北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

カジョウチョウカモウソウショウコウグン

2016-04-20 23:38:10 | Weblog

 早朝から釣り仲間が迎えに来てくれて、積丹方面へ移動。前回と同じポイントで早速ホッケとカレイ釣りにチャレンジです。

 今日の積丹は穏やかな天気で気温も上がりました。ボーっとして釣り糸が反応するのを待つだけの釣りは、リゾートとしても最高。北海道の良さが存分に味わえます。

 しかしなかなか魚は反応してくれません。しまいには風が吹いて糸が引っ張られることで竿先が揺れるのを見て、「おっ、かかったか!」と過剰反応をする始末。

 ついてきてくれたフィッシングガイドさんが、「そういうのをカジョウチョウカモウソウショウコウグンと言うんですよ」と教えてくれました。

「それはなんですか?」
「漢字だと、"過剰釣果妄想症候群"となりますが、何を見ても『釣れた』と思う病気ですよ。釣れないときにとくに顕著になります(笑)」

 つまり、釣れていないのに釣れたと思う気持ちばかりが前に出て、何を見ても『釣れたか!』と思う症状のことを揶揄してそういっているのだそう。竿先が揺れるとすぐに動揺する私の様な初心者は特にその傾向がありますね。

 本当に魚がかかっても、竿を上げるタイミングが早すぎたりして「焦っちゃだめですよ~」とたしなめられることもしばしば。分かったようでなかなか分からないのが釣りの世界です。

 
 それでもなんとか私はホッケを三匹釣り上げ、Z隊長はホッケ四匹にクロガシラカレイを一匹ゲット。今日の竿頭は隊長で決まり。

「やっぱり僕は持ってるなあ」
 魚が釣られる相手を選んでいるとは思いませんが、やっぱり釣れる人とつれない人が出てくるのは不思議です。

       ◆ 
 
 結局のところ、朝七時から午後の三時くらいまでやって釣果は三匹。釣果は少ないと思われるかもしれませんが、春の暖かい一日を魚釣りと称して釣り仲間五人が集まって楽しんでいるのですから、楽しみの結果は釣った魚の数ではありません。釣れない時間の人生談義がまた良いのですから。

 帰りしなに余市でお土産を買いに行ったら、知人から「どうせ釣れないべなーと思ってカジカを取っておいたからもってきな」とサプライズのプレゼント。

 家に帰ってきてからは、ホッケを一夜干し用に背開きするのと、カジカをさばいてから揚げとカジカ汁をつくるのにえらく時間がかかってしまいました。

 ホッケ釣りに行って夜ご飯はカジカ汁ってどういうこと?

 まあこれが大人の遊びと付き合いの結果です。

 今日はホッケの開きが実にうまくいきました(笑)

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片付けが疲れる理由

2016-04-19 23:49:31 | Weblog

 

 稚内から持ち帰った荷物がなかなか片付かず家に入りきらない状態です。

 今日は大いに勇気を奮って断捨離を敢行してもう読まない本などをどんどん捨てたつもりでした。

 しかし出てきた本の割にはスペースはまだまだ空きません。たかだか20%程度の勇気ではこんなものか。

 もっと家のスペースを生み出すためには、大胆に深く切り込んで50%くらいの勇気を奮い、思い出と勿体なさを超えなくてはならないようです。やり始めてみると「案外辛いものだなあ」と思います。

 実家の親を訪ねてお茶を飲みながら、「そろそろいろいろ整理しておいてね」なんて冗談口調で言っていますが、いざ自分に照らしてみてもなかなかできないのですから無責任なのかもしれません。

 自分のこれまでの半生を清算するつもりでチャレンジングに取り組んでみなくては。

 片づけをやっているとやたらと脳が疲れることに気が付きました。右のモノを左に動かすときに思い出が頭の中をぐるぐる巡り、さらに心の中で(さて、捨てるべきか取っておくべきか)という判断をし続けるからでしょう。

 捨てるか取っておくかの価値基準をしっかりと決めて、そこから先はいちいち判断せずに機械的に処理するくらいの気構えで行かなくてはペースが上がりません。

 「お片付け」は、気構えから整えないと挑めないジャンルです。


       ◆ 


 脳が疲れたときは別の部位を使いましょう、ということで夜は手作りギョーザ。

 中力粉を使って皮も手作りなので、厚くも薄くも大きさも自由自在。すこし厚めの皮にして水餃子にしましたが、ポン酢で食べるとめちゃくちゃ美味い!

