20年3月に、10年ごとにもらえる勤続30年のリフレッシュ休暇を2週間取って、親友とふたりで1週間ほどのニューヨーク旅行を計画していました。ところがコロナ禍にわかに雲行きが怪しくなり、キャンセル料金がかかる段になってあきらめ、途端に緊急事態宣言が発令され、ブロードウェイでも次々上演中止になって、判断はまあ正しかったのだろう、となったのですが…そのまま取得を先延ばしにするのもアレだしな、とこの5月後半に取得することにして、海外とは言わずともどこか南の島にしよう、と、沖縄は那覇しか行ったことがなかったので西表島に2泊、石垣島に2泊で出かけてきました。
休暇3日目に出発。羽田空港は空いていました。お弁当を買ってチェックイン、席は窓側にしたのでグループは3。トランク持ち込みでしたがさすがに預ける人が多いのか、席上部の荷物入れが空いていて助かりました。満席ではないけれどそれなりに込んでいたかな? 隣に来た若いカップルがノーマスクで、でもほぼおしゃべりせず携帯の動画に見入っていたのでこれまたラッキー。というかこちらも静かに爆睡…
ドリンクサービスに起きてスープをもらい、お弁当でランチにしましたが、CAさんたちは何故かサービスのときだけマスクを外していました。サービス業は笑顔が云々、とか言われているとも聞きますが、CAはサービス業というより安全保安員さんでしょうし、飲食を扱うときほどマスクありでいいのでは…
出発は使用機到着遅れで十分ほど押しましたが、到着はオンタイムでした。石垣島空港を出ると曇天、風なし、蒸し暑い!
離島ターミナル行きの路線バスに乗車。50分ほどで到着。両替機の調子が悪く、現金オンリーとのことで、私はちょうどの額の手持ち現金がなかったため、なんと10円だけのお支払いで下ろしてくれました。ええんかいな…
バスでフェリーの割引券をもらったのをコロッと忘れて、自動券売機でクレカで乗船券を購入してしまいました。窓口で提示したら割り引いてくれたんだろうに…乗船時間まで売店などぶらつき、ビールやさんぴん茶のペットボトル、おやつ用のサーターアンダギーなど買い込んで、島パインのアイスクリームで一服。
西表島へのフェリーは、冷房が効いているらしい客室もありましたが、外の座席に座って海風を堪能。これまた50分ほどで上原港に到着。フェリー会社のマイクロバスで宿まで送迎してくれるとのことで、さくっと乗り込み、一番に回ってもらって、18時前にはお宿に落ちついていました。西だからか南だからか日の入りが遅く、曇天ながらまだまだ昼間のような明るさでした。ま、この日は1日移動してきただけのようなものでしたね。
お宿は親友に評判を聞いていた民宿で、先客がお庭のベンチでのんびり酒盛りをしていました。六畳の和室に荷物を広げ、19時に予約しておいた近所のレストランというか居酒屋へぷらぷらお散歩がてら向かいました。なかなか小洒落たお店で、カウンターへ案内していただきました。オリオンビール、シークァーサーサワー、もずくの天ぷらにゴーヤチャンプルーでお腹いっぱい。ひとりだと品数がチャレンジできないのが残念ですね…
翌日はシュノーケリングの1日ツアーを予約していたのですが、天候不良の予報で中止、との連絡をいただき、ラッシュガードだのなんだの用意してきたのにー!としょぼん。カヌーとトレッキングのコースなら、と言われたのですが、ピンとこなかったのでパスすることにして、そうすると宿には朝食しかついていなくて夕食は送迎つきレストランを予約していたのですが昼が困るなと思い(常に食事のことを考えている…)、美味しいと聞いた炒飯もテイクアウト。
