北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

水産都市釧路の漁業

2011-05-06 23:45:36 | Weblog



 連休中日の出勤日。こういうときは様々な調整案件が一気に集中するものです。

 水産関係では、連休明けに市の漁業組合が三陸地方のサンマの外来船に対してお見舞いの旅にでるということになり市役所としても私が来週半ばから東北へのお見舞いに同行することとなりました。

 水産都市釧路と言いながら、釧路には前浜で漁業をしている漁師さんは案外少ないのです。

 水産の歴史的には、前浜で行われる漁村漁業の時代から次第に大型船が沖の魚を大量に捕獲してそれを水揚げしてもらった原魚を加工する産業が発達してきました。

 はるばるロシア海域まででかけてタラなどを獲りそれを持ち帰るような漁業については、漁港漁業という言い方をすることもあるそうです。

 釧路や根室のサンマも今回大きな被害を受けた三陸地域のサンマ漁船が船団を組んで夏以降に北海道の東南地域でサンマ漁を行っているもので、こうした外来船が取った魚を釧路で水揚げしてくれるおかげで釧路経済は支えられているのです。

    ※     ※     ※     ※     ※
   
 釧路ではこれまでも水産団体と市が一体となって外来船誘致の取り組みを進めてきましたが、今般の津波災害でこれまで誘致を進めてきた漁業者の皆さんが大きな被害を受けているもので、何らかの形でお見舞いをすることで調整を進めてきました。

 現地の情報を収集する中で、やはり当座の資金繰りに一番悩んでおられるというので、釧路市漁協と釧路市ではまずは現金でのお見舞いがよろしかろうということで意見が一致しました。

 またできるだけ早く行くべきかとも思いましたが、亡くなられたりした方も多く、混乱がある程度落ち着いてからの方が良いのではないかということで、連休明けの時期に動き出すこととしたものです。

 先方の漁業者の皆さんが一時の住まいを求めて釧路へ来られている方も出始めていて、こうした方たちへの住居の提供や資金支援の措置なども準備が整いつつあります。


 週明けすぐには市議会議員選挙後最初の臨時議会が開かれて動けないのですが、それが終わり次第現地に向かうこととしています。現地の状況もより詳細に把握して来ようと思います。

    ※     ※     ※     ※     ※


 そんな打ち合わせの一環で漁組の組合長さんと意見交換をするうちに、「やはり地元の子供たちや観光客に対して魚と触れ合う機会を多く作る工夫をした方が良い」という話になり共感するところが多くありました。

 観光客向けに魚の加工体験ができるような設備を用意して、普段は地元の子供たちの体験学習にも使うようなことができないものか、という問いかけです。

 考えてみれば普段の料理でもついつい動物性タンパク質は肉に求めることが多くなっています。普段の料理から魚を扱うようなことが少なくなると関心も薄れてしまいがちです。

 トータルな魚文化を語るにふさわしい水産都市釧路でどういう取り組みをしていて、これからどうしてゆくか。

 いつも同じようなことばかり言っている様ですが、なお一層の知恵出しと情報発信が求められますね。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする