弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

法律事務所の事務員さんの災難

2007年03月14日 | その他
報道によると、神戸市内の法律事務所に男が押し入り、応対した事務員さんに対して金づちで殴りつける等して大けがを負わせて逃走中とのことです。

弁護士は、どうしても一方当事者の代理人として活動するため、相手方より恨み等を買いやすい職業です。そして、弁護士は自ら案件を担当するため、相手方の属性等を把握し、自分の身の危険があるか否かある程度は認識できると思います。

しかし、法律事務所で事務員さんは、直接は事件を担当するわけではない以上、抽象的に案件名等は把握しているものの、具体的な交渉状況、相手方の属性等は分からないことが多く、実は結構ヤバメの案件を弁護士が担当していることなど知らないと思います。
このため、まさか身の危険があるなんて考えてもいないと思います。

何ら関係のない事務員さんに大けがを負わせた、この様な犯罪は決して許すことができませんが、弁護士としては、少々ヤバメの案件があった場合には、事前に事務員さんに伝えておく等の対応策をとった方がよそそうです。
(以前、ヤクザ?が絡んだ案件を処理した際に、事前に事務員さんにはちょっと危険な案件であることは伝えたことがあります)

最近パラリーガル講座等まで開催されて、法律事務所の事務員という職業に社会的地位(?)が付与しようとする動きがあるようですが、この様な事件が頻発すると、なり手がいなくなってしまいますよね。。。


関連するニュースへのリンク
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2007031400441.html

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