北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

この天ぷら蕎麦が旨い!~北海道蕎麦研究会という老舗

2016-04-10 23:45:45 | Weblog

 久しぶりに所属している『北海道蕎麦研究会』の総会に出席してきました。

 当研究会は昭和63年に発足した会で、北海道での素人による手打ち蕎麦愛好会の中では最も古い老舗の会。

 今では道内各地に手打ち蕎麦の会がありますが、この会で学んで独立し、地域で手打ち蕎麦の会を設立したという方が相当多いはずです。

 私は平成12年にこの会に入会し、遠くへ単身赴任中は無理として、札幌の近くにいるときは積極的に各種のイベントに参加して、会員の皆さんと仲良くさせてもらいました。

 私と同時期に入った方たちは軒並み手打ち蕎麦の大会で優勝して北海道名人の称号を手にしていて、そういう人材を輩出した実にすごい会なのです。

 まあ私などは一番不真面目だった一人だったのですが、それでも各種の蕎麦イベントを経験しているうちに、大勢に手打ち蕎麦を食べさせるイベントのやり方のノウハウがなんとなくわかった気になりました。

 『門前の小僧、習わぬ経を読む』とはよく言ったもので、自分の過去を振り返ると、ここで得たものは実に大きかったなあと改めて感慨もひとしおです。


 しかしながら最近は全道各地に蕎麦愛好会ができたこともあって、老舗たる本会の会員は漸減状態。延べでは400番以上の会員番号を発行していますが、実際に会費を払って会員になっているのは140名程度。

「『初の会長は、この会はそうやって全道に蕎麦文化を広める中心的な役割を果たせばいいんです』とよく言っていたものですよ」とは現会長の言葉。

「初代会長の思いは今日結実したと言えるでしょうね」いつの世も道なき道を切り開いた先駆者は偉大です。


      ◆  


 今年も例年通り、九月の幌加内蕎麦祭りや浦臼蕎麦祭りなどに出店参加しますが、今年は私も参加できそうです。

 総会にもなかなか出られなかったのですが、久しぶりに会った多くの知人から「お、今年からは出られるね」と声をかけられてにっこり。また仲間に入れてもらえそうです。

 
 そして朝十時からの総会が終わると、お目当ては昼食での蕎麦の振る舞い。

 上級者が打った蕎麦を食べ放題というのがなんともたまりません。今日は温かい天ぷら蕎麦を腹いっぱい楽しむことができました。


  【これが実に旨い、蕎麦研の蕎麦】

 


  【名人の茹で方を真剣に学ぼうという視線】

 さて、今年も会の活動を通じて北海道の蕎麦文化振興のお手伝いをいたします。

 道民の皆さん、ラーメンも良いですが道内産の蕎麦粉を使ったお蕎麦をどうぞたくさん食べてくださいな。
 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岩下先生の「日ロ関係を動かす四つの提案」~サハリンで国境を考える

2016-04-09 22:50:09 | Weblog

 

 北海道大学スラブ研究センター教授の岩下明裕(いわした・あきひろ)さんが、ネットサイト『現代ビジネス』に「なぜ北方領土問題はいまだ解決しないのか~日露関係を動かす「4つの提案」をここに示そう」というタイトルで、日露国境問題の解決に関する提案をされています。

【現代ismedia 日ロ関係を動かす「4つの提案」】
 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48359 

 岩下先生は国境学(ボーダースタディーズ)と、その延長線上で「国境観光(ボーダーツーリズム)」による国家間の関係性の向上や地域の観光振興をを提唱されています。

 ボーダーツーリズムとは、国境に接した境界地域を“砦”ではなく“交流拠点”と考え、境界地域ならではの体験を楽しもうという旅行スタイルのこと。

 国同士が陸続きに繋がっている大陸での国家間では一般的な旅行スタイルなのかもしれませんが、四方を海に囲まれたわが国では、これまではあまり関心をもたれず、旅行商品化されることもほとんどありませんでした。

