久しぶりに所属している『北海道蕎麦研究会』の総会に出席してきました。
当研究会は昭和63年に発足した会で、北海道での素人による手打ち蕎麦愛好会の中では最も古い老舗の会。
今では道内各地に手打ち蕎麦の会がありますが、この会で学んで独立し、地域で手打ち蕎麦の会を設立したという方が相当多いはずです。
私は平成12年にこの会に入会し、遠くへ単身赴任中は無理として、札幌の近くにいるときは積極的に各種のイベントに参加して、会員の皆さんと仲良くさせてもらいました。
私と同時期に入った方たちは軒並み手打ち蕎麦の大会で優勝して北海道名人の称号を手にしていて、そういう人材を輩出した実にすごい会なのです。
まあ私などは一番不真面目だった一人だったのですが、それでも各種の蕎麦イベントを経験しているうちに、大勢に手打ち蕎麦を食べさせるイベントのやり方のノウハウがなんとなくわかった気になりました。
『門前の小僧、習わぬ経を読む』とはよく言ったもので、自分の過去を振り返ると、ここで得たものは実に大きかったなあと改めて感慨もひとしおです。
しかしながら最近は全道各地に蕎麦愛好会ができたこともあって、老舗たる本会の会員は漸減状態。延べでは400番以上の会員番号を発行していますが、実際に会費を払って会員になっているのは140名程度。
「『初の会長は、この会はそうやって全道に蕎麦文化を広める中心的な役割を果たせばいいんです』とよく言っていたものですよ」とは現会長の言葉。
「初代会長の思いは今日結実したと言えるでしょうね」いつの世も道なき道を切り開いた先駆者は偉大です。
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今年も例年通り、九月の幌加内蕎麦祭りや浦臼蕎麦祭りなどに出店参加しますが、今年は私も参加できそうです。
総会にもなかなか出られなかったのですが、久しぶりに会った多くの知人から「お、今年からは出られるね」と声をかけられてにっこり。また仲間に入れてもらえそうです。
そして朝十時からの総会が終わると、お目当ては昼食での蕎麦の振る舞い。
上級者が打った蕎麦を食べ放題というのがなんともたまりません。今日は温かい天ぷら蕎麦を腹いっぱい楽しむことができました。
【これが実に旨い、蕎麦研の蕎麦】
【名人の茹で方を真剣に学ぼうという視線】
さて、今年も会の活動を通じて北海道の蕎麦文化振興のお手伝いをいたします。
道民の皆さん、ラーメンも良いですが道内産の蕎麦粉を使ったお蕎麦をどうぞたくさん食べてくださいな。