KATT神奈川芸術劇場、2024年12月27日13時。
宝塚歌劇110周年となる年に、100周年時の各組トップスターと卒業生計26名が集い織り成すスペシャル・エンターテインメント・ステージ。
構成・演出/稲葉太地、音楽/長谷川雄大、高橋恵、振付/川崎悦子、原田薫、三井聡、大野幸人、若央りさ、装置/國包洋子、衣裳/十川ヒロコ、アンサンブル衣裳/大西理子。95分の全1幕。
もちろんまゆたんもまさおもえりたんもちえちゃんもテルも観てました、みっちゃんもねねちゃんもひらめちゃんもれいちゃんも、るうさんからぶーけちゃんまで、全員思い出の舞台が語れます。それでも最初に企画を聞いたときには、そんなには惹かれませんでした。梅芸とタカラヅカ・ライブ・ネクスト(まだあったのか!)が仕掛けるOG公演って、観れば楽しいは楽しいんだけれど、なんというか思い出やファン心理を利用されているというか、ある種の搾取を感じて、積極的にはその祭りに参加したくない…という気持ちが私にはあるのです。芸能活動を続けているOGならその演目として観に行きたいのであって、OGであることのみに意義があるだけの公演なら、むしろ現役を観て応援する方に有限なりソースを割きたいかな、みたいな…
ただ、はるこのところにチケットがお願いできたので、年末の平日だし取れるだろう、ととりあえず頼んでみたんですよ。そうしたらまさかのお断りで、ますますならいいや、と思っていたら、追加案内が来て、ダメもとと思いつつ再度申し込んだら今度はあっさり取れて…で、いざ梅芸公演が始まったらファンみんながみんな沸いていて、なのでまあまあ楽しみに出かけました。ケチってA席にしたら三階てっぺんでしたが、KAATの三階席は梅芸ほど舞台が遠くないし、ほぼセンターのお席をいただけて大変観やすく、コスパが良くてありがたかったです。
で、エモエモのエモでした。まずはなんと言ってもいいメンツを集めたよな、という感慨がありました。トップ5人は当時もいろいろあったけど今もいろいろあって状況は様々だろうに、揃えないと意味がないですしね…みんなよく都合つけてくれたなあぁ。まさおとちえちゃんは組生え抜きで、あとは組替え経験があるからどこかで関わり合っていて、まゆえりは同期だし、ちえねねテルは星組でトップトリオだったわけですしね。さらに当時は専科で、その後ちえちゃんのあとの星組を継いだみっちゃんがいてくれて、つい最近やめたばかりの、むしろ110周年トップのれいちゃんがいて。ねねちゃんは100周年時のまさしくトップ娘役でしたが、ひらめの就任はそれよりずっとあとで、でもやっぱり組替え経験者なのであちこちと関わりがあるし…それがホントにバランス良く配分された、楽しく美しい公演に仕上がっていました。
しかも単なるカラオケ公演になっていなくて、ダンスががっちりあるスタイリッシュなショーになっていたのが素晴らしいですよね。8年ぶりの舞台復帰となったまゆたんでなくとも、お芝居やミュージカルやテレビドラマに出ているだけではOGはこういうショー、ダンスってなかなかやらなくなっちゃうものだと思うのです。でもみんなさすがスイッチが入るのか、鮮やかでバリバリ動けていてたいしたものでした。もちろんアラが出ない細かい配慮がいろいろされていたように思えたのもツボでしたし、その上で「こんな組み合わせが観られるなんて!」みたいなエモがありました。そらみんな楽しいよネ!
