「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」そう言い続けた男は何故自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。想像と違う人物像に戸惑いつつも浮かんできた、この謎の答えは…記憶の断片が揃うとき、明らかになる真実とは?
私は女なので戦争ものにはあまり興味が持てないのですが(ランボーな物言い)、実はなんの話かよくわからないままに読み始めました。
が、結果的にはおもしろく読みましたし、読んでよかったです。
そして私はオタクなので、これは戦術と戦略の話でもあり、そのおもしろさは『銀河英雄伝説』にも通じるよな、てかそもそもあの作者はこういう戦記ものが好きで、自分でも書きたくなってそれでスペース・オペラの形であれを書いたんだろうな、とか、そんなことを思いました。
現代に生きる若い姉弟が祖父の生涯を追う、というこの形は正しいと思いますし、それで考えると姉のキャラクターの扱いはいかにも残念で、まあこれがデビュー作だというので仕方ないのでしょうが、この題材に現代の女性の視点がもっときちんと入れられればより傑作になるのにねえ…と思いつつ、それは高望みかもしれないなともまた思いました。
戦争になったら女は負けます。そんなことはわかりきったことですからね。だから女は戦争を起こさないようにするしかない。かつて起きてしまった戦争に対しては…もう、もって瞑すべし、としかできないのでしょうから、それもまた仕方のないことなのかもしれません。
私は女なので戦争ものにはあまり興味が持てないのですが(ランボーな物言い)、実はなんの話かよくわからないままに読み始めました。
が、結果的にはおもしろく読みましたし、読んでよかったです。
そして私はオタクなので、これは戦術と戦略の話でもあり、そのおもしろさは『銀河英雄伝説』にも通じるよな、てかそもそもあの作者はこういう戦記ものが好きで、自分でも書きたくなってそれでスペース・オペラの形であれを書いたんだろうな、とか、そんなことを思いました。
現代に生きる若い姉弟が祖父の生涯を追う、というこの形は正しいと思いますし、それで考えると姉のキャラクターの扱いはいかにも残念で、まあこれがデビュー作だというので仕方ないのでしょうが、この題材に現代の女性の視点がもっときちんと入れられればより傑作になるのにねえ…と思いつつ、それは高望みかもしれないなともまた思いました。
戦争になったら女は負けます。そんなことはわかりきったことですからね。だから女は戦争を起こさないようにするしかない。かつて起きてしまった戦争に対しては…もう、もって瞑すべし、としかできないのでしょうから、それもまた仕方のないことなのかもしれません。