 もちろん羽根つきの焼きギョーザもOK。ビールにも合って、片付けの疲れも吹き飛びますなあ。

 さて明日は再びカレイ釣りのリベンジ。イカも釣れるといいのですが。

 

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つい忘れがちなこと~人生は小さなことの積み重ね

2016-04-18 23:56:17 | Weblog

 九州旅行キャンセルの最後の作業は、キャンセルした飛行機代の回収。

 ネットで直接航空会社に予約してカードで支払いを済ませてしまったものは、安い航空券だったことでキャンセル料が一人5千円ほどかかりました。

 これに対して安売り航空券を変えるネットサイトで応募したチケットは、なんと全額が返金されました。

「全額で良いんですか?」と訊くと、「(大震災という)こういう状況ですので、22日までの便は手数料を含めて全額返金することといたしました」とのこと。

 先週の土曜日に航空会社に対して搭乗便のキャンセル手続きだけはしておいたのですが、ネットサイトを運営している会社はぎりぎりまで航空会社に入金していないのか、「返金手続きは購入された会社とやりとりしてください」ということで、営業日の今日の手続きとしたものです。

 こういうことならこれからは、格安航空券購入サイトを経由して買うことにしようと思いました。いろいろなビジネスがあるものです。

 
       ◆ 


 突然ですが、キャンセルで思い出したのがNHKの契約の変更でした。

 札幌の世帯から、稚内での単身生活に際しては稚内での単身世帯契約をしていたものが、札幌へ戻ってきたことで世帯の統合をする必要があったものですが、こういうことがなかなか思い出さないものです。

 先日一緒に退職をした友人と話をしていて、「市役所に国民年金の手続きに行ったかい?」と訊くと、「え?なにそれ?行かないといけないの?」と全く頭になかった様子。

 公務員の職場でいるとそうした煩わしい手続きは事務方の担当職員が処理してくれるので、仕事を辞めたらどうなるか、というときの手続きがよく理解されていないということがあるのです。

 日々の暮らしはこういう瑣事の積み重ね。小さなことをコツコツ積みあげてゆきましょう。

 まだまだ部屋は片付きません。

 

 

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太って脂ののったホッケ、ウマー!

2016-04-17 23:23:46 | Weblog

 

 先日釣り上げたホッケを一夜干しにして焼いて食べました。

 ネットで一夜干しのレシピを見ると、釣ったホッケを塩水に漬け置くのですが、その際に濃い塩水に一時間ほどの短時間漬けるか、3%程の薄めの塩水に半日漬けるかという幅があります。

 今回は3%濃度の塩水に半日ほど漬けてそれから乾燥させました。本当は外の風に当てるのが良いようですが、カラスなどに食われるのも嫌なので室内で扇風機の風を一晩当てることに。

 初めてでは様子が分からず、ちょっと乾燥が進んだかもしれませんが、これで次回からはよりよいところの感覚がつかめました。

 ホッケを背開きで開くときは、頭は真っ二つにせずに顎は切り離さないのが一般的なようでしたが、初めてなので切り開いてしまいました。

 でも味は変わらないので、これもまた次回への改善点にします。

   
      ◆ 


 さて、そうして出来上がったホッケの一夜干し。ちょっと大きすぎたので頭は落として焼きましたが、この時期のホッケは脂が乗って実に美味しいのです。

 「根ボッケ」という言葉があります。普通群れで回遊するホッケの中に、回遊せずに根などの障害物に居ついて根魚化したもののこと。

 あまり動かない分太っていて脂が乗っているとのことで、今回のホッケも根ボッケのようです。

 焼いてみたところ、柔らかくて美味しくて骨も皮も残さず全部食べてしまいました。それほど美味しいってことです。

 今度は週明けに、本来のカレイ釣りに再挑戦するのと、釣れればホッケもあり、さらにできればヤリイカも釣りたいね、ということで再び挑んできます。

 
 熊本・大分での地震被害は心が痛みますが、過度の自粛はすべきではありません。日常の中にいるものは心が沈み過ぎないように、そしてその日常を保つように努めましょう。

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ご先祖様のお導き?~九州旅行は中止しました

2016-04-16 21:54:07 | Weblog

 

 週明けから九州北部を旅行する計画を立てていますが、一昨日熊本で大地震があった際に、実家から電話が来ました。

「旅行前で良かったね。行くのやめるんでしょう?」
 しかし答えは、「いやいや、地震は熊本周辺だけだし、道路だって一週間あれば復旧するんじゃないかな」というもので、なんとか日常を崩さずに九州観光の思いを貫こうと思っていたのです。

 しかしさすがに本日未明の地震とその被害を見るに及んで、今回は九州旅行を諦めました。こんな状態のときに行っても、避難者になるだけかもしれません。

 旅行を楽しめなくて、回りにも迷惑をかける心配があるので今回は旅行を見送ることにして、予約していた飛行機、ホテル、レンタカーを全てキャンセルしました。
 
 実は今日は実家で祖父の33回忌と祖母の37回忌の法事があって、これがあるために九州旅行を明後日から組んだのでした。

 もしも法事がなければ、九州旅行はもっと早くから日程を組んでいてまさにこの震災に遭遇していたかもしれません。ご先祖様が守ってくれたのかどうかは分かりませんが、因縁めいたものを感じます。


      ◆ 
 


 熊本の大地震の被害がさらにひどい状況になりました。まさに国難です。

 朝テレビをつけたとたんに、夜半の一時半過ぎに再びマグニチュード7.3という大きな地震が発生して、熊本県内各所にさらに甚大な被害をもたらしたとのこと。

 前回の地震では耐えていたものの、今回の地震では耐え切れなかった家屋が数多く倒壊しています。

 屋内にいるのが怖くて外で避難している人たちに追い討ちをかけるように今夜半からは熊本地方は強い雨が降るとの予報。

 水や電気、ガスなどのライフラインもなかなか復旧していませんし、各所での土砂崩れで道路も寸断されており、現地で避難している皆さんに心からお見舞い申し上げます。

 行過ぎた自粛は経済を冷え込ませて却ってマイナスに作用します。はやく日常を取り戻せるよう強くお祈りします。

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「お客様、そのタイヤ、○○でした」

2016-04-15 22:46:00 | Weblog

 

 車で買い物に行ったところ、おそらく左の前輪からだと思うのですが、カラカラと何かをこするような異音がします。

 スピードを上げると音のタイミングが早くなり、スピードを下げるとタイミングがゆっくりになるので、おそらくタイヤがらみのトラブルと確信。オイル交換を兼ねて、近くの大型自動車用品店に駆け込みました。

「走っていると左のタイヤからカラカラとこすれるような異音がするのでみてみてください」

 そう告げて作業が終わるまで店内をぶらぶら。45分ほどで店内放送で呼ばれてカウンターへ行き、点検結果を聞きました。

 すると作業をしてくれたお兄さんから言われたのは、「お客様、タイヤはご自身で交換されましたか?左の前のタイヤのネジがかなりゆるんでいました。このまま走るとちょっと危なかったです」
「うっ…!」

 そう、おそらく自分でタイヤ交換をした際に、左の前タイヤだけしっかりと締めるのを忘れていたに違いありません。

 タイヤを替えるときに、次のローテーションを考えて印をつけたり、タイヤをクリーナーで洗ったりするなど、余計な仕事をしている間に、最も肝心なタイヤのネジをしっかりと締めるということがおろそかになったのです。

 最近はタイヤ交換の作業量が安くなった、と友人から聞かされましたが、それでも値段にかかわらず、自分ができることを確認しておきたくて毎年タイヤ交換は自分で行っていて、しかしそれが裏目に出た形となりました。

 今回は大きな事故や災難に繋がらなかったから良かったものの、歳を取るとともに恐ろしいうっかりが増えるようでは困りますね。

 次回からはしっかりと自分なりのマニュアルを作成して、手順を確認することにします。助かったー。
 

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熊本で大地震発生。担当者を思うと身が縮みます。

2016-04-14 23:42:04 | Weblog

 

 夜の十時前に、熊本県で震度七を観測する大きな地震が発生しました。

 もう退職した身の上ではありますが、こういう事案が発生したときの地域の中での対応の緊張感を思い出して実が震える思いです。

 テレビの報道では熊本県内を中心に家屋の倒壊や道路の破損などが数多く発生しているようです。夜なので様子がまだ詳しく分からない状態ですが、早期に被害の全体像を把握することが求められます。

 こうした大規模な災害が発生した際には、国土交通省ではテック・フォース(=TEC-FORCE:Technical Emergency Control Forceの略)という、緊急災害対策派遣隊が編成されて現地へ赴きます。

 災害対応というのは本来地方自治事務ということになっていて、被害状況の把握はどんなに小さな村や町でもそこが行う仕事です。

 しかしあまりに甚大な災害では被災した地方公共団体の手に余ることも多いのが現実。そしてそんなときのために被災状況の迅速な把握や被害の発生及び拡大の防止、被災地の早期復旧その他災害応急対策に対する技術的な支援を円滑かつ迅速に実施するというのがこのテック・フォースの役割です。

 前職の稚内開発建設部では、二年前に礼文島で大雨が降って土砂崩れが発生した際に北海道開発局から送られたことがあります。

 いずれにしても、明日以降被害の状況が把握されて、早期復旧を目指した活動が始まることでしょう。

 後輩たちの活躍に期待するとともに、被災地の速やかなる復旧・復興を祈りたいと思います。


      ◆ 


 それにしても週明けから九州旅行の予定を組んでおり、熊本市内と阿蘇での宿泊を予定しています。

 状況によっては予定を変えなくてはならないかもしれませんが、こういうときこそ平常心を保つべきだ、とも思うところ。まずは状況の把握が最優先です。

  

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釣りは爺さんに教わった。いい大人は野遊びを。今日はホッケ釣りです

2016-04-13 23:58:25 | Weblog

 いい大人は野遊びをしよう。

 そんな合言葉で野遊びを共にする友人たち三人と今日は、小樽を越えてまだ向こう側にある東積丹のある港へカレイ釣りに行きました。

 実は海釣りはそれほどやっているわけではない私ですが、クロガシラカレイが釣れるというので、(これからは野遊びの一環として海釣りをがんばってみよう)と思い、連れて行ってもらったのです。

 
 今日は割りと強めの西風で、「これだと西積丹で釣るのは難しいと思うので東積丹で釣りましょう」と自転車ツアー&釣りガイドの石塚さんの判断で風の当たらない港にしました。

 カレイ釣りということでカレイ用の仕掛けをつけて海に向かって投げ入れる投げ釣りに挑戦。

 友人と行く釣りは、釣れる事もそれはそれで楽しいのですが、釣れるのを待つ間の何気ない会話にこそ妙があります。

 釣りを誰から教わったか、という話になって、石塚さんは「僕は祖父でした。祖父は室蘭港で伝説的な釣師だったんですが、祖父が亡くなってからも私が室蘭港へ行くと、そのときの祖父の弟子に当たる人たちから『おお、○○さんのお孫さんかい。○○さんには随分世話になったんだよ。ここで釣るといいよ』と場所を譲ってもらうこともしばしばでした」と言います。

「恩義が後に繋がって、孫や子孫が誇らしくなるような行き方ってすばらしいですよね。僕もそういう爺さんになりたいと思うんです」

 すると今日のチームの隊長である残間さんも「僕も釣りは爺さんから教わりましたね」と言います。

「父親じゃなくて祖父から習うということにどういう意味があるんでしょうかね」
「そうですねえ、父親ってある時期忙しくって子供のことをかまっていられない時期があって、それを補うのが祖父ということなのかもしれませんね」

「『ちょっと孫を借りるよ』と言って孫を釣りに連れて行き、そこで人生とは何かをさりげなく語る…。そういう爺さんっていいですねえ、私もそれを目指します」
「それじゃ小松さんももっと海釣りをやらなくちゃね(笑)」


 釣りをしながらの会話って、机をはさんで顔を見合わせながら話すのと違って、どちらも自分の釣竿を気にしながら、同じ方向を見ながら話をするのです。

 目を見てまじまじと話し伝えるのよりも、海風を浴びて二人して同じ方を見ながら話す方が心に染みるのかもしれませんね。

 私は祖父から釣りを習うということがありませんでしたが、自分の孫が大きくなって一緒に釣りをする日がなお一層楽しみになりました。


      ◆ 


 そんなことを話しているうちに、残間隊長の竿にピクピクとした当たりが来ました。「お、来た!」とラインを手繰ると釣れたのはそれなりの大きさのホッケでした。

「赤ホッケ、いいじゃないですか」

 最近はとんと獲れなくなったといい、居酒屋でも値段の上がっているホッケですが、型も大きさも良くて幸先の良いスタートです。

 その後はだんだんに釣れるようになってきて、私も念願のホッケを一匹ゲット。良い記念になりました。

      ◆ 


 今日は野遊びガイドとしてこの春独立し、先日お祝いを一緒にした佐藤みずき君も参加してくれて、いろいろと指導をしてくれました。

 みずき君以外が次々に釣れて行く中で、みずき君の竿だけになぜか当たりがこなくて、(このままだと帰りの車の中の雰囲気が悪くなったりしないかな)と心配していたところ、一番最後に彼の竿にも大きなホッケがかかり一同安心。

 逆に、「なるほど、お客さんに先に釣らせておいてから、『じゃそろそろ私も本気で釣ってよいでしょうか』って感じか。なるほど、うまいなー」と言われ一同大爆笑でした。

 結局この日は、ホッケが全部で15匹釣れて、とても楽しい釣りの一日。
 もっとも、釣りが終わった後で、「今日って、カレイを釣りに来たんだよね。釣れたのは全部ホッケだったけど(笑)」でさらに一同爆笑。

 釣りも人生も、予定通りになど行かないもので、それを楽しむところに釣りの妙味があると言えるでしょう。


      ◆ 


 帰ってきてからは早速ホッケを捌いて食べられるようにします。釣ったら食べて供養するところまでが釣りの範囲です。

 全部で5枚をいただいたので、二枚は一夜干し用、二枚はフライ用、一枚を刺身にして処理しました。

 一夜干し用の処理も案外うまくいきました。これから塩水に漬けてそれから軽く干します。

 明日は美味しい一夜干しのホッケを、釣り談義とともに楽しむことにしましょう。

 いい大人は、夜遊びも女遊びももうやめて、気の合う友達と健全で楽しい野遊びを楽しもうではありませんか。

  
  

  

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組織は人で成り立っているのです。その人がなあ…

2016-04-12 23:45:53 | Weblog

 

 高校の友達がこの春札幌転勤になったというので家の近くで一杯やりました。

 お互いに組織を束ねるようなポジションで仕事をしてきたこともあって、議論のテーマは言いたくないけどついつい「今の若者は…」ということに。

 彼は「とにかく今の男はだらしない、覇気がない」と不満たらたら。

「言われたことをやるだけならプラスマイナスゼロなんだけど、言われていないことでも切り開いてみようという意欲のない男が多いよね。東大や京大の子も入ってくるけど、そんな学歴だけだったら中堅私立大学の柔道部出身という子の方がはるかに問題の処理能力が高いしね」
「そんなもんかね~」

「小松さんは北大だけど、北大の学生も何百人も受けに来るけど一人も採用されない。そんな中で札幌の藤女子大学の女の子が受かったりしていて、やっぱりその子はハキハキしている。それを見て、(ああもう学歴じゃないんだな~)と思ったよ」
「そりゃ厳しいなあ」

「それに最近は転勤がいやだというので、いわゆる総合職で全国転勤あり、という採用枠では人が集まらなくなった。そこでどうしたかというと、地域職という形でその地域から外への転勤はない地方勤務の枠で採用しておいて、少し経ったところで総合職になってもいいかな、と意識が変わった子に手を挙げさせてその後は総合職として仕事をしてもらうという風に変えてみたんだ」
「その結果はどう?」

「やっぱりそこでも手が上がるのは女性だったりしてね。男のやる気のなさにちょっとガックリさ。まあそもそもそんな人を採用するなよな、ってことでもあるんだけどね」

 どうも若い男性は評判が悪いようです。若手よ、もっと頑張れ!


      ◆ 

 
 私のほうから「そんな『選手が悪いから野球に勝てない』って言っている監督みたいじゃないか。選手なんて今いる人材しかないんだから、それを適切に鍛えて勝てるチームにするのが監督たる上司の役目なんじゃないのかい?」

「僕が入ったときの上司たちって、僕の目から見るとどうも出来が良いように見えなくて、『この人たちを乗り越えよう』という気持ちでやってきたつもりなんだけど、そういう僕らの世代が卒業間近になる今頃に入ってくる子たちは、僕らが乗り越えてきたのとなんだか同じような匂いがするんだ(笑)。頑張って欲しいなー」

 
 お酒が進むと舌も滑らかになって、話題もどんどん盛り上がります。

「上司には立派な人はいないの?」これは私からの質問です。
「ああ、いるね。少し前に使えた社長はなかなか立派な人だったなあ。面白かったのは決済の書類が上がってきたときの対応だったよ」

「ほう、何が面白かったの?」
「うん、決済書類でチェックするのは、誰がこの決済をあげてきたか、ということだったんだ」

「へえ、どういうこと?」
「Aさんが起案した決算だったらすぐに判子を押す、でもBさんだったらちゃんと中身を見てから判子を押す。その違いの基準は、普段の付き合い方からみてその人が信頼できるかどうか、ということだったんだよ。もちろん、そこまで信頼されるようになるためには一定の時間と仕事の成果があってこそ。だけど普段からいろいろと人の仕事ぶりに関する情報を集めたり自分で実際にその目で見たりして、どういう"人"なのか、ということを実に的確に押さえていたね。その仕事の仕方には感心したよ」

 
 批判されるのも人ならば、評価され信頼されるのも人。組織と言えども組織を作り上げているのは人の集まり。

 一人ひとりの力を高めるようなことも上司の力量なのですが、実際にはかなり難しそうですね。

 今日は飲んだな~。 

 

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登山にカヤック、釣りに山菜…、野遊びをガイド仕事にする

2016-04-11 23:47:04 | Weblog

 昨夜はこの春の様々なスタートを祝う仲間たちの集いが開かれました。

 かくいう私も一応主賓の一人だったのですが、名目は「祝無事退官」。終わったことを祝うよりも、これから始まる若い人たちの未来を祝う方にこそ意味があるのです。

 お祝いを受けた一人が、この春にこれまで勤めた会社を辞めて、「野遊びガイドみちくさ」という名で、野外ガイド業として独立した佐藤みずき君。

 彼は大雪山系や日高山系を中心に登山ツアーガイドのサポートとして経験を積んだほか、山だけではなく知床でのシーカヤックツアーガイドとしても活躍、さらに秘境での釣りのガイドなど、幅広いジャンルのガイドサービスができる若手のホープです。

 ガイドツアーは、佐藤君自身が日を決めて主催するツアーが中心ですが、まずはそのコースバリエーションに驚かされます。これだけ多数のツアーを企画するということはそれぞれに相当事前踏査を重ねているはずで、まずこれを見てびっくり。

 ほぼ毎週のようにツアーが企画されていますが、空いている日を希望してのスペシャルツアーももちろん可能。

 佐藤君に行きたいところ、やりたいことを相談して野山を遊びつくし、北海道の魅力を存分に味わって欲しいもの。もちろん私もいよいよ野遊びに本格参入です。

 
      ◆ 


 ガイドツアーの良いところは、事故や危険の防止はもちろんですが、知らないことに気をつかせてくれることや、それを通じて自分自身の成長が促進されるところにあるでしょう。

 自分一人だけの孤独な旅では十回経験しないと気がつかないことに、一度で気づかせてもらえます。

 もちろん一度聞いただけで全てを理解するということにはならないにせよ、ものを見る視点に多くのヒントが得られることでしょう。


      ◆ 

 『枕草子』、『方丈記』と並んで日本三大随筆と称される吉田兼好の「徒然草」ですが、その第五十二段が『仁和寺にある法師』です。

 お話は、仁和寺の法師が老境に至りながら一念発起して京都の岩清水を参拝しにいきます。そこで極楽寺や高良をみて満足し、これで終わりと思って帰ってきます。
 同僚の法師達に参拝の感想を話し、岩清水では参拝した人たちが山の上へと向かっていったが、私は参拝に来たので(物見遊山ではないので本当は本殿がある)山へは登らなかったたと言ったのだと。

 その物語を兼好法師は「少しのことにも、先達はあらまほしき事なり」とまとめます。

 どんな小さなことでも、指導してくれる先達は欲しいものですね。私も秘境の釣りに連れて行ってもらおうと思います。


【野遊びガイド みちくさ】
 http://mizukisato.wix.com/michikusaguide#!ssfplan/cx3a

  

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