帰りは街灯もまばらで道路際ですらまあまあ暗く、三日月は綺麗でしたが、念のためと手元に出しておいたLED懐中電灯が大活躍でした。
庭のベンチに寝っ転がると、降るような…とまでは言わないまでもけっこうな星空で、もっと堪能していたかったのですがなんせ風もなく暑い! 冷房の効いた部屋に戻り、シャワーを浴びているうちに、風が強くなってスコールも何度かあり、これは確かに明日は荒天なのかな、と思わされました。
朝食が早いこともあり、早めに床についたのですが、宿の口コミにあったとおり煎餅布団でモロ畳ダイレクトな感じで、ゴソゴソ寝返りを繰り返し、ろくろく眠れないままに朝になったのでした…
二日目。七時半少し前にアラームで起きて、洗面。お宿の朝ごはんをいただき、あとはお庭のベンチとハンモックでのんびりポメラ、読書、ときどきインスタントコーヒーとサーターアンダギーのおやつ。曇天で風があり、半袖Tシャツでは肌寒いくらいで、サムホールもある長袖のラッシュガードをウィンドブレーカー代わりに着ました。
お昼は昨夜テイクアウトした炒飯をお宿の電子レンジで温めて、フェリーターミナルで買った黒糖ビールと、お庭でいただきました。
宿はわりと辺鄙なところにあり、歩いて行けるごはん屋さんは昨日のお店だけで、あとは送迎サービスがあるお店を何軒か紹介してもらっていました。ただ、満席だったりこの日が定休日だったりひとりだと送迎できないと言われたりでハズレが多く、ようやく予約できた店は宿までは迎えに行けないが近くのバス停まで出てきてくれればピックアップする、と言ってくれました。歩いて十分ほどだと聞かされていましたが、グーグルマップによると二十五分と出ているところで、私は歩くのは早いし苦にしませんが、さすがにこれは詐欺ではと思いましたし、行きはともかく帰りは道路添いでも街灯がまばらでほぼ真っ暗な中を懐中電灯だけで三十分近く歩くのかと思うと嫌になり、予約をキャンセルして昨日のお店で再び夜ごはん。しかも予約していたお店は予約時間を一時間間違えていて、ドライバーさんが私がバス停にいないと電話をキャンセルと入れ違いによこしたようでしたが、私は歩いていて電話に気づきませんでした。というか何故留守電に伝言を残さないんだ、話が進まないだろうが…なので蹴って正解なお店だったな、と思うことにして、オリオンビールとマンゴーハイ、鶏の唐揚げとフライドポテトという居酒屋メニューで満足したのでした。
この日は曇天で三日月は雲間にちょっと見えましたが、星は昨夜ほどではなく、早々にシャワーを浴びて、お宿のリビングにあった『テルマエロマエ』を部屋で一気読みして(とはいえ五巻までしかなかったのですが…)、就寝。煎餅布団は、上部を折り返して二重にして背中に当て、私には高すぎる枕は布団の外に出して頭を乗せる…という改善策でしのぎました。が、昼間も昼寝しなかったけど夜も全然寝つけず、朝方うつらうつらしたかな、程度の睡眠でした…
三日目。七時半少し前に起きて洗面、朝ごはん。晴天、でも雲もあってそんなに暑くはない感じ。荷造りしてチェックアウトし、9時半のフェリーに乗るべく港まで送っていただきました。行きで使用し忘れた割引券を使おうとしたら、往路でしか使えないと言われてしょぼん…乗船券を買い、行きよりずいぶん大きい立派なフェリーの客室に入り、サーターアンダギーをひとつ食べてあとは爆睡…鳩間島に寄る航路で、七十五分ほどで石垣島離島ターミナルへ戻りました。
コインロッカーにトランクを預けて、ユーグレナモールにお買い物に出てみました。一応、職場へちんすこうとか、仕事の代理を頼んだ同僚にバスソルトやお茶を買い、自分でもいろいろ買って、持参のエコバッグがパンパンになりました。途中、夜はバーになるっぽいカフェでマンゴースムージーで一服。
