駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

『王の男』~韓流侃々諤々リターンズ32

2021年09月28日 | 日記
 2005年、イ・ジュンイク監督。カム・ウソン、イ・ジュンギ、チョン・ジニョン。

 めっちゃいいBLで、興奮しながら見てしまいました。というか今ならもっとがっつりちゃんとBLとして制作するやろ、と思いました。このぼかし方はいたって不正直だと私は思う。あと、王侯貴族と大衆と芸人と演芸、みたいなモチーフの作品として、ものすごく避けて通れないところを描いている作品だと思いました。
 この映画では明言されていませんが、カム・ウソン演じるチャンセンとイ・ジュンギ演じるコンギルは、要するに念者・念弟の関係なんですよね。本当はそれをちゃんと表現しておいた方が作品として明らかにわかりやすかったと思うのだけれど、当時の韓国映画界というか芸能界のコード的にはNGだったのでしょうか。歴史ものなんだし、いいじゃんねえという気しかしないんだけどな。逆に、「そこはそうではないんだ」と言い張るつもりなら「嘘くせえ」としか思えません。
 スタートは、おそらく貴族のお屋敷か何かの使用人同士で、おそらく空腹に耐えかねて粗相したコンギルを年長のチャンセンがかばい、結果的にふたりして出奔する羽目になった、というところなのでしょう。ふたりとも真性の同性愛者だったわけではないのかもしれません、けれどこういう境遇では協力し合わないと生き延びられなかったのだろうし、その中で培われざるをえなかった関係性がある、ということなのでしょう。こういうふうに語るのも、あまりにも理屈っぽいことですが。
 で、そういう、富裕層の使用人として働かざるをえなかった当時の一般庶民ないし下層民にとって唯一の娯楽って大衆芸能で、だからあの客寄せの太鼓の音には心が躍ったし、ちょっと身体能力やセンスに恵まれた者なら見よう見まねで自分でもやってみる、そしていつしかそれを本職にしてしまう…というのは、ありえることなんだと思います。そうやってチャンセンとコンギルは名コンビの芸人として各地を渡り歩き、日銭を稼いで生きてきた。若いコンギルが女形に扮して芝居めいたことをするのも、ふたりの定番の持ち芸ということです。それは、実際にコンギルがチャンセンの念弟ということとはまったく別の、芸の問題なのです。
 けれど、彼らの大衆演芸を覗き見した金持ちの好き者たちが、若く美しいコンギルに常に目をつけ、夜伽をさせようとする。それで大衆の投げ銭よりも遙かに高額を手にすることができるかもしれないけれど、チャンセンはそれをよしとしない。自分たちは芸を売っているのであって色を売っているのではない、という芸人としての矜持があるからだし、コンギルの恋人として彼の身売りなんか容認できないからです。けれどコンギルの方は若い分、またチャンセンや一座の仲間たちを愛しているからこそ、彼らにちょっとの贅沢をさせてあげるためにも一夜の身売りくらいたいしたことはないんじゃないの?と思っている節がある。この齟齬よ…
 そしてさらにいろいろあって、彼らは王の前で芝居を打つ羽目になる…
 燕山君(ヨンサングン)というのは史上名高い暴君だそうで、妓生あがりの寵姫がいたり…というのも史実なんだそうですね。まあそんな王様なんていくらでもいたんでしょうけれどね。最近自分が中国ドラマづいているので思うのですけれど、というか中国も韓国も日本も、それでいえばヨーロッパなんかもそうですけれど、王権が世襲されるというのには実は問題点しかなくて(順当ならドラマにならない、というのもあるけれど)、先代の寵臣が居残ったり外野が利権に口出ししようとしたりで、当の王様が全然万能じゃなかったりする。当然幸福でもない。この王様もそうなのでした。生母は父親とその妻に殺され、父の死後帝位についても臣下たちは慇懃無礼でいうことを聞かず、王は鬱屈して暮らしている。そこに、その政治状況をからかうことで王を笑わせてくれる芸人一座が現れたのです。王が彼らを贔屓しないわけがあるでしょうか。
 王がコンギルを呼んだのは、コンギルが若い男だからです。というか王が男だから、と言ってもいい。本当はノクス(カン・ソンヨン)で十分なはずなんですよ。そりゃ彼女は元は妓生で王の肩書き目当て、権力目当てで阿っているにすぎないのかもしれない。でも関係も熟すればちゃんと理解も情愛も生まれるはずで、王が心を開きさえすればノクスはちゃんと愛で応えたはずなのです。
 でも王にはそれができない。彼は男で、自然と女を見下しているからです。といってチャンセンと酒を酌み交わす度胸もないわけです。だから歳下のコンギルしか呼べない。この卑屈なホモソーシャル感よ…
 ここで本当はやることやってるに違いないんだけれど、それは描かれていないし、そういうこととは別に、コンギルは人として優しいので、王の孤独に同情し、慰めてあげたい、と人として思うのでしょう。けれどチャンセンにはそれが理解できず、ヘンに妬いてしまう…
 真の意味でこの三人が友となれていたら、三人ともずっと幸せになれたのに…
 ラスト、私はコンギルも自ら目をついて、『春琴抄』よろしくチャンセンと支え合いながら盲人の芝居の稽古をしつつ都を去る…みたいなシーンも思い浮かべたのですが、映画はここにクーデターを重ね、まさしく宙に放り出して終わります。せつない…
 しかし本当にタイトルが秀逸で、これは別にタイトルロールがコンギルだとかそういうことではなくて、ホモソーシャルの悲劇がテーマだということだと思うんですよね…「王の女」ノクスに向ける視線があれば、全然違ったのに、という。女子としては、なのでこれをBLとして美味しく消化しますが、しかし男はホントもっとものを考えて楽になれる道、幸せになれる生き方を考えた方がいいし、それで世界は格段に優しく幸せ多きものに変われると本当に思いますけれどね。でも今までもさんざんそう指摘し手を差し伸べてきてので、これ以上やる気は女の側からもだいぶ薄れてきましたけれどね…男さまのお気持ちとかこれ以上慮れませんよね。
 この映画からももうすぐ20年。今ならもう少し違う物語が描かれるのでしょうか?





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東京バレエ団『海賊』

2021年09月27日 | 観劇記/タイトルか行
 東京文化会館、2021年9月24日19時。

 振付/アンナ=マリー・ホームズ(マリウス・プティパ、コンスタンチン・セルゲイエフに基づく)、音楽/アドルフ・アダン、チェーザレ・ブーニ、レオ・ドリーブ、リッカルド・ドリゴ、ペーター・フォン・オルデンブルク、編曲すらっしゅケヴィン・ガリエ、装置・衣裳/ルイザ・スピナレッリ。
 演奏/東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、指揮/冨田実里。全3幕。
 この日はメドーラ/上野水香、コンラッド/柄本弾、アリ/宮川新大、ランケデム/樋口祐輝。

 以前Kバレエで観たときの記事はこちら
 もっと二幕二時間くらいなコンパクトな舞台の記憶だったのですが、三幕二時間半ありました。まあでも二幕の洞窟の有名なグラン・ド・ド・トロワがまさに白眉で、特にアリのヴァリアシオンは胸がすくようの素晴らしさでした。カテコの拍手も彼へのものが最も大きかったと思います。
 薔薇のくだりとか、正直冗長に思わなくもないんだけれど、まあ華やかで晴れやかで、楽しかったので満足です。


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宝塚歌劇宙組『シャーロック・ホームズ/Delicieux!』

2021年09月26日 | 観劇記/タイトルさ行
 宝塚大劇場、2021年6月26日13時(初日)、27日11時、7月20日13時、18時(新公)、8月2日13時(千秋楽)。
 東京宝塚劇場、9月22日18時。

 19世紀末、蒸気機関の吐き出す煙と霧に包まれた街、ロンドン。ひとつの世紀が終わろうとするこの頃、人々の日常はとある連続殺人鬼に脅かされていた。新聞に殺人予告を寄せては人殺しを繰り返し、霧の彼方に消えていく「切り裂きジャック」に…新聞に5人目の殺害予告が届けられたその日、スコットランド・ヤード(ロンドン警視庁)の警部レストレード(和希そら)は、事件解決への協力を依頼するためにベーカー・ストリート221Bにあるはドスン夫人(遙羽らら)宅を訪ねていた。この一室に下宿する男こそ、人並み外れた観察力と洞察力、そして変装術を駆使して数々の難事件を解決に導いてきた名探偵シャーロック・ホームズ (真風涼帆)である…
 作・演出/生田大和、作曲・編曲/太田健、高橋恵、植田浩徳、夛田里紗。サー・アーサー・コナン・ドイルの著したキャラクターに拠るミュージカル。

 初日雑感はこちら、大劇場千秋楽雑感はこちら
 東京公演はかなり終盤に一度観ただけとなってしまいましたが、きっちり緩急がついて芝居として仕上がっていて、流れるようなステージングの、美しい作品になったなという印象でした。シャーロッキアンの評判もいいようですし、男性トイレが混んでいると話題ですし、原作を全然知らない観客でもキャラクターもの、ヒーローものとして楽しめたのではないでしょうか。ミステリー要素はヌルいし、犯罪ものとしてもややチャチな面もあるんだけれど、それはまあモリアーティ教授(芹香斗亜)のシュミというか稚気なワケで、総じてキャラものという枠に回収されるのでしょう。新公外ばかりの上級生たちの退団は寂しいですが、今の宙組の層の厚さをきっちり示す、良き一作となったかと思います。
 かのちゃんのトップ娘役としての大劇場デビュー作、ゆりかの新トップコンビの大劇場お披露目公演ともなりましたが、見目のバランスも良く、以前は不安定だったかのちゃんの歌もほぼほぼ問題ないところまで来たと思いますし、良きコンビとしてさらに組を引っ張っていってくれればと思います。まあ次の本公演の演目が演目なだけに、不穏なものも感じますが、それならそれで、さらに新生宙組へと進化していくしかないものですしね。私にとっては今のところ、下級生まで一番顔がわかる、やはりホームと思える組なので、引き続き応援していきたいです。