 岩下先生は、「境界地域であるということを観光魅力の一つと捉え、境界地域を『見る』『渡る』『比較する』ことで新たな魅力を生み出し、観光客の増加に結びつけることで、境界地域の地域振興を図りたい」とおっしゃいます。

【樺太の北緯50度線】
 日本ではあまり例が無い、陸地での国境だった部分がはっきりわかるのが樺太をほぼ南北に二分する北緯50度線ですが、実は北樺太と南樺太を分ける線の国境解釈には微妙なものがあります。

 第二次大戦末期に北緯50度線以北を領土としていたソ連は南樺太に侵攻し、サンフランシスコ講和条約で日本が南樺太を放棄したことで北緯50度線は日露両国間の国境としては消滅をしました。

 その結果、現在南樺太はロシアが実効支配をしていますが、日本政府は北緯50度線をロシア領(北緯50度以北)と帰属未定地(北緯50度以南)の境界とみなしています。

 しかし日本はサハリン南部の領有権を主張しているわけではなく、ロシアの施政に異議を唱える立場にもない、という説明をしています。

 やや宙ぶらりんな感じですが、サハリンへ渡るのにロシアのビザが必要ということにも異議は唱えていないのが現状で、北方四島ほどのシビアな返還問題や国境問題を抱えているわけではありません。

 そんな微妙な関係ですが、サハリンにおいては日ロ間の国境問題は事実上存在せず、北緯50度の国境標石などは歴史を物語るモニュメントとして観光素材になりうる存在になっています。

   
【岩下先生の四つの提案】
 岩下先生は中公新書『北方領土問題―4でも0でも、2でもなく』を著されて、三島返還論などで物議をかもされましたが、国境問題を解決するために、ということでこの記事で四つの提案をされています。 


 第一は、「日露間でビザ免除協定を導入すること。前述のビザなしがあくまで特殊なケースであり、対象者も限られ、パスポート不要とされるのに対し、こちらは国民すべてに適用されるだけでなく、正規の国家関係における措置である」というもの。

 現在はサハリンを旅行する際に日本人は、観光目的で72時間(最大三泊四日)以内の往復旅行であればビザ免除の措置がありますが、ロシアの人が日本に入国する際にその措置はありません。岩下先生は、「『観光立国日本』という政策のなかでもそろそろ重い腰をあげるときだろう」と提案されています。

 そして第二に、「一挙の免除が無理だとしても、試行的に地域など限定で緩和をしたらいい。例えば、北海道で稚内とロシア・サハリンのフェリー利用者にこれを導入する」という提案をされます。

「この日本で数少ない外国との直行の貨客航路は昨年をもって休止となり、稚内はいま50キロ先のサハリンと結ぶ道を失い、再び日本の最果てとして行き止まりになってしまっている。この航路を支援することは、日露関係のともしびとなるばかりか、行き止まりの国境地域に対する振興にもなる。
 昨年、国境越えのツーリズム・ブームにのり、稚内からサハリンへ向かう日本人の数は、向こうから来るロシア人の数を久々に上回った。現在、稚内市と地元産業界でチャーター便による航路復活を模索している。このような地域の動きを日本全体で後押しする視座が重要だ」という視点はサハリンとの交流を考える上で示唆に飛んでいるものだと思います。

      ◆ 

 第三は、「ビザ相互免除と同時に、北海道のみならず、九州や西日本のロシアとの関係づくりを戦略的に行うこと」で、第四の提案は、「日露のシンボルとしての歴史の活用」です。

 日本とロシアとの関係は、国家間としては双方の歩み寄りがなかなか目に見える形にはなりませんが、こういうときこそ、地域間レベルでの交流で実績を作っておくことが大切です。

 稚内~コルサコフ間の定期航路の再会を願いつつ、観光や交易、物流などの多角的なアプローチによる持続的な交流の継続を道民を上げて応援したいものです。

 サハリン交流は諦めずに、粘り強くいきましょう。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マッチングってことはつまり「縁」ということ

