる。

あなた次第、あなたの意識によって、あなたの世界が現れる。


これは別段変なことを言っているのではなく、

毎日のことを、意識の次元から説明しているに過ぎない。



遍在する意識の一部が「わたし・意識」として顕在化すると、

わたしの世界が出現し、

眠ると、純粋意識に戻り、

意識の投影である・・その世界は消え去る。

毎日とは起きては寝ての、その繰り返しである。


あるいは人生という大きなサイクルもしかりで、

生まれてそして死んだとすると、その長い期間の世界が消える。

つまり純粋意識に戻ると、人生というわたしの世界は消える。

しかし、純粋意識は消えることはない。


そして、毎朝目覚めるように、

新たなサイクルとしての意識が、

再びわたしの世界を創造するのである。


つまり、わたしとは「存在」そのもの、

永遠不変の、波動であり、意識、気づきそのものである。

それは時間や空間を超えた・・存在・・である。



今までの世界での輪廻転生は、

この世界独特の有限思考と悲惨な感情の記憶、

重い想念が・・文字通り「重り」になってつなぎ留められ、

人工衛星が地球の重力圏で周回するように、

まるでくるくる自動で回る車輪の輪の下のように、

無意識的にその大小サイクルが繰り返されてきただけのことである。


そう、

無限の意識、気づき・・である真我に・神我に・再び戻るまでの、

真のわたしを忘れた・・得難く、苦しく、むつかしく、面白い修行、

この世に赤子が生まれるということは、

まさしく、それを意味しているではないか。

あなたも、誰もみな、そうやってこの世に出現してきたように、

大地に種がまかれ、そこから種の中の青写真が芽吹いて、出てくるように、

無意識の中から、わたし意識が再び芽生える・・体験だったのである。


あなたは、宇宙の中の、小さなサルの進化した肉体?から、

普遍なる意識に・・目覚めただろうか。

言い換えれば、


あなたのなかに宇宙があることに、真に気づいただろうか?


・・・・




シュリー・バガバーン・マハルシの教え