気付きの科学 新世界版

ここで言う 「気づく」という意味は、空(くう)の状態から、在る状態に引き出す意識的行為・・すなわち創造のことです。

わたしとは何か? (1)人生とは単なる「夢」物語

2015-08-30 22:39:14 | 新たなる地平線

あなたは世界の「夢」を見ているのである。

本来は、それを現実だ、現実だと言って嘆き悲しむことはないにもかかわらず

大勢の人々に巻き込まれ、夢を現実と言って怖れているのだ。

あなたは映画が怖いだろうか?

それを観ている自分から覚めるのに、


生きるの・死ぬのと、

そんなに大騒ぎしている・・・必死の形相の・・映画の中の、夢の中の自分に、

気づいている自分、

「本質のわたしが在る」ことに気付けるだろうか?

本質のわたしは、微笑みながら、いつもただこう観じている・・・

だからそれが、どうしたの?」



・・・


社会とは何か?

世界とは何か?

家族とは何か?

会社とは何か?

そういうことは既にわかっているだろう。

それら全て・・わたし・・の「外側」のことだと感じているから、

人生において、否応でもそれを見て、体験し、観察することになるので、

大体のことはもうすでに、大なり小なり、わかっているものである。


それら外側のこと、わたし・・の外側、

わたしの・・観察対象のことだから、否応なくそれが見えるのだ。

見る、聞く、味わう、嗅ぐ、体での触感、それらで「観察」しているわけである。

気付いていなくても、そういうことなのだ。

もう既に、十分に、知っていることに、気付けるだろう。


それぞれが、あなたや私としている根拠、

別個の個人・・個人として存在しているという感覚を生じている、

この肉体・身体は・・この世界との接点、インターフェースのようなものである。


しかしそれで、ずいぶん悩んだり、怖れたりするものである。

なんという、ろくでもない世界、恐ろしい世界だろうか、

しかしごくたまに、なんという素晴らしい世界だろうかと感じるものだが、

そうは言え、そんなに生易しいものではないとも・・思っている。

知らない顔を装いつつ、多かれ少なかれ皆、共に、そういう風に感じている。

そうだろう?
・・

実際それは・・全く映画を観ているようなものであるし、

TSUTAYAで借りるDVDを見ているようなものだが、それに気づいているだろうか。

そんな簡単に言えるものか?等と思うだろうが、実際はそうなのである。


DVDを借りて、その好きなドラマや時代劇に一時入り込む、

そこには何のリスクもない。

あなたが借りたか、あなたの家族が借りたか、友人に借りたかは問題ではなく、

人は皆、見ることと、聞くことという五感の一部を使って、映画の中に入り込んで楽しんでいる。

DVD、映画は、五感の一部で「観賞」するものなので、それは現実ではなく、仮想のストーリーを楽しんでいると・・・知っている。

だから実際には、恐ろしいとか、怖いとか、嫌だなとか、あー嬉しいなとか、思うものの

そういう感じを楽しんでいる、味わっているということを知っているのだ。

そうだろう?