2016-04-08 23:46:46 | Weblog

 たかが一年間の単身赴任でしたが、それでも持ち帰ってきた荷物は広げると六畳間に一杯。

 稚内で買い足した台所用品なども多く、引越しを手伝いに来てくれた妻は荷物を見て、「どうしてこういう家にもあるような便利グッズを買い足すのかなあ」としまう先を考えるたびに不満げです。

「単身先での暮らしも便利にしようと思ってね…」
「あなたはもう少し我慢を知らないといけません」

 だいぶ焼きを入れられました。

 それにしても持ち帰った荷物を詰める場所を作るためには、今まであったものを処分して空間を作らなくてはなりません。

 今日も子供が使っていた学習机や車庫に置きっぱなしになっていたスチール棚やラックを清掃工場に持ち込んで処分してもらいました。

 学習机などは多少日焼けしてはいますがまだ立派に使えるもので、リサイクルにまわせないかな、とも思ったのですが、引き取り手もすぐには見つからなかったため処分することに決めました。

 もしかしたら時間をかけて欲しい人を探せばうまくマッチングできたのかもしれませんが、そういう時間コストも含めて断捨離をすることにして、目の前の空間を作ることを優先です。


      ◆ 


 実はこのマッチング、上手くできないことで経済的ロスを出していますし、逆に上手くできることで経済価値を高めることもできます。

 観光地選びもふるさと納税も、マッチングの妙一つでパフォーマンスは随分と変わるはず。

 観光地だったら来訪者(という相手)がどんなところに魅力を感じるか、何を求めているかという視点でしっかりと訴求することが大切で、提供する側の理屈だけでは通用しないことが多いものです。

 ふるさと納税をみていても、自分とかかわりのある自治体のものは良いとして、返礼品目当ての寄付ということになると、どれだけの割合のものが送り返されてくるかという「返礼率」やポータルサイトでの「人気ランキング」などとして表示の上位に来るものにどうしても目が行きがちです。

 たかが返礼品と言えども、それによって縁が誕生するかどうかという重要なきっかけなわけで、ありきたりな宣伝や情報提供以上の姿勢と取り組みで、新しい縁をマッチングしたいものです。

 いい売り物がある自治体の皆さん、大いにがんばりましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パナマ文書と違法カジノ問題、尊徳先生ならどういうか

2016-04-07 23:07:34 | Weblog

 昨日今日の印象的な事件を二つ。

 一つは、世界各国の政府高官や著名人らがタックスヘイブン(租税回避地)を利用した秘密の金融取引に関与していたという事実(?)が暴露された「パナマ文書」の問題。

 権力や資産を持つ人たちあるいはその周辺の人たちが、本来国に対して責任を負う税金を逃れていたという情報が漏れたということで、多くの国のリーダーがその誠実さを問われています。

 アイスランドのグンロイグソン首相は5日、資産隠しに対する国民からの批判を受けて辞任に追い込まれました。

 その一方で、ロシアのプーチン大統領は「外国の陰謀で、犯罪性は無い」として一蹴。また腐敗撲滅で国民の支持を集めようとしていた中国の習近平氏は義理の兄が疑いをかけられており、こちらはインターネットなどの情報を統制するという、まあ中国らしい対応で凌ごうとしています。

 どこまでが違法なのか、という線引きも国によっては微妙なところですが、権力者に近いところで私服を肥やす輩がいるというのは、国民からの批判を受けることでしょう。


 もう一つは、バドミントンで世界的に活躍していて今度のリオデジャネイロオリンピックでもメダルが期待された選手が違法賭博に出入りしていたことが発覚し、どうやらオリンピック派遣の芽が失われたようだ、というもの。

 どう考えても、活躍して有名になる中で彼らに近づいていった魔の手があったわけで、本当の悪は誰なのか、と思いますが、それにしてもやはり軽率だとのそしりも免れないことでしょう。

 特に政治でもスポーツでも、特に高い潔癖性を求められる立場ですが、政治的スキルあるいはスポーツの才能と、道徳性をどこまでリンクさせて考えるべきなのかなあ、と考えずに入られません。


      ◆ 

 
 私が敬愛する二宮尊徳さんの言行を弟子たちが後世に残した書物のうち、『二宮翁夜話』という本に、『ものの勢い、水の勢い』と題されたお話があります。

 それは、老中を務めたさるお方の家臣が市中であれこれ傘に着たようなふるまいを行い、それを尊徳さんに近い者が批判したときのこと。

 老中というのは国のまつりごとを発するところで、国家を正しくして不正が無いようにする職であるのに、その家中の者でその威を借りて不正を行うというのは好ましいはずがありません。国を正しくする者が家を正しくできていないということです。

 尊徳先生のことだから、「老中はなっとらん!」と一喝するかと思いきや、ここでは、「それは家政が行き届かないということではなく、勢いというものがそうさせるのだ」と批判する側を諌めています。

 その考えとは、「まつりごとが国家で行われるということは、川の水が低いほうへと流れるようなもので、それには勢いがある。水流が急であればあるほど、岩や石垣に当たったところで急流が変じて逆流になるものだ。老中の権威というものも同じようなもので、召使たちで法を犯すようなものがあるのは、急流の当たったところが逆流になるようなもので、これは自然にそうならざるを得ないものだからとがめるべきではない」というもの。

 かたやでトップリーダーたるもの誠実でなくてはならぬ、ということを説いている尊徳先生でありながら、リーダーの周囲で目の行き届かないものが出てくるのは仕方の無いことだ、とおっしゃっておられるのは実に面白くも思えます。

 さて皆さんはどう思われますか。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寿命は13年か…~住基カードはもうもらえない

2016-04-06 23:23:02 | Weblog

 退職のときに挨拶に行ったある先輩からこう言われました。

「黙っているとすぐに時間なんて経っちゃうよ。今までためた書類整理を整理するだけだってなんだかんだで手間がかかるからね」


 稚内から持ってきた仮置きの荷物を片付け始めて、今は孫の遊び場になっている私の勉強部屋を作りこもうと思って奮闘を開始しました。

 稚内で使っていたパソコンがまだ出せない状態なので、かゆいところに手が届くような作業環境が早く欲しいところ。

 しかしながらまずは、古い子供の学習机を処分するところから始めようというので、処分方法を問い合わせたり調べたりしているうちに、今まで捨て切れなかった家電製品が出てきてそれをまた処分しに行くというような、なかなか本質的なところに手がつかない有様。

 今まで何事も無かった秩序という水面に石を投げると、波紋が思わぬところに広がって、予想しないところにまで手をつけなくてはなりません。

 まあ少しずつでも始めればいつかは片付くはず。露払いからでも何でも、効率が悪くても、小さな実践を一つずつ積み重ねましょう。

 『積小為大』は二宮尊徳の報徳の教えの一つですが、イチローだって一本の単打から今の記録を積み重ねているのです。


      ◆ 


 自動車免許を持たない東京の次女から、「本人証明ってどうしたらいいんだろう」と相談を受けたので、「市役所へ行って住基カードを取るのが一番早いよ」と教えたところ早速手続きに行ったようでした。

 ところが帰ってきた返事は「ダメでした。マイナンバーが始まっているので住基カードの新規発行は終了したんだって」というもの。

「ええ?ホント?」と思って札幌市役所のホームページを見たところ、昨年12月28日で新規発行・更新は終了したと書かれています。

 


   【説明部分の拡大】

 

 マイナンバーカード制度に移行しているからとのことですがマイナンバーカードはまだまだ発行してもらえそうにありません。

 稚内で発行してもらえなかった私の場合、札幌では待っている列の一番後ろに並んでいるようで、区役所の担当者からは「システムのサーバーが本調子ではなく発行が滞っていて、今年の秋くらいまでにはなんとかなると思うのですが…」という説明を受けました。

 効率の国日本らしくないなあ、と思いながら新しいシステムに希望をつなぎたいと思います。

 ちなみに、住基カードが始まったのは私が掛川で助役をしていた平成15年のことで、担当してくれた職員たちとともに「皆さん住基カードを取得しましょう」と案内して回ったのが懐かしく思い出されます。制度としてわずか十年とちょっとの寿命でしたか。
 
 時代は確実に変わっていますねえ。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タクシーにはドラマのタネが満載。外国人も増えました。

2016-04-05 23:56:56 | Weblog

 さっぽろのすすきので、同級生らが退官祝いをしてくれるというので出かけてきました。

 散々楽しい話をした後で帰りにタクシーを使い、そこで運転手さんからいろいろな話を聞きます。

「最近は外国人のお客さんを乗せることが多いなんてことがありますか?」
「ああ、増えてきましたね」

「やりにくい感じってありますか?」
「うーん、最近は日本語も英語も話せないというお客さんが増えたような気がします」

「そういうときにはどうやって行く先を確認するんですか?」
「大抵はホテルのカードキーなどをもっていて、言っていることが正確には分からないのですが多分『ここへ行ってくれ』と言っているんだろうと思ってそこへ向かうんですが、大抵はなんとかなっています」

「突拍子も無いお客なんていませんか?」
「私の同僚の話ですが、札幌駅で乗せた外国人の方が『登別へ行ってくれ』と言ったそうなんです。いくらなんでも遠いので、本当かと不安でたまらず、指示されたホテルに電話をして、そこで電話を変わってもらって本当にそこのお客さんかどうかが確認できた後に向かった、という話を聞きました」

「本当に登別だったんですか」
「ええ、なんでも登別行きの最終の汽車に乗り遅れたらしくて、それでタクシーだったんだそうです。まあいろいろなケースがありますよ(笑)」


 以前乗ったタクシーの運転手さんは、「『グリーンホテルへ行ってくれ』といわれたんですが、グリーンホテルっていくつもあるじゃないですか。それで目的のホテルがどこかを探すのにとても苦労しました」と言っていました。

 また別の方は「年に一度くらいは確信犯の乗り逃げに会いますよ。最近はドライブレコーダーで車内の様子も撮影しているので、それを見るとどの事件も同一人物のようなんですが、実際にその人を乗せた事に気がついたら社外にサインを送って仲間や本部の手助けを受けながら対処します。ドキドキしますけどね」とも。

 タクシードライバーの物語に外国人観光客の登場する割合が増えるというのは時代ですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラ、ラピュタの道ってどこ?~九州旅行を計画中

2016-04-04 23:31:51 | Weblog

 

 今月後半からは九州の北側を旅行しようという計画を立てています。

 すでに行きの飛行機だけは押さえたものの、東京の娘との合流のタイミングや場所などがなかなか決まっていませんでした。

 今回は長崎~佐賀~大分~福岡というあたりを中心にレンタカーで移動しながらの旅で主な宿泊先のイメージだけは固めておかないと大変なので、荒い工程を作っているところ。

 福岡市内はもちろん、長崎では軍艦島などにも行こうと思いますし、神社フリークの私としては宇佐八幡宮は是非とも行っておきたいですね。

 娘に行ってみたいところはあるかいと尋ねたところ、「ラピュタの道」と言われ、「どこそれ?」。しかし地図検索だとちゃんと出てくるのでたいしたものです。

 ネットでの情報を詳しく読み解くと、新しい観光スポットの様子や場所などが出てきて、観光最前線が勉強になります。

 北海道の観光を語る上で、最大のライバルの一つである九州の戦略と様子を見てこようと思います。

 さてあてのないぶらり旅の出会いがあるでしょうか。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お店が変わってる…浦島太郎の気分です

2016-04-03 23:16:09 | Weblog

 

 時代が早くてついてゆけない浦島太郎のような気分を一日で二つも味わいました。

 一つ目は洗車をしようとときどき行っていたガソリンスタンドへ行ったときのこと。

 洗車のためのプリペイドカードを勧められて、割安だと思って購入したカードはまだ数千円の残金があるはずでした。

 ところがカードの裏に書いてある石油会社とスタンドの看板がどう見ても異なるので、お店の従業員の方に「あのう、いぜんこちらで洗車のプリペイドカードを買ったんだけど今でも使えますかね」と訊いてみました。

 すると、「ああ、申し訳ありません。こちらは会社が二年前に変わったので昨年末の12月まではプリペイドカードの返金手続きをしていたんですが、今はもうそれも店ではやらなくなっているんです。申し訳ありませんが、こちらのフリーダイヤル先にお客様のほうでご連絡をしていただくよう指導を受けています。どうぞよろしくお願いいたします」とのこと。

 なんとガソリンスタンドも居抜きで会社が変わっていて、しかも後始末期間も過ぎていたとは。

 馴染みの店というものも油断せずにときどきは様子をみて、いわゆる"檀家回り"をしておかないといけませんね。あー、浦島太郎になった気分です。


      ◆   


 そして次の二つ目はパソコンの修理屋さんの話。私は札幌のあるパソコンショップを懇意にしていて、パソコン関係は購入も修理もそこの系列店にお願いをしているのです。

 もうやや時代遅れのパソコンですが、今回は稚内ではできなかった、パソコンのちょっとした調整と修繕を頼もうといきつけのショップ手稲店に向かいました。

 ところが以前あったはずのお店がリサイクルショップに変わっていてパソコンショップは影も形もありません。あわててネットで検索をしてみると、そのお店の所在地が出てきたものの「…ショップ手稲店(閉店)」と書かれているではありませんか。

 二年前にも一度行ってお世話になったのにもうなくなるとは、お店の栄枯盛衰はこんなにも早いのかと頭がくらくらしました。

 札幌市内にあるもう一店舗は札幌市街地のほぼ対角線上に位置する平岡地区というところにあるというので、やむを得ずそこまで車を走らせてなんとか修理と調整をしてもらいました。


「僕はいつも手稲店で扱ってもらっていたんですが、今日そこが閉店していると知って驚きましたよ」というと、確か手稲店にいた従業員の方が「私も困っているんです。丁度テナント更新の時期だったために、手狭な店舗からもう少し広いところにしようと更新しないことにしたんです。ところが肝心の行く先の店舗が上手く決まらなかったために結局手稲を離れることになってしまいました。残念です」

 なるほど、売れ行きが悪くて店舗を閉鎖したのとは違って、今現在元の近場周辺で新たな店舗を探しているということなので、お店の栄枯盛衰とは関係なかったようです。

 しかし新しい店舗は早く決めて欲しいもの。パソコンのように情報の動きの早い分野は、信頼できる情報と腕を持ったお店が近くにないと困ります。

 "モノ"には、後々まで面倒を見てくれるという"コト"をセットにして考えないと後で苦労しますよ。どうぞご留意を。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

都市計画学会での出番~目指せ、コンパクトシティ

2016-04-02 23:12:12 | Weblog

 退職してフリーになったのも束の間、今日はすぐに都市計画学会での催しで壇上に上がる役回りを仰せつかりました。

 役回りとは、『立地適正化法と都市防災』というテーマで、東工大教授にして都市計画学会会長の中井先生の講演を聞いた後の鼎談の進行役というもの。

 都市経営やまちづくりの視点から新しくできた制度をどう考えるかについて議論を膨らませるというお仕事です。


 立地適正化法というのは、郊外に住宅地が広がりすぎたいまの都市構造では人口減少化などによって都市経営がうまくいかなくなるという課題を受け止めて、都市の集約を進めコンパクトシティ化を目指すための法律です。

 実際には都市の今後のあるべき姿を市民に示し、集約を進めるべき地域と壮でない地域を明らかにするというのは反目を受けるかも知れず、勇気のいることです。

 しかし目先の意見の相違を超えて、長期にわたるまちづくりの方向性について理解と共感を得る努力を惜しんではいけません。

 人口が減ってゆく中で、それでもマチを経営できるということは、一自治体の問題ではなく社会全体の問題だ、ということが共有されてきているということでしょう。
 

      ◆

 
 今日の話を聞いて、ある知人がこうしたコンパクトシティづくりの先進的な事例を教えてくれました。 

 一つは、バスに乗ったことの無いような子供に対してバスに乗ることを練習させるような事業をしているということ。

 そしてもう一つは、チューリップなどの花で有名な富山市では農政部局が主導して、指定の生花店で500円以上の花束等を買った方で、富山地鉄市内電車や富山ライトレールポートラムにご乗車される方に無料乗車券を進呈するという事業をしているのだそう。