お昼はカフェふうのレストランに入ってみて、石垣牛のハンバーグランチにしました。肉ニクしくて美味でした。前菜の沖縄ふうおばんざいも美味、満足。
とりたてて観光するようなスポットはない感じでしたが(なんせぐうたらしに来たのであまり下調べをしておらず、自分が知らないだけだったらすみません…)、腹ごなしにお散歩しよう、とグーグルマップにあった公園を目指してみました。すると、石垣市核廃絶平和都市宣言なる石碑があったり、憲法九条の碑があったり、世界平和の鐘があったりするような公園でした。ちゃんとしてよねG7、と思うなど…
さすがに滝汗をかいたので、良さげな喫茶店に入って杏仁プリンで一服。ホントはかき氷みたいなものが食べたかった…ターミナルに戻ってトランクを出し、いい時間の路線バスがないことがわかっていたのでタクシーに十分ほど乗って、ここから二泊するリゾートホテルにチェックイン。こじんまりしていてとても綺麗で静か。ツインのシングルユースで、テラスとお庭とその向こうに海が見えて、とても良きでした。のんびり荷解きと昼風呂。
夜はお宿のレストランの島人会席なるものを予約しておいたので、予約時間に伺いましたが、なんと貸切でした、すみません…しかしこれが! ジーマミ豆腐、セーイカ紅麹漬け、ナーベラー梅肉和えなどの前菜から、お刺身、煮物、グルクンの竜田揚げにサラダ仕立ての八重山蕎麦、石垣牛のしゃぶしゃぶ鍋に茶碗蒸し、ごはん、ハイビスカスとパパイヤの香の物にドラゴンフルーツのシャーベットまで! 何もかもがめちゃめちゃ美味だったのでした!! 追加した泡盛モヒートも進もうというものです。いやー大満足でした。私が食べるペースに合わせて次のお皿をいい感じで出してくれるホスピタリティもたまりませんでした。
ところでこのホテルには地下にライブラリーがあるとのことだったので、覗きに行ってみたら少し前の名作、ヒット作の漫画の揃えが良く、「おおおぉ…」となりました。滞在中に読み終えられる気がしない、と思いつつも、里中満智子『天上の虹』(講談社漫画文庫全11巻)をアタマ数冊部屋に持ち込み、インスタントコーヒーなどいただきながら読みふけって、就寝。フカフカのマットレスがありがたや…
四日目。八時少し前にアラームで起きて洗面、お宿の朝ごはん。今回も貸切で、もしかして昨夜の宿泊は私だけだったのかも…ごはんはこれまた何もかもが美味しい和定食でした。
十時前の路線バスまで、部屋でぐーたら漫画を読み進め、お宿の案内では徒歩二分となっていた最寄りバス停までぷらぷら向かいましたが、まあまあ早足の私でもたっぷり五分はかかる距離でした。こういう詐称はあまりよろしくないと思うぞ。
バスは少し遅れて来て、でも観光客がまばらに乗っているだけで座れました。まあまあ田舎道をガンガン進み、二十分ほど行った川平公園前で下車。夕方の戻りの路線バスまで(なんと日に六本ですから…)川平湾でのんびり…などと考えていたのですが、公園を抜けて浜に出て、良く晴れて海はエメラルドグリーンでそりゃ綺麗なのですが、遊泳禁止だしグラスボードなどには乗る気がなく(アレっておもしろいですか…?と考えるノリの悪い私)、砂浜や遊歩道を散歩したらもうやることがないのでした! とりあえず売店でマンゴーフラッペなどつつきつつ作戦を練り、ソーキ蕎麦のランチを済ませて、客引きにいたりいなかったりするタクシーを運良く捕まえてシーサイドホテルまで行ってもらいました。こちらはプールなんかもあるファミリー向きっぽい大きなホテルで、ロビーも広々。涼ませてもらい、売店でお買い物してお金も落として、周りのビーチをまたまたのんびり散策。意外に人気がなくて、まだ観光シーズンとは言えないのかもしれません。川平湾より開けていてよかったような…
