報道によると、光市母子殺人事件の弁護人をしている(と思うのですが…)複数の弁護士が、橋下弁護士のテレビ発言で業務妨害を受けたとして、慰謝料を求める損害賠償を求める方針であることが報じられています。
まぁ、橋下弁護士に、懲戒の対象となるとテレビで名指しで批判された弁護団の弁護士からすれば、刑事弁護という弁護業務が妨害されたと言いたくなるのは、一弁護士として理解はするのですが、まだ刑事裁判が進行している段階で、この様な訴訟を提起することは果たして妥当なのか少々悩んでしまいます。
仮に徹底的に争うのであれば、民事裁判の争点の中に、弁護団の弁護方針が適正だったか否かについての主張が出てくると思われます。
そうすると、弁護団側の弁護士からは、(国民は知りたがっているかも知れませんが…)弁護人として知り得た秘密情報を民事の裁判で暴露せざるを得なくなる場面も想定され、それはかえって刑事弁護人としての職責に反する、あるいは現在進行中の刑事裁判に何らかの悪影響を及ぼすのではないか、何て思ったりもするからです。
(一般の方々には、ちょっと想像しづらい懸念事項かも知れません。)
それにしても、この件については、刑事弁護人としての立場・役割について色々考えさせられます。
関連するニュースへのアドレス
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708270506.html
まぁ、橋下弁護士に、懲戒の対象となるとテレビで名指しで批判された弁護団の弁護士からすれば、刑事弁護という弁護業務が妨害されたと言いたくなるのは、一弁護士として理解はするのですが、まだ刑事裁判が進行している段階で、この様な訴訟を提起することは果たして妥当なのか少々悩んでしまいます。
仮に徹底的に争うのであれば、民事裁判の争点の中に、弁護団の弁護方針が適正だったか否かについての主張が出てくると思われます。
そうすると、弁護団側の弁護士からは、(国民は知りたがっているかも知れませんが…)弁護人として知り得た秘密情報を民事の裁判で暴露せざるを得なくなる場面も想定され、それはかえって刑事弁護人としての職責に反する、あるいは現在進行中の刑事裁判に何らかの悪影響を及ぼすのではないか、何て思ったりもするからです。
(一般の方々には、ちょっと想像しづらい懸念事項かも知れません。)
それにしても、この件については、刑事弁護人としての立場・役割について色々考えさせられます。
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