北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

東北地方のお見舞い旅

2011-05-11 23:45:42 | Weblog
 夕方の飛行機で仙台空港へ降り立ちました。

 仙台空港へは海側からの進入で、仙台空港がいかに海に近いかや、空港周辺の津波被害のなども目の当たりにしました。




 海沿いでは松などの防風林が場所によっては根こそぎ削られているのと、残っているものにも塩の影響か赤茶けたものが多く見られました。

 空港は滑走路こそきれいになっているものの、ターミナルビルは復旧が進んでいませんし、ひとたび外へ出るとその周辺ではがれきの山です。

 ターミナルビルでは、機械関係が動いていないておらず、また動かない機材を覆うように壁が作られていてそれらを囲っていて見えないようにしているのが痛々しい限りです。




 空港から仙台市内へはバスで移動しましたが、道路の両側には壊れた自動車とがれきの山、山、山…。一面何もなくなってがれきの山だけがある姿はやはり筆舌に尽くしがたいものがあります。

 仙台手前の名取市では海から内陸部6kmまで津波が押し寄せたと言います。大変な状況です。


    ※    ※    ※    ※


 先発で来ていた漁業組合の幹部の方と明日以降の打ち合わせを兼ねて会食をしました。

 既に何カ所も港を訪れて見舞いをしてきたその方も、「いや、見れば見るほど言葉を失うね…」と力なさげです。

「いろんな人に訊いたけれど、一人ひとりにドラマがあって語り尽くせるものではない。でもやっぱり何人もが『ここまでは来ない』と思ったんだなあ。海から何キロも内陸でもそうやって亡くなっている人が多いんだわ。ホントに紙一重だ…」

「魚市場の関係者でも、『いやあ6月に再会しますよ』と威勢だけはいいんだけれど、市場の建物もない、製氷器もない、冷蔵庫もない、加工場も失われたとあっては、どうやって復興出来るのかの見込みなんか立たないよ。でも口だけでもそう言っていないと心が持たないんじゃないか、とは思ったよ」

 まず明日は石巻漁港をお訪ねして、外来船の皆さんにお見舞いをお伝えする予定になっています。

 伝える言葉もありませんが、とにかく関係者の皆さんの無事を慶びたいと思います。 

 
コメント (3)
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