 地元の花産業と公共交通の無料化で乗る機会を増やすということを同時に達成するような政策です。

 こういうことに市民が慣れてゆくうちに、花産業や公共交通への理解が進むような工夫の形であり、こういうことの延長線上に、市民が共感し参加するようなまちづくりがある。

 コンパクトシティとは、その方向性に対する共感をどれだけ得られるかということへの長い挑戦なのだと思います。

 まちづくりの新しい視点について多くの知人と語らい、気づきの多い有意義な時間でした。

 
 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「僕らはそれに安堵する」 ~ 本日無事に退職いたしました

2016-04-01 22:59:58 | Weblog

 朝一番で辞令交付と言われ、少し早めに局へ到着して後任者にこれまで持たされていた防災携帯を手渡しました。

 この瞬間に部長としての責任の全てを引継ぎお役御免。やっと肩の荷が下りました。

 本日付の辞令交付はとても数が多いのですが、一番年上のはずの我々よりなお先に行うのが後任者への辞令交付。これも責任を一番最初に付与するという考え方の表れと、退職者仲間は目を見合わせて(なるほど、そういうものなんだね)と感心していました。

 辞令をいただいた後は局内を回って全ての部課にご挨拶回り。さすがに34年もいるといろいろなところに知り合いがいて、回るのにも時間がかかりました。


      ◆ 


 職場を出てから、何人かの先輩たちを訪ねて退職のご挨拶回りもしてきました。

 あるところで「何か開放された気分です」というと、「僕も最初は開放感があったけれど、そのうちに腰回りが寂しくて何かを忘れているような気がするんだよね。そうして(ああ、もういいんだ)と安堵するんだ。退職したという事実に慣れるまでにそういう期間があったなあ(笑)」

 小さなことでも何かがあればすぐに情報が上がってくる立場というのはなかなか気が休まらないものです。

 だから経験が生きるということも確かにありますが、気力と体力が充実していないと務まらない立場でもあるので、若返りということは常に大切です。

 私も今現在は、大過なく次にバトンを渡せたことでまずはほっとした気持ちに満ちていて、寂しいという気持ちはほとんどありません。やはり緊張していたのでしょうか。

 支えてくれた皆様には本当に感謝いたします。無事退官しました。ありがとうございました。


      ◆ 


 さて、退官してすぐの仕事は明日の都市計画学会でのシンポジウムです。

 テーマはなんとコンパクトシティ化でマチを再生させようという『立地適正化法によるまちづくり』。私は第二部の鼎談で司会的な役回りを仰せつかっています。

 直前のお知らせになりましたが、札幌近郊で興味とお時間にゆとりのある方はどうぞご参加ください。


【公益社団法人日本都市計画学会北海道支部
 平成28年度特別講演・鼎談の開催について(ご案内)】

■日時:平成28年4月2日 土曜日 14:45~17:15
■会場:ホテルライフォート札幌 4 階 アニマート
■内容:
特別講演と鼎談 ...................................14:45~17:15
第一部:特別講演 14:45~15:45
「立地適正化と都市防災」
中井 検裕氏 日本都市計画学会会長/東京工業大学教授

第二部:鼎談 16:00~17:15
中井 検裕氏 日本都市計画学会会長/東京工業大学教授
岡本 満幸氏 釧路市総合政策部次長
小松 正明氏 日本都市計画学会北海道支部副支部長
/国土交通省北海道開発局稚内開発建設部部長

懇親会 ...........................................17:30~19:30
会場:ホテルライフォート札幌 4 階 グラーベ
会費:5,000 円(事前のお申し込みが必要です)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする