北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

上手なプレゼンのコツ

2011-05-17 23:45:39 | Weblog
 長く市役所を空けたので、いろいろな打ち合わせが山のように待ち構えています。おまけにこの時期は様々な団体の総会の時期。

 総会と合わせて懇親会への出席の依頼も増えてきます。体調をしっかりと整えておかなくては。


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 以前東京にいたときのことですが、特定の一人を選ぶのにプレゼンテーションをしてもらって、それを評価して一人を決めるというシーンがありました。

 プレゼンのコツなんて、あるようなないような漠然としたものですが、私が経験したなかではとにかく『評価者の心をどうつかむか』ということなのだな、と理解しています。

 プレゼン時間が20分で質疑応答が10分間ということだと、あまり長々とは話せません。要点を絞る中でどこに力点を置くか、ということがポイント。

 私がある応募者を見て「上手なプレゼンだなあ」と感心したのは以下の三点でした。

①求めることを全部説明せず、その中で強調したいところだけをピックアップして説明する
②多少説明時間を余らせて、質疑応答の受け答えの中で自分らしさを売り込む
③この業務にかける真剣さ、誠実さを示す、という三つです。






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 ①の求めることを全部説明しないというのは多少冒険です。求める仕様書で要求していることなのですが、事前に上出の資料を提出する以上、評価者はそれを読んでいる、という前提に立って、あえて全部をだらだらと説明するのではなく、中でも強調したいところだけにしぼっと説明をします。

 聞いている方としては、何人もが全ての項目で似たようなプレゼンをしてくる中で、毛色の変わった説明方法が印象的に映ります。そしてそのピックアップした部分で独創的な提案があったりすると、印象が一気に高まります。案外効果的です。


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 ②も冒険的手法。質疑応答時間も短いと思えば、あえて説明時間を使い切るのではなく、それを短くして「ここから先は質疑応答の中でご説明したいと思います」と、評価者の方を品定めする形を取ります。

 「冒険的手法」というのは、評価者の側の能力が低くて質の高い質問が出てこないと、いいところをみせられないということ。そのかわりに、質の高い質問が出てきてそれに対して上手な受け答えのラリーの応酬姿を見せられると、他の応募者との差が一気に大きくなります。

 この時は、ちょっと意地悪かと思うくらい鋭い質問をする人がいたのですが、それに対して実に巧みに受け答えをしたことで評価が上がりました。
 しかもそれは本来の質疑応答時間を超えてなお行われて、周りの印象も強くなったのです。


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 ③の業務にかける誠実さというのはテクニックというよりも、応募者としての心構えそのものが見定められます。

 誠実さはどのように見せることができるでしょうか?このときは、対象となる現場が離れたところでいくつかある業務で、ほとんどが与えられた図面をベースにして机上のプランを説明していたのに対して、応募者のなかで一人だけが、「全部の現場を見てきましたが…」とさりげなく言い、それぞれの現場の特徴や思うところをつぶさに示してくれました。

 ある意味では常識なのかもしれませんが、時間とお金をかけて事前に多くの現場を実際に見ているというその姿勢に評価が上がりました。


 …とまあ異色な評価向上方法を述べましたが、世の中では数多くのプレゼンが行われています。ちょっとしたことですが、中には予定の原稿を読み上げるような説明者もいて、やはりそれでは心が伝わらないものだと思いました。


 結婚のプロポーズだってプレゼンの一種。プロポーズに予定の原稿を読む人はいませんよね。

 自分の魂からの声を発することができなければきっと成功はおぼつかないことでしょう。結局、魂が前に出ているかどうかが評価の分かれ目になるのだと私は思っています。

 さて、自分なりのプレゼン成功のコツってなにかありますか?
 
コメント (1)
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