・・・

人生も、生きることも、全く同じなのだが、映画や小説のそれと違うのは、

ここで人間として生きているということは、

身体の五感の全て・・・、見る、聞く、嗅ぐ、味わう、そして触感というもの全てを使っているということである。

五感の全てを使って、この世界に自分を投入している、ということである。


ある意味で、実際そうなのだ。

ある意味も、どの意味もなく、「体験」を楽しんでいるということである。

あーあ、厭だよ、マジ・やだ!、どうしてあいつは、どうして人間は、なんで世界は、・・・

多分、そういう風に感じているかもしれないが、

それは単に、あなたの観察対象たる外の世界の「感想」なのである。

リアルなもの、どうしようもないという意味に、真に受けてしまったところの、

この世界を鑑賞している・・あなたの観想なのである。

・・・
本当に・・・気付けるだろうか。

映画は五感の一部を使った臨場感であるが、

人生や生活は、五感の全てを使った臨場感なのであれば、

五感の全てを使った「存在感」であるわけで、それを越えるような尺度や視点がなければ、

これはもう、

そこに、ほぼ完全に・・はまり込んでしまっている・・という、ことになるわけである。

周りの人々がそうだから、尚更である。


実際に言うならば、地球という世界物語に入り込んでしまった、

ネバーエンディングストーリーの主人公なのである。

気付かぬ限り、自らで、永遠に繰り返しの転生をし乍ら、

それを知っていない・・かも知れない、

この地球という物語に入り込んだ、宇宙でただひとり・・

そう、人はものすごく大勢いるが、

それぞれが、唯ひとりの・・いや、たった一人ではなく、唯ひとりの「わたし」という主人公である。

それは厳かに言う必要もなく、もったいぶった重々しい雰囲気も、神々しい演技もいらない、

神・・なのである。


そう、神であるがゆえに、木になり、岩になり、空気になり、

動物であり、花であり、水であり、光であり、

そして人間であり、

それにしても、生活を担ぎ、ローンを抱え、人間関係に悩み、

こころの置きどころもないまま、毎日を送っているとことろ、

この世界の住人にもなるのだ。

気付かず知らずとは、なんということだろうか。

そう、神であるがゆえに、木になり、岩になり、空気になり、

動物であり、花であり、水であり、光であり、

そして人間であり、

それらの・・・あなたの目にするもの全てが、あなたの中にいる者たちなのだ。

外の世界とは、外ではなく、事実あなたの中にあるのである。

・・・

人生や、生きていることは、実際そういうことなのだが、

外側の時空という物質波動の作る、立体映像空間の中の大勢の人々が、

実際それは別バージョンの私たちなのだが、

彼らが笑い、泣き、騒ぎまくる、その必死の形相や、難しげな自己演技を見るにつけ、

ついつい、それが真実だと思い込み、

あー、なんという事だ!・・いったい何なんだ?この世界はどうしたのだ?

・・と、

そういう混乱を取り込んで、そこにまた問題意識が躍り出て、

それでまたそれを解決すべく、入り込んでいくというわけである。

でも、実際は全てあなたの、見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触る・・・その全ては

実は外の世界などではなく、

それらすべてを見て感じて、観察している・・・あなたの中にあることなのである。

わたしがいなければ、わたしは世界を感じることはなく、

あなたがいなければ、あなたの世界を感じることはなく、

そういう大勢の「わたし」がいなければ、世界などどこにも存在しないのだ!


あなたの世界、その中に、

どうでもよい価値観や、小豆の競争観念、小さい尺度や、

尤もらしく聞き知った常識という手詰まり観念を持ちこみ続けることで、

嘘八百で華やかな観念世界を体験し続ける道理。

既に時代は、あらゆる嘘や騙しがバレバレで、あぶりだされてきたではないか。


嘘は確かに暴けば面白いが、なるほどもう十分ではないか。

小さな自分に、小さな他人達に、

あーだこうだと騙され続けることで、本質の自分を忘れ続け、

それが嫌さに小さな肉体の人として眠り続けることが出来たこの次元世界、

ここはあなたやわたしが、選んで自らを投入してきた世界、

嫌な事、嬉しい事、あらゆる遊び道具がそろっていた。

それらを、あなたの中に、こころの中に見ることができるではないか。

見ることで、観ることで、あーそうだったね・・と過ぎ去ってゆくのである。

それを見ないで、外の誰かを非難しては、溜飲を下げる愚かさを、

いつも同じところにいる自分を、すでに知っているだろう。

・・・

そして、大勢の魂の仲間が同じように目覚めてきているこの世界、

他の誰が、目覚めなくとも、あなたが目覚めれば、その見える世界が変わるという意味が、

すでにどこかわかるだろう。

外で見える形は、つまり自己の投影像であり、良いとか悪いとか、多いとか少ないとか、

何億円だとか、ゼロ円だとか、価値があるとか、無いとか、太っているとか、可愛いくないとか・・・、

そういう嘘でも花やかな、本当は重い観念尺度を、

一切合財棄て去ることで観える世界が、今、立ち現われているのである。

しかしながら、えー、何々・・どこに?ではなく、

あなたとは関係がないということではなく、

単なるそう思うだけの気休めのことでもなく、

すぐに忘れて、元の世界にまたその身を沈めることでもない。

そうだろう?

「そうはいっても、現実が・・・」という、こころ癖は子供の時に教わったかもしれないが、

それはもともとあるはずもない「観念」なのである。


あなたは世界の「夢」を見ているのである。

本来は、それを現実だ、現実だと言って嘆き悲しむことはないにもかかわらず、

大勢の人々に巻き込まれ、夢を現実と言って怖れているのだ。

あなたは映画が怖いだろうか、それを観ている自分から覚めるのに、

生きるの・死ぬのと、

そんなに大騒ぎしている映画の中の、夢の中の自分に、

気づいている「本質のわたしが在る」ことを悟れるだろうか?



外の世界と見ゆるものは、実際・・あなた・・という意識の中にある全てである。

あらゆる全ては・・外ではなく、わたしの中にあるものであり、


それを、「愛する」という言葉以外に、どういう表現をするのだ!





本日も拙い記事をご覧いただき、誠に有難うございました。





・・・