ホテルの玄関に来る一四時前の路線バスに乗って一度お宿に戻り、シャワーと、初日にフェリーターミナルで買ったオリオンビールで漫画(笑)。英気を養って、夕方の路線バスで市街地へ出て、昨日見かけて気になっていたハンバーガー屋さんで夕ごはん。さらに雪塩ソフトクリームもぺろりとたいらげ、もうバスは終わっているので、タクシーでお宿の向かいにあるゴージャスホテルまで戻りました。途中、海にもう沈む、というトマトみたいな夕陽が見られて、タクシーの運転手さんによれば意外に雲が多くて日の入りはなかなか見られないので珍しい、と言われてご満悦。
ゴージャスホテルのプールバーでベタなカクテルなどいただいて夕涼み。すっかり暗くなったので、またまた懐中電灯を手に、向かいと言えど八分程度は歩くかな、という感じでお宿に戻りました。
長風呂して漫画。持統天皇の話、ということは知っていましたが、『あかねさす紫の花』くらいの知識しかない身としては、あのあとにこんなドラマが…ともうワクテカでした。
五日目。八時前に起きて洗面、お宿の朝ごはんは昨日とちょこちょこ違っていて気遣いが嬉しい。そして今朝はひとり客が他にふたりいらっしゃいました。
部屋に戻って荷造りし、最後までがんばったのですが漫画はあと一冊を残してタイムアップ。もう譲位もしたし、あとは崩御だけかなとは思えど気になる…
が、十時チェックアウト、読んでおいたタクシーで一路石垣島空港へ。有名らしいミルミル本舗でジェラートを食べて、機内ランチ用にポーク玉子おにぎりのお弁当を買って、すんなり搭乗。今回もお隣の男性ふたり組はノーマスクでしたが、スマホでアニメに見入っていてほぼノーおしゃべりだったのでよかったです。お弁当を食べて爆睡。
出発も到着も五分押しでしたが、揺れることもなく羽田に戻り、夕方には自宅に無事戻って荷解きしていました。なんかすごい台風が近づいていそう、とのことでしたが、沖縄が影響を受けるのは三日後くらいでは、と言われていましたし、フェリーも飛行機も特に問題なく予定どおり運行されて助かりました。
思えば、二日目のシュノーケルの予約が飛んだ時点で、四日目にどこかで似たようなシュノーケル・ツアーを頼めばよかったのでしょうが、私はわりとそういう臨機応変なことが苦手なのでした…なのでせっかくの沖縄といえど泳ぎもせず、ただぷらぷらして海を眺めて帰ってきただけみたいになっちゃいましたが、それでもひとりで、レンタカーを借りるでもなく(運転免許を持っていないので)公共機関や徒歩で行ける範囲で、それなりに巡ってこれて楽しかったので、満足です。交通事故にもスリにも遭いませんでしたしね。
観光時は、なんせ暑いし人がまばらなのもあって、久々にマスクを外して歩きました。日焼け対策としてはしていた方がいいんでしょうけれど…晴れてもドピーカンな日はなく、雲が適度にあったのも助かりました。それでも四日目の夕方にお宿に戻ったときは顔がすでに赤く熱く、お土産用に買ったシートマスクですぐ冷やして保湿に努めました。
ずっと、斜めがけできてプログラムが入れられる大きさの帆布のトートバッグみたいなものを探していたのですが、ユーグレナモールでうっかり出会ってしまい、購入してしまったのもよき思い出です。ちょっと大きいんだけど用途はバッチリ。お土産に買ったブルーシール・アイスクリームやご当地すみっコの缶バッジなどをさっそく付けて、うちの子にしました。旅とは、おもしろい出会いがあるものです。
次回はまだノープランです、そろそろ行ったことのない県に行きたいものですが、さて…
〈旅のお小遣い帳〉
往復飛行機&石垣島二泊フリーツアー 71600円
西表民宿二泊 13000円
石垣島~西表島フェリー(往復) 5920円
路線バス一日フリーパス券 1000円
タクシー代(4回) 6980円
食事&おやつ&飲み物代 26682円
お土産代 15619円
休暇3日目に出発。羽田空港は空いていました。お弁当を買ってチェックイン、席は窓側にしたのでグループは3。トランク持ち込みでしたがさすがに預ける人が多いのか、席上部の荷物入れが空いていて助かりました。満席ではないけれどそれなりに込んでいたかな? 隣に来た若いカップルがノーマスクで、でもほぼおしゃべりせず携帯の動画に見入っていたのでこれまたラッキー。というかこちらも静かに爆睡…
ドリンクサービスに起きてスープをもらい、お弁当でランチにしましたが、CAさんたちは何故かサービスのときだけマスクを外していました。サービス業は笑顔が云々、とか言われているとも聞きますが、CAはサービス業というより安全保安員さんでしょうし、飲食を扱うときほどマスクありでいいのでは…
出発は使用機到着遅れで十分ほど押しましたが、到着はオンタイムでした。石垣島空港を出ると曇天、風なし、蒸し暑い!
離島ターミナル行きの路線バスに乗車。50分ほどで到着。両替機の調子が悪く、現金オンリーとのことで、私はちょうどの額の手持ち現金がなかったため、なんと10円だけのお支払いで下ろしてくれました。ええんかいな…
バスでフェリーの割引券をもらったのをコロッと忘れて、自動券売機でクレカで乗船券を購入してしまいました。窓口で提示したら割り引いてくれたんだろうに…乗船時間まで売店などぶらつき、ビールやさんぴん茶のペットボトル、おやつ用のサーターアンダギーなど買い込んで、島パインのアイスクリームで一服。
西表島へのフェリーは、冷房が効いているらしい客室もありましたが、外の座席に座って海風を堪能。これまた50分ほどで上原港に到着。フェリー会社のマイクロバスで宿まで送迎してくれるとのことで、さくっと乗り込み、一番に回ってもらって、18時前にはお宿に落ちついていました。西だからか南だからか日の入りが遅く、曇天ながらまだまだ昼間のような明るさでした。ま、この日は1日移動してきただけのようなものでしたね。
お宿は親友に評判を聞いていた民宿で、先客がお庭のベンチでのんびり酒盛りをしていました。六畳の和室に荷物を広げ、19時に予約しておいた近所のレストランというか居酒屋へぷらぷらお散歩がてら向かいました。なかなか小洒落たお店で、カウンターへ案内していただきました。オリオンビール、シークァーサーサワー、もずくの天ぷらにゴーヤチャンプルーでお腹いっぱい。ひとりだと品数がチャレンジできないのが残念ですね…
翌日はシュノーケリングの1日ツアーを予約していたのですが、天候不良の予報で中止、との連絡をいただき、ラッシュガードだのなんだの用意してきたのにー!としょぼん。カヌーとトレッキングのコースなら、と言われたのですが、ピンとこなかったのでパスすることにして、そうすると宿には朝食しかついていなくて夕食は送迎つきレストランを予約していたのですが昼が困るなと思い(常に食事のことを考えている…)、美味しいと聞いた炒飯もテイクアウト。
帰りは街灯もまばらで道路際ですらまあまあ暗く、三日月は綺麗でしたが、念のためと手元に出しておいたLED懐中電灯が大活躍でした。
庭のベンチに寝っ転がると、降るような…とまでは言わないまでもけっこうな星空で、もっと堪能していたかったのですがなんせ風もなく暑い! 冷房の効いた部屋に戻り、シャワーを浴びているうちに、風が強くなってスコールも何度かあり、これは確かに明日は荒天なのかな、と思わされました。
朝食が早いこともあり、早めに床についたのですが、宿の口コミにあったとおり煎餅布団でモロ畳ダイレクトな感じで、ゴソゴソ寝返りを繰り返し、ろくろく眠れないままに朝になったのでした…
二日目。七時半少し前にアラームで起きて、洗面。お宿の朝ごはんをいただき、あとはお庭のベンチとハンモックでのんびりポメラ、読書、ときどきインスタントコーヒーとサーターアンダギーのおやつ。曇天で風があり、半袖Tシャツでは肌寒いくらいで、サムホールもある長袖のラッシュガードをウィンドブレーカー代わりに着ました。
お昼は昨夜テイクアウトした炒飯をお宿の電子レンジで温めて、フェリーターミナルで買った黒糖ビールと、お庭でいただきました。
宿はわりと辺鄙なところにあり、歩いて行けるごはん屋さんは昨日のお店だけで、あとは送迎サービスがあるお店を何軒か紹介してもらっていました。ただ、満席だったりこの日が定休日だったりひとりだと送迎できないと言われたりでハズレが多く、ようやく予約できた店は宿までは迎えに行けないが近くのバス停まで出てきてくれればピックアップする、と言ってくれました。歩いて十分ほどだと聞かされていましたが、グーグルマップによると二十五分と出ているところで、私は歩くのは早いし苦にしませんが、さすがにこれは詐欺ではと思いましたし、行きはともかく帰りは道路添いでも街灯がまばらでほぼ真っ暗な中を懐中電灯だけで三十分近く歩くのかと思うと嫌になり、予約をキャンセルして昨日のお店で再び夜ごはん。しかも予約していたお店は予約時間を一時間間違えていて、ドライバーさんが私がバス停にいないと電話をキャンセルと入れ違いによこしたようでしたが、私は歩いていて電話に気づきませんでした。というか何故留守電に伝言を残さないんだ、話が進まないだろうが…なので蹴って正解なお店だったな、と思うことにして、オリオンビールとマンゴーハイ、鶏の唐揚げとフライドポテトという居酒屋メニューで満足したのでした。
この日は曇天で三日月は雲間にちょっと見えましたが、星は昨夜ほどではなく、早々にシャワーを浴びて、お宿のリビングにあった『テルマエロマエ』を部屋で一気読みして(とはいえ五巻までしかなかったのですが…)、就寝。煎餅布団は、上部を折り返して二重にして背中に当て、私には高すぎる枕は布団の外に出して頭を乗せる…という改善策でしのぎました。が、昼間も昼寝しなかったけど夜も全然寝つけず、朝方うつらうつらしたかな、程度の睡眠でした…
三日目。七時半少し前に起きて洗面、朝ごはん。晴天、でも雲もあってそんなに暑くはない感じ。荷造りしてチェックアウトし、9時半のフェリーに乗るべく港まで送っていただきました。行きで使用し忘れた割引券を使おうとしたら、往路でしか使えないと言われてしょぼん…乗船券を買い、行きよりずいぶん大きい立派なフェリーの客室に入り、サーターアンダギーをひとつ食べてあとは爆睡…鳩間島に寄る航路で、七十五分ほどで石垣島離島ターミナルへ戻りました。
コインロッカーにトランクを預けて、ユーグレナモールにお買い物に出てみました。一応、職場へちんすこうとか、仕事の代理を頼んだ同僚にバスソルトやお茶を買い、自分でもいろいろ買って、持参のエコバッグがパンパンになりました。途中、夜はバーになるっぽいカフェでマンゴースムージーで一服。
お昼はカフェふうのレストランに入ってみて、石垣牛のハンバーグランチにしました。肉ニクしくて美味でした。前菜の沖縄ふうおばんざいも美味、満足。
とりたてて観光するようなスポットはない感じでしたが(なんせぐうたらしに来たのであまり下調べをしておらず、自分が知らないだけだったらすみません…)、腹ごなしにお散歩しよう、とグーグルマップにあった公園を目指してみました。すると、石垣市核廃絶平和都市宣言なる石碑があったり、憲法九条の碑があったり、世界平和の鐘があったりするような公園でした。ちゃんとしてよねG7、と思うなど…
さすがに滝汗をかいたので、良さげな喫茶店に入って杏仁プリンで一服。ホントはかき氷みたいなものが食べたかった…ターミナルに戻ってトランクを出し、いい時間の路線バスがないことがわかっていたのでタクシーに十分ほど乗って、ここから二泊するリゾートホテルにチェックイン。こじんまりしていてとても綺麗で静か。ツインのシングルユースで、テラスとお庭とその向こうに海が見えて、とても良きでした。のんびり荷解きと昼風呂。
夜はお宿のレストランの島人会席なるものを予約しておいたので、予約時間に伺いましたが、なんと貸切でした、すみません…しかしこれが! ジーマミ豆腐、セーイカ紅麹漬け、ナーベラー梅肉和えなどの前菜から、お刺身、煮物、グルクンの竜田揚げにサラダ仕立ての八重山蕎麦、石垣牛のしゃぶしゃぶ鍋に茶碗蒸し、ごはん、ハイビスカスとパパイヤの香の物にドラゴンフルーツのシャーベットまで! 何もかもがめちゃめちゃ美味だったのでした!! 追加した泡盛モヒートも進もうというものです。いやー大満足でした。私が食べるペースに合わせて次のお皿をいい感じで出してくれるホスピタリティもたまりませんでした。
ところでこのホテルには地下にライブラリーがあるとのことだったので、覗きに行ってみたら少し前の名作、ヒット作の漫画の揃えが良く、「おおおぉ…」となりました。滞在中に読み終えられる気がしない、と思いつつも、里中満智子『天上の虹』(講談社漫画文庫全11巻)をアタマ数冊部屋に持ち込み、インスタントコーヒーなどいただきながら読みふけって、就寝。フカフカのマットレスがありがたや…
四日目。八時少し前にアラームで起きて洗面、お宿の朝ごはん。今回も貸切で、もしかして昨夜の宿泊は私だけだったのかも…ごはんはこれまた何もかもが美味しい和定食でした。
十時前の路線バスまで、部屋でぐーたら漫画を読み進め、お宿の案内では徒歩二分となっていた最寄りバス停までぷらぷら向かいましたが、まあまあ早足の私でもたっぷり五分はかかる距離でした。こういう詐称はあまりよろしくないと思うぞ。
バスは少し遅れて来て、でも観光客がまばらに乗っているだけで座れました。まあまあ田舎道をガンガン進み、二十分ほど行った川平公園前で下車。夕方の戻りの路線バスまで(なんと日に六本ですから…)川平湾でのんびり…などと考えていたのですが、公園を抜けて浜に出て、良く晴れて海はエメラルドグリーンでそりゃ綺麗なのですが、遊泳禁止だしグラスボードなどには乗る気がなく(アレっておもしろいですか…?と考えるノリの悪い私)、砂浜や遊歩道を散歩したらもうやることがないのでした! とりあえず売店でマンゴーフラッペなどつつきつつ作戦を練り、ソーキ蕎麦のランチを済ませて、客引きにいたりいなかったりするタクシーを運良く捕まえてシーサイドホテルまで行ってもらいました。こちらはプールなんかもあるファミリー向きっぽい大きなホテルで、ロビーも広々。涼ませてもらい、売店でお買い物してお金も落として、周りのビーチをまたまたのんびり散策。意外に人気がなくて、まだ観光シーズンとは言えないのかもしれません。川平湾より開けていてよかったような…
ホテルの玄関に来る一四時前の路線バスに乗って一度お宿に戻り、シャワーと、初日にフェリーターミナルで買ったオリオンビールで漫画(笑)。英気を養って、夕方の路線バスで市街地へ出て、昨日見かけて気になっていたハンバーガー屋さんで夕ごはん。さらに雪塩ソフトクリームもぺろりとたいらげ、もうバスは終わっているので、タクシーでお宿の向かいにあるゴージャスホテルまで戻りました。途中、海にもう沈む、というトマトみたいな夕陽が見られて、タクシーの運転手さんによれば意外に雲が多くて日の入りはなかなか見られないので珍しい、と言われてご満悦。
ゴージャスホテルのプールバーでベタなカクテルなどいただいて夕涼み。すっかり暗くなったので、またまた懐中電灯を手に、向かいと言えど八分程度は歩くかな、という感じでお宿に戻りました。
長風呂して漫画。持統天皇の話、ということは知っていましたが、『あかねさす紫の花』くらいの知識しかない身としては、あのあとにこんなドラマが…ともうワクテカでした。
五日目。八時前に起きて洗面、お宿の朝ごはんは昨日とちょこちょこ違っていて気遣いが嬉しい。そして今朝はひとり客が他にふたりいらっしゃいました。
部屋に戻って荷造りし、最後までがんばったのですが漫画はあと一冊を残してタイムアップ。もう譲位もしたし、あとは崩御だけかなとは思えど気になる…
が、十時チェックアウト、読んでおいたタクシーで一路石垣島空港へ。有名らしいミルミル本舗でジェラートを食べて、機内ランチ用にポーク玉子おにぎりのお弁当を買って、すんなり搭乗。今回もお隣の男性ふたり組はノーマスクでしたが、スマホでアニメに見入っていてほぼノーおしゃべりだったのでよかったです。お弁当を食べて爆睡。
出発も到着も五分押しでしたが、揺れることもなく羽田に戻り、夕方には自宅に無事戻って荷解きしていました。なんかすごい台風が近づいていそう、とのことでしたが、沖縄が影響を受けるのは三日後くらいでは、と言われていましたし、フェリーも飛行機も特に問題なく予定どおり運行されて助かりました。
思えば、二日目のシュノーケルの予約が飛んだ時点で、四日目にどこかで似たようなシュノーケル・ツアーを頼めばよかったのでしょうが、私はわりとそういう臨機応変なことが苦手なのでした…なのでせっかくの沖縄といえど泳ぎもせず、ただぷらぷらして海を眺めて帰ってきただけみたいになっちゃいましたが、それでもひとりで、レンタカーを借りるでもなく(運転免許を持っていないので)公共機関や徒歩で行ける範囲で、それなりに巡ってこれて楽しかったので、満足です。交通事故にもスリにも遭いませんでしたしね。
観光時は、なんせ暑いし人がまばらなのもあって、久々にマスクを外して歩きました。日焼け対策としてはしていた方がいいんでしょうけれど…晴れてもドピーカンな日はなく、雲が適度にあったのも助かりました。それでも四日目の夕方にお宿に戻ったときは顔がすでに赤く熱く、お土産用に買ったシートマスクですぐ冷やして保湿に努めました。
ずっと、斜めがけできてプログラムが入れられる大きさの帆布のトートバッグみたいなものを探していたのですが、ユーグレナモールでうっかり出会ってしまい、購入してしまったのもよき思い出です。ちょっと大きいんだけど用途はバッチリ。お土産に買ったブルーシール・アイスクリームやご当地すみっコの缶バッジなどをさっそく付けて、うちの子にしました。旅とは、おもしろい出会いがあるものです。
次回はまだノープランです、そろそろ行ったことのない県に行きたいものですが、さて…
〈旅のお小遣い帳〉
往復飛行機&石垣島二泊フリーツアー 71600円
西表民宿二泊 13000円
石垣島~西表島フェリー(往復) 5920円
路線バス一日フリーパス券 1000円
タクシー代(4回) 6980円
食事&おやつ&飲み物代 26682円
お土産代 15619円