 タカラヅカ・スペクタキュラーは作・演出/野口幸作。
 大階段ありのプロローグ、これでもかという人海戦術とカンカンからしてもうおなかいっぱいになりましたが、その後も最後まで濃く甘くこってり楽しく、まさにデリシャスなレビューでした。
 中詰めでみんなしてポンポン手に出てくるところ、毎回あまりの多幸感に笑っちゃっていましたね。何もかもが過剰でゴージャスでハレーション起こしている感じで…かのちゃんのダルマもごちそうさまでございました。ホント良き!
 娘役さんの起用もいっぱいあって、特にららは餞別もあっていっぱい出ていましたが、なのでずいぶんと痩せちゃったよなあ、肘とか尖っちゃってるもんなあ…とかはずっと心配していました。卒業後は少しゆっくりして、ふっくら取り戻せるといいなと思います。エビちゃんとかもね。
 そしてひろこもだいぶあちこちに出てくるようになって嬉しいです。ホント美人! でもまだちょっと、その美貌だけで舞台にいる気もします。タカラジェンヌとしての、娘役芸としての笑顔とか輝きは足りない気がするので、もう一踏ん張りしてほしいなあ。なんせ次からは娘役はもう、せとぅー、りずちゃん、さよちゃんの下がもう100期でじゅっちゃん、アラレ、そしてひろこ、さらちゃん…なんだもん。朝木ちゃんとか愛未ちゃんとかひばりちゃんとかも出てきているけど、お芝居ではお姉さん仕事もできるようになっていってほしいし、ショーではもっともっと前に出てきてファンにアピールしていってほしいなと期待しているのです。がんばれ! てかこんなに好きなのにお手紙したことないな、書こうかな(^o^)。
 そうそう、フォレ・ノワールはずんちゃんの鬘も変わっていよいよ「ボクっ娘」みたいなあるいは「男の娘」みたいな(このあたりにくわしくないので用語用法が間違っていたらすみません)雰囲気になっていて良きでしたね。大劇場初日、というか舞台稽古の報道写真が初日に上がってすぐ差し替えられたものがあったように、露骨というか過激というか下品というかな振りが一部修正され、鞭打つ数も減っていたようでしたが、姑息だし真の意味で問題点がわかっているのかな…とは引き続き心配でした。性愛に関する部分は性差はもちろん個人差が大きいので、どこまでが「色っぽくて楽しい」でどこからが「下品で嫌、タカラジェンヌでまで見たくない」になるのかはけっこう難しいところだと思うのですが、だからこそ繊細に扱ってほしいところだなとも思いました。そういう感覚がないのなら、こういう分野には手を出さないのが安全だと思うよ野口くん…女性が楽しめるポルノと男性向け商品であるAVは違うのです。
(私個人は、立ちバック体勢まで地続きでもバックハグはOKで、四つん這いは屈辱的に見えるからあのお尻を突き出すポーズはNGなんだなと感じましたよ…ラストの大股開きは別に問題ないと思いました。わりとよくあるポーズだと思うしね。かのちゃんの長い脚がゆりかの腰に巻きつくのがセクシーだったんだけどなあ…)

 大劇場では新公も観ました。キョロちゃんとひばりちゃんの初主演コンビだったこともあって、とてもフレッシュでしたね。そしてみんなちゃんとしていて、いろんな発見もあった楽しい観劇でした。
 キョロちゃんはゆりかちゃんとのニンの違いを生かして、タイプの違うホームズ像をきちんと成立させていて、好感が持てました。序盤は緊張していたのが観ていて手に取るようにわかりましたが、尻上がりに調子を上げてきていましたよね。華もあるし、人気出そうです。私はどうにも顔がタイプじゃないんですけれど、見守っていきたいとは思っています。
 ひばりちゃんも『夢十夜』で大役を務めたあととはいえすぐまた新公ヒロインではアップアップしそうなところを、まろやかな美声と舞台度胸でしっかり務めているように見えました。ただお衣装にはちょっと着られて見えたかな…初期のちゃぴがまりもの役をやるときもそんな感じだったから、これはもう仕方のないところでしょう。
 何度か主演してそのあと2番手以下に回るとまた進化するんだよね、という好例のようだったこってぃもお見事でした。こちらも本役とはタイプの違うキャラに仕上げていて好感を持ちました。これまた私は顔がタイプじゃないんだけれど、スカステとか見てるとホントいい子っぽいので、大きく育てよーと念じて見守っています。
 そして刮目したのがモリアーティ大佐を演じたなにーろでした。まあもともとちょっと好みってのもあるんだけれど、正直もっと路線の役につけてくれよと配役のときには私は思った…のですが、これまた主演経験を生かして脇に回ると実にいい味を出す好例で、めっちゃ存在感がありました。押し出し、よかったよねえぇ! 兄弟の関係も本公演とはちょっと違って見えて、完全に弟の黒幕めいていて、そのあたりもとてもおもしろかったです。殊勲賞!
 長の長のキヨちゃんワトスンは手堅く温かく、まなちゃんのマイクロフトはちょっともの足りなかったかな。有愛きいちゃんのメアリーはとてもよかったなあ。
 そして本公演でもものすごい使われ方をしている大路りせくんのレストレードがアナタ! 髭つけてきてきっちりおっさんに仕上げてきて、上級生たちにまざって遜色なくて、仰天しましたね! あとアラレの女王陛下がこれまた本役とちょっとタイプが違っていて、とてもよかったです。
 大臣チームは手堅く、ご婦人方チームはこれだとちょっとやりようがないかなという感じでしたが、モラン大佐の嵐之真くんの圧の強さは印象的でした。イレギュラーズたちはみんな可愛かったです。
 新公担当は中村真央先生。こちらも何度かお名前を見るので、次のバウデビュー予備軍なのかな? 楽しみにしています。

 今日で千秋楽ですね。良き一日となりますよう…!





 
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こまつ座『雨』

2021年09月23日 | 観劇記/タイトルあ行
 世田谷パブリックシアター、2021年9月20日13時半。

 東北羽前国平畠藩、そこは一面の紅花の里。瓜ふたつの紅花問屋の当主になりすまそうとした江戸の金物拾いの徳(山西惇)は、言葉、習慣を捨て、自らを証明するものを失っていき、騙したつもりが騙されて…
 作/井上ひさし、演出/栗山民也、音楽/甲斐正人、音楽監督/国広和毅、美術/松井るみ、照明/勝柴次朗。94年初演、全2幕。

 井上ひさしはライターズ・イン・レジデンスという制度でオーストラリアに滞在していた間にこの戯曲を書き上げたそうです。これは地方自治体なり企業なりが作家を一定期間、客人として招待し、その生活費を支払ってくれるものだそうで、作家には何が求めらるかというと「休むこと」、次の作家活動のために心身ともに充電することなんだそうです。すごい制度だなあ、さすがだなあ、まだ諸外国にはあるのかなあ、本邦ではありえないんだろうなあ…それはともかく、そこで休まないのがこの作家らしく、英語に難儀したこともあって、それでこの作品が生まれたんだからすごいものです。架空の地方の架空の方言まで作って、その土地の人物になりすますためにその方言を覚え、江戸弁を忘れていき、自分の確かさを失っていく主人公の物語…恐ろしかったです。
 モチーフとしては萩尾望都『偽王』にも通じるかなとは思うのですが、ラストの舞台奥の幕が飛んで一面の明るい紅花畑が出るところと、ラインナップのあとに装置に照明が当たってこれまで柱のようにしか見えていなかったものが五寸釘に見えるようになるところ…背筋が凍りましたね。主人公の立ち位置の違いもあり、やはり別種の恐ろしさがありました。
 とはいえやはりこの作家らしいユーモラスなところやミュージカルめいたところは健在で、そういう部分はもちろん楽しい。十年ぶりの上演だそうですが、素敵な作品だなと思いました。
 1幕の終わり方、というか休憩への入り方も素敵だなと思いました。逆にラインナップは頼むから暗転の間に体勢を変えていてくれ、役者は役を降りていてくれとまた強く願うパターンでした…嫌なんですよ、その瞬間を見せられるのが…暗転の間に物語は終わっていてほしいのです。役者もさっさと素の顔になって、それでお辞儀してもらいたいんだけどなあ…

 感心したのは、性愛の取り扱い、かなあ。すごく健全で健康的でまっとうでした。久々の夫の帰還に浮き立つ妻への周りの冷やかし方とか、彼女のその受け止め方とかが、ものすごくまっとう。下卑た冷やかし、屈辱的な羞恥みたいなものが全然ない。女をきちんと人間と見ているという点で、昔の作家だろうと井上ひさしはちゃんとしたフェミニストだよなあ、としみじみ思います。おたか(倉科カナ)がまた可愛くて上手い!
 そしてこの性愛、というかぶっちゃけ性器が鍵になるところがまたすごい。「鈴口」なんて単語がこうまで出てくる作品、なかなかナイやろ(笑)。しかし妻はもちろん、徳と一度寝たことがあるという男娼(櫻井章喜)や馴染みの芸者・花虫(前田亜季。何度か観たことある女優さんのはずですが、今回めっちゃ声がいいのにメロメロになりました…! ものすごくまろやかで