スタートはともに2番手退団した別格スターのあきらと愛ちゃんから。アンサンブルのみんなより少し飾りが多い黒のパンツスーツで、カッコ良く。並び出すアンサンブルもみんなちょっとずつデザインの違う黒のパンツスーツで、でも元男役も元娘役も揃いで、ロングヘアもいればショートヘアもいる、でもみんなバリッとカッコいいハンサムウーマンで、端から観ていってもみんなちゃんと顔がわかる! 芸名と愛称がすぐ言える! 胸アツなメンツでした。個人的には過去イチ顔が好きな(イヤ舞台姿や人となりも好きでお茶会行ったし会販の写真集も今でも大事に愛蔵していますが)ひびきちを久々に観られて嬉しかったです!
で、メインメンバーは学年順でも就任順でもない、でもよく考えられた順番にひとりずつ出てきてポーズを決めて、まさしく「ランウェイ」。基本的には黒に組カラーが差し色になったお衣装での登場でしたが、ねねちゃんがでっかいピンクのリボンを付けていたためか(コレがまた素晴らしくザッツ・ネネユメサキなお衣装で、そら花組カラーのピンクを譲るしかない!ってなもんなんでした)、まゆたんはかなり赤に近いピンクで、みっちゃんも赤だったかな? 専科の色って白じゃなかったっけ、まあ微妙ですよね。そしてれいちゃんは水色でした。でもとにかくみんな綺麗! カッコいい!!
まゆたんは、私はインスタは見ていましたけど結婚だの出産だの育児だのが大変なのか痩せちゃって、こういう顔立ちだと老けて見えるか貧相に見えるようになっているのでは…など案じていたのですが、失礼しましたお見それしました、発光していましたよ美しかったですよ! さすがのトップ・オブ・トップぶりだったと思います。まゆえりが最上級生としていて、でも在任期間6年の大トップだったちえがいて、でも100周年記念公演を任されたまさおもいて、それからするとちょっと控えめにしているテルがやっぱりスタイルがひときわ素晴らしくてゴージャスで、本当にバランスが良くて個性が違っていて、いい並びだったと思います。私が観た回はトークのキレっぷりがさほどでもなかったのですが、テル以外みんな関西人だそうでまあまあ毎回激しかったと聞きますね(笑)。当時は特出その他イベントもいろいろあったしタカスペももちろんあったし、フツーに交流があってみんな仲が良かったんでしょうしね。そういう空気がにじみ出ていました。
それぞれが所属した組の名が歌詞に入ったオリジナル主題歌のあとは、まゆたんセンターの「I Gotcha」。オサのものとかが有名だと思うんですけれど、こういう芸風というか楽曲の扱い方、場面の作り方ってホントにザッツ花男!って思います。ここでまゆたんの両サイドでちえちゃんとれいちゃんが踊るという豪華さに、早くも目が潰れそうでした…!
次がねねひらめセンターでバックが元娘役ズラリ、な「Bye Bye Blackbird」なのもたぎりました! からのまさおとえりたんがセンターを争い合うという小芝居付きの「El Cumbanchero」で、まあよくある振りというかコンセプトなんだけどこれは観ていてあまり気持ちがいいものではない気が私はしました。ふたりは上手くコミカルにやっていましたけどね、でもトップスターの座ってこうやって争うものではないからね…続くシャンソンメドレーもみっちゃんとえりたんとひらめ、さらにあきら愛ちゃんでセンター争いを続けながら歌い継ぐような場面だったので、なおさらそう思いました。
からの「アシナヨ」がちえねねテルってのはもう、往時の星担号泣案件では…ちえちゃんは別に歌がことさら上手いわけではないと思うんだけれど、低音が聞かせるし、テルの歌の癖とかも懐かしすぎました…! 大河ドラマにしっとり出ていた人が! 今! こんなにゴージャスな舞台でこんなにノーブルに輝いてる!(笑)
「ナイタンデー」はあきらと愛ちゃんで、アンサンブル全員が小粋に踊って。るうさんとみっきーにソロが一節あったので、ここもまた別格なのだな、と思うなどしました。続く「Unchain My Heart」はまさおとれいちゃんでこれまた素敵でした! まさおはフツーに歌が上手くてロックでパンチがあって、今やギャルな海外セレブマダムなはずなのにホントすごいよ…! ただ、まさおが歌ってれいちゃんが踊る、でもよかったかもしれない、とはちらりと思いました。なんせただ腕を上げるだけの振りみたいなのでも、並んでやると明らかにれいちゃんが魅せてくるのでね…
「Voila」は傘を持つえりたんと白いケープをはおるテルの、叙情的で雰囲気ある場面になっていて良きでした。そしてまゆたん、みっちゃんにねねちゃんが加わる「Too Darn Hot」ってのがまたよかったし、さらに「El Tango de Roxanne」のタンゴ! まさおの歌がちえれいを踊らせるのよギャー!!てなもんでした。
日替わりトークコーナーを挟んで、組ごとのショーメドレーがまた熱かった! まゆたんセンターの「MUGEN DREAM」にバックは元花組子のあきら、しーちゃん、ほってぃでそらみんな嬉しかろうよ!とこちらもたぎるし、まさおの「TAKARAZUKA花詩集100!!」ではバックがるうさん、ひびきち、はーちゃん! えりたんの「My Dream TAKARAZUKA」にあゆみちゃんとひーこ、たわしにぶーけたん! ちえちゃんの「パッショネイト!」ドコドン、にねねちゃん、みっきー、はるこ、あんるちゃん! そして吐くほど観たテルの「フェニタカ」に愛ちゃん、かける、あきも、わんた! 愛ちゃんがここに元宙組子として出てくれて、爆泣きしましたよ私…!! みっちゃんの「エンタテ」、れいちゃんの現役感バリバリの「クルビ」! ねねちゃんの「セ・マニフィーク」はバックが全員男役、ひらめの「Fire Fiver!!」ドコドン、は全員娘役なのも、ですよね!って感じでした。そしてえりたんの「コンタカ」からのまゆえりの「CONGA!!」…まゆたんが歌い選りたんが踊る、号泣案件でした…!
そしてプチ『オーシャンズ11』メドレーも熱かった! 星、花、宙組でやっているんでどこかで関わっている人が多いんですよね。まゆたんとちえちゃん、みっちゃんにねねちゃんにれいちゃん。ちえちゃんダニーからのまゆたんダニーへ歌い継ぐ「愛した日々に偽りはない」も胸アツすぎました…!
ラストは全員で「青い星の上で」…星組の歌かもしれないけれど、コロナ渦でみんなで歌われる曲になりましたよね。ここは全員が白と金のお衣装になっていました。ねねちゃんとひらめだけがドレス。美しい構成でした…!
大楽の配信も見ましたが、金テープが飛んで紙吹雪が舞って、バンドさんのサプライズもあって、ハッシュタグ付きで感想ツイート(ポスト、などとは言いません)がタイムラインにわんさと並んで、こういう感じも懐かしいし楽しかったです。やはり財産だよな、と思います。カテコにあった劇団への感謝とエールの言葉を、経営陣は深く受け止めてほしいと思います、本当に…!
ランウェイとは、退団後それぞれが歩んできた道、そしてまたここから歩んでいく未来へつながる道、そうしたものを表しているんだそうです。結婚したり出産したり、小さなお芝居からグランドミュージカルまで、いろいろなお仕事があり生き様があるけれど、みんな輝いていて美しい、みんな価値がある…そんな元気がもらえました。いい公演だったと思います。いい観劇納めになりました。
来年もたくさんの素敵な出会いに恵まれますように…!!!
※※※
というわけで今年の観劇回数は153回でした。
数え始めたこの15年間で最多だった去年から30回減り、コロナ渦直後の21年並みの回数となりました。ま、お金と時間が有限なので、もう一声減らして100回程度にしたいものではあります。
宝塚歌劇では、なんといっても『BLUFF』だったかなあ。まあ再演ですし、別箱で小品でしたけれど、オリジナルだし、ハイ・クオリティだったと思います。本公演は…まあ『アルカンシェル』も『RRR』も嫌いじゃなかったけど、うーん…という感じだったかなあ。『ドン・ジュアン』も『BIG FISH』も海外ミュージカルでしたしね。
外部だと『Tootsie』『オデッサ』『ハイロー戦国』『インヘリタンス』『王様と私』『サイボーグ009』『ナビレラ』『雨とベンツと国道と私』EMK『ベルばら』『9to5』『ピローマン』『ニュージーズ』『テーバイ』『ロボット』なんかがそれぞれ印象的でした。
あとはナウシカ歌舞伎からこちら、つらつら勉強中の歌舞伎。『ヤマトタケル』から『天守物語』まで、ますます團子ちゃんのファンになった1年でした。ド古典はまだ全然わからないのですが…『朧の森に棲む鬼』は博多座まで観に行くので、そこで感想を書く予定です。
来年の観劇始めは宙組大劇場公演の予定で、『SIX』は来日版も日本キャスト版も観ますし、みはるあやかマグコンなんて今から泣く気しかしないものも控えていますし、初めて人形浄瑠璃文楽(どう書くのが正解なのかもわからない…)に行くことにもなっています。初めてと言えば大阪松竹座に初めて行く予定にしていますし、『ミセン』『イリュージョニスト』『フランケンシュタイン』『1789』などのチケットが取れています。ラブネバとボニクラが取れていなくて悩み中…キンキーも行きたいと思っています! 楽しみなのはかりんさんバウとらいとバウ。月組の『ガイズ~』はマジで大きく手を入れてくれることを祈っています…!
東京はハコがなくて大変な年となりそうですが、どうぞ健康第一、安全第一で、観客のお財布に優しい、内容に似つかわしい料金で、良き演目がたくさん上演され、エンターテインメントの華が大きく咲きますよう、祈っています。
今年はなんと言ってもソウルとロンドン旅行が楽しかったですし、来年もどこか行けるうちにどんどん出かけていきたいです。
仕事は、今の職場と業務に飽きていて、異動か担当替えを希望していたのですがどちらも叶わず…来年は何かいい刺激がもらえるといいなあ。
謎の発熱があったりしましたが、基本的にはずっと健康で過ごせてよかったです。ジェルネイルのアレルギーなのか、指先が痒くなって皮が剥けるのは経過観察中。今年ラストネイルをヘマフリーで施術してもらったので、それで症状が出なければ…! また、暮れに突然右目がかすんですわ網膜剥離か?と焦った症状はその後ぐっと改善して、飛蚊症がやや残るくらいで済んでいます。超強度の近視で眼圧も高めなため、緑内障予防の点眼をずっとしていますが、このままなんとか視界をキープしたいものです。それはと別に、そろそろオペラグラスを新調したいな…
人間ドックでも特にどこも引っかかりませんが、もう少し痩せなさい運動しなさい、とは毎度言われています。始めたピラティスは2年目に入りましたが、ヌルくて特に運動にも筋トレにもなっていないと思います…でも筋は伸びている気がして気持ちがいいので、懲りずに通い続けたいです。あと毎年言っている気がするけど社交ダンス教室通いを再開したい…! えいや!って申し込んじゃえばいいんでしょうけどね…
まゆえりは十年後のショーではちゃんちゃんこならぬ赤いドレスを着ててっぺんに立つつもりだそうですが(笑。十年後なら還暦にはまだ間があるはずなのに…)、私も五年後の還暦は赤いドレスか赤姫の格好でもして、ひとりウェディング・フォトならぬひとり還暦フォトを撮りたいと思っています。それまでには、もう少し、痩せたいですね…
天に星、地に花、人には愛を。災害のない、戦争のない世を願っています。自分ができることは微力でもしたいです。
今年一年、ありがとうございました。良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします、懲りずに読みに来てくださり、コメントなどいただけたら幸いです…!
宝塚歌劇110周年となる年に、100周年時の各組トップスターと卒業生計26名が集い織り成すスペシャル・エンターテインメント・ステージ。
構成・演出/稲葉太地、音楽/長谷川雄大、高橋恵、振付/川崎悦子、原田薫、三井聡、大野幸人、若央りさ、装置/國包洋子、衣裳/十川ヒロコ、アンサンブル衣裳/大西理子。95分の全1幕。
もちろんまゆたんもまさおもえりたんもちえちゃんもテルも観てました、みっちゃんもねねちゃんもひらめちゃんもれいちゃんも、るうさんからぶーけちゃんまで、全員思い出の舞台が語れます。それでも最初に企画を聞いたときには、そんなには惹かれませんでした。梅芸とタカラヅカ・ライブ・ネクスト(まだあったのか!)が仕掛けるOG公演って、観れば楽しいは楽しいんだけれど、なんというか思い出やファン心理を利用されているというか、ある種の搾取を感じて、積極的にはその祭りに参加したくない…という気持ちが私にはあるのです。芸能活動を続けているOGならその演目として観に行きたいのであって、OGであることのみに意義があるだけの公演なら、むしろ現役を観て応援する方に有限なりソースを割きたいかな、みたいな…
ただ、はるこのところにチケットがお願いできたので、年末の平日だし取れるだろう、ととりあえず頼んでみたんですよ。そうしたらまさかのお断りで、ますますならいいや、と思っていたら、追加案内が来て、ダメもとと思いつつ再度申し込んだら今度はあっさり取れて…で、いざ梅芸公演が始まったらファンみんながみんな沸いていて、なのでまあまあ楽しみに出かけました。ケチってA席にしたら三階てっぺんでしたが、KAATの三階席は梅芸ほど舞台が遠くないし、ほぼセンターのお席をいただけて大変観やすく、コスパが良くてありがたかったです。
で、エモエモのエモでした。まずはなんと言ってもいいメンツを集めたよな、という感慨がありました。トップ5人は当時もいろいろあったけど今もいろいろあって状況は様々だろうに、揃えないと意味がないですしね…みんなよく都合つけてくれたなあぁ。まさおとちえちゃんは組生え抜きで、あとは組替え経験があるからどこかで関わり合っていて、まゆえりは同期だし、ちえねねテルは星組でトップトリオだったわけですしね。さらに当時は専科で、その後ちえちゃんのあとの星組を継いだみっちゃんがいてくれて、つい最近やめたばかりの、むしろ110周年トップのれいちゃんがいて。ねねちゃんは100周年時のまさしくトップ娘役でしたが、ひらめの就任はそれよりずっとあとで、でもやっぱり組替え経験者なのであちこちと関わりがあるし…それがホントにバランス良く配分された、楽しく美しい公演に仕上がっていました。
しかも単なるカラオケ公演になっていなくて、ダンスががっちりあるスタイリッシュなショーになっていたのが素晴らしいですよね。8年ぶりの舞台復帰となったまゆたんでなくとも、お芝居やミュージカルやテレビドラマに出ているだけではOGはこういうショー、ダンスってなかなかやらなくなっちゃうものだと思うのです。でもみんなさすがスイッチが入るのか、鮮やかでバリバリ動けていてたいしたものでした。もちろんアラが出ない細かい配慮がいろいろされていたように思えたのもツボでしたし、その上で「こんな組み合わせが観られるなんて!」みたいなエモがありました。そらみんな楽しいよネ!
スタートはともに2番手退団した別格スターのあきらと愛ちゃんから。アンサンブルのみんなより少し飾りが多い黒のパンツスーツで、カッコ良く。並び出すアンサンブルもみんなちょっとずつデザインの違う黒のパンツスーツで、でも元男役も元娘役も揃いで、ロングヘアもいればショートヘアもいる、でもみんなバリッとカッコいいハンサムウーマンで、端から観ていってもみんなちゃんと顔がわかる! 芸名と愛称がすぐ言える! 胸アツなメンツでした。個人的には過去イチ顔が好きな(イヤ舞台姿や人となりも好きでお茶会行ったし会販の写真集も今でも大事に愛蔵していますが)ひびきちを久々に観られて嬉しかったです!
で、メインメンバーは学年順でも就任順でもない、でもよく考えられた順番にひとりずつ出てきてポーズを決めて、まさしく「ランウェイ」。基本的には黒に組カラーが差し色になったお衣装での登場でしたが、ねねちゃんがでっかいピンクのリボンを付けていたためか(コレがまた素晴らしくザッツ・ネネユメサキなお衣装で、そら花組カラーのピンクを譲るしかない!ってなもんなんでした)、まゆたんはかなり赤に近いピンクで、みっちゃんも赤だったかな? 専科の色って白じゃなかったっけ、まあ微妙ですよね。そしてれいちゃんは水色でした。でもとにかくみんな綺麗! カッコいい!!
まゆたんは、私はインスタは見ていましたけど結婚だの出産だの育児だのが大変なのか痩せちゃって、こういう顔立ちだと老けて見えるか貧相に見えるようになっているのでは…など案じていたのですが、失礼しましたお見それしました、発光していましたよ美しかったですよ! さすがのトップ・オブ・トップぶりだったと思います。まゆえりが最上級生としていて、でも在任期間6年の大トップだったちえがいて、でも100周年記念公演を任されたまさおもいて、それからするとちょっと控えめにしているテルがやっぱりスタイルがひときわ素晴らしくてゴージャスで、本当にバランスが良くて個性が違っていて、いい並びだったと思います。私が観た回はトークのキレっぷりがさほどでもなかったのですが、テル以外みんな関西人だそうでまあまあ毎回激しかったと聞きますね(笑)。当時は特出その他イベントもいろいろあったしタカスペももちろんあったし、フツーに交流があってみんな仲が良かったんでしょうしね。そういう空気がにじみ出ていました。
それぞれが所属した組の名が歌詞に入ったオリジナル主題歌のあとは、まゆたんセンターの「I Gotcha」。オサのものとかが有名だと思うんですけれど、こういう芸風というか楽曲の扱い方、場面の作り方ってホントにザッツ花男!って思います。ここでまゆたんの両サイドでちえちゃんとれいちゃんが踊るという豪華さに、早くも目が潰れそうでした…!
次がねねひらめセンターでバックが元娘役ズラリ、な「Bye Bye Blackbird」なのもたぎりました! からのまさおとえりたんがセンターを争い合うという小芝居付きの「El Cumbanchero」で、まあよくある振りというかコンセプトなんだけどこれは観ていてあまり気持ちがいいものではない気が私はしました。ふたりは上手くコミカルにやっていましたけどね、でもトップスターの座ってこうやって争うものではないからね…続くシャンソンメドレーもみっちゃんとえりたんとひらめ、さらにあきら愛ちゃんでセンター争いを続けながら歌い継ぐような場面だったので、なおさらそう思いました。
からの「アシナヨ」がちえねねテルってのはもう、往時の星担号泣案件では…ちえちゃんは別に歌がことさら上手いわけではないと思うんだけれど、低音が聞かせるし、テルの歌の癖とかも懐かしすぎました…! 大河ドラマにしっとり出ていた人が! 今! こんなにゴージャスな舞台でこんなにノーブルに輝いてる!(笑)
「ナイタンデー」はあきらと愛ちゃんで、アンサンブル全員が小粋に踊って。るうさんとみっきーにソロが一節あったので、ここもまた別格なのだな、と思うなどしました。続く「Unchain My Heart」はまさおとれいちゃんでこれまた素敵でした! まさおはフツーに歌が上手くてロックでパンチがあって、今やギャルな海外セレブマダムなはずなのにホントすごいよ…! ただ、まさおが歌ってれいちゃんが踊る、でもよかったかもしれない、とはちらりと思いました。なんせただ腕を上げるだけの振りみたいなのでも、並んでやると明らかにれいちゃんが魅せてくるのでね…
「Voila」は傘を持つえりたんと白いケープをはおるテルの、叙情的で雰囲気ある場面になっていて良きでした。そしてまゆたん、みっちゃんにねねちゃんが加わる「Too Darn Hot」ってのがまたよかったし、さらに「El Tango de Roxanne」のタンゴ! まさおの歌がちえれいを踊らせるのよギャー!!てなもんでした。
日替わりトークコーナーを挟んで、組ごとのショーメドレーがまた熱かった! まゆたんセンターの「MUGEN DREAM」にバックは元花組子のあきら、しーちゃん、ほってぃでそらみんな嬉しかろうよ!とこちらもたぎるし、まさおの「TAKARAZUKA花詩集100!!」ではバックがるうさん、ひびきち、はーちゃん! えりたんの「My Dream TAKARAZUKA」にあゆみちゃんとひーこ、たわしにぶーけたん! ちえちゃんの「パッショネイト!」ドコドン、にねねちゃん、みっきー、はるこ、あんるちゃん! そして吐くほど観たテルの「フェニタカ」に愛ちゃん、かける、あきも、わんた! 愛ちゃんがここに元宙組子として出てくれて、爆泣きしましたよ私…!! みっちゃんの「エンタテ」、れいちゃんの現役感バリバリの「クルビ」! ねねちゃんの「セ・マニフィーク」はバックが全員男役、ひらめの「Fire Fiver!!」ドコドン、は全員娘役なのも、ですよね!って感じでした。そしてえりたんの「コンタカ」からのまゆえりの「CONGA!!」…まゆたんが歌い選りたんが踊る、号泣案件でした…!
そしてプチ『オーシャンズ11』メドレーも熱かった! 星、花、宙組でやっているんでどこかで関わっている人が多いんですよね。まゆたんとちえちゃん、みっちゃんにねねちゃんにれいちゃん。ちえちゃんダニーからのまゆたんダニーへ歌い継ぐ「愛した日々に偽りはない」も胸アツすぎました…!
ラストは全員で「青い星の上で」…星組の歌かもしれないけれど、コロナ渦でみんなで歌われる曲になりましたよね。ここは全員が白と金のお衣装になっていました。ねねちゃんとひらめだけがドレス。美しい構成でした…!
大楽の配信も見ましたが、金テープが飛んで紙吹雪が舞って、バンドさんのサプライズもあって、ハッシュタグ付きで感想ツイート(ポスト、などとは言いません)がタイムラインにわんさと並んで、こういう感じも懐かしいし楽しかったです。やはり財産だよな、と思います。カテコにあった劇団への感謝とエールの言葉を、経営陣は深く受け止めてほしいと思います、本当に…!
ランウェイとは、退団後それぞれが歩んできた道、そしてまたここから歩んでいく未来へつながる道、そうしたものを表しているんだそうです。結婚したり出産したり、小さなお芝居からグランドミュージカルまで、いろいろなお仕事があり生き様があるけれど、みんな輝いていて美しい、みんな価値がある…そんな元気がもらえました。いい公演だったと思います。いい観劇納めになりました。
来年もたくさんの素敵な出会いに恵まれますように…!!!
※※※
というわけで今年の観劇回数は153回でした。
数え始めたこの15年間で最多だった去年から30回減り、コロナ渦直後の21年並みの回数となりました。ま、お金と時間が有限なので、もう一声減らして100回程度にしたいものではあります。
宝塚歌劇では、なんといっても『BLUFF』だったかなあ。まあ再演ですし、別箱で小品でしたけれど、オリジナルだし、ハイ・クオリティだったと思います。本公演は…まあ『アルカンシェル』も『RRR』も嫌いじゃなかったけど、うーん…という感じだったかなあ。『ドン・ジュアン』も『BIG FISH』も海外ミュージカルでしたしね。
外部だと『Tootsie』『オデッサ』『ハイロー戦国』『インヘリタンス』『王様と私』『サイボーグ009』『ナビレラ』『雨とベンツと国道と私』EMK『ベルばら』『9to5』『ピローマン』『ニュージーズ』『テーバイ』『ロボット』なんかがそれぞれ印象的でした。
あとはナウシカ歌舞伎からこちら、つらつら勉強中の歌舞伎。『ヤマトタケル』から『天守物語』まで、ますます團子ちゃんのファンになった1年でした。ド古典はまだ全然わからないのですが…『朧の森に棲む鬼』は博多座まで観に行くので、そこで感想を書く予定です。
来年の観劇始めは宙組大劇場公演の予定で、『SIX』は来日版も日本キャスト版も観ますし、みはるあやかマグコンなんて今から泣く気しかしないものも控えていますし、初めて人形浄瑠璃文楽(どう書くのが正解なのかもわからない…)に行くことにもなっています。初めてと言えば大阪松竹座に初めて行く予定にしていますし、『ミセン』『イリュージョニスト』『フランケンシュタイン』『1789』などのチケットが取れています。ラブネバとボニクラが取れていなくて悩み中…キンキーも行きたいと思っています! 楽しみなのはかりんさんバウとらいとバウ。月組の『ガイズ~』はマジで大きく手を入れてくれることを祈っています…!
東京はハコがなくて大変な年となりそうですが、どうぞ健康第一、安全第一で、観客のお財布に優しい、内容に似つかわしい料金で、良き演目がたくさん上演され、エンターテインメントの華が大きく咲きますよう、祈っています。
今年はなんと言ってもソウルとロンドン旅行が楽しかったですし、来年もどこか行けるうちにどんどん出かけていきたいです。
仕事は、今の職場と業務に飽きていて、異動か担当替えを希望していたのですがどちらも叶わず…来年は何かいい刺激がもらえるといいなあ。
謎の発熱があったりしましたが、基本的にはずっと健康で過ごせてよかったです。ジェルネイルのアレルギーなのか、指先が痒くなって皮が剥けるのは経過観察中。今年ラストネイルをヘマフリーで施術してもらったので、それで症状が出なければ…! また、暮れに突然右目がかすんですわ網膜剥離か?と焦った症状はその後ぐっと改善して、飛蚊症がやや残るくらいで済んでいます。超強度の近視で眼圧も高めなため、緑内障予防の点眼をずっとしていますが、このままなんとか視界をキープしたいものです。それはと別に、そろそろオペラグラスを新調したいな…
人間ドックでも特にどこも引っかかりませんが、もう少し痩せなさい運動しなさい、とは毎度言われています。始めたピラティスは2年目に入りましたが、ヌルくて特に運動にも筋トレにもなっていないと思います…でも筋は伸びている気がして気持ちがいいので、懲りずに通い続けたいです。あと毎年言っている気がするけど社交ダンス教室通いを再開したい…! えいや!って申し込んじゃえばいいんでしょうけどね…
まゆえりは十年後のショーではちゃんちゃんこならぬ赤いドレスを着ててっぺんに立つつもりだそうですが(笑。十年後なら還暦にはまだ間があるはずなのに…)、私も五年後の還暦は赤いドレスか赤姫の格好でもして、ひとりウェディング・フォトならぬひとり還暦フォトを撮りたいと思っています。それまでには、もう少し、痩せたいですね…
天に星、地に花、人には愛を。災害のない、戦争のない世を願っています。自分ができることは微力でもしたいです。
今年一年、ありがとうございました。良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします、懲りずに読みに来てくださり、コメントなどいただけたら幸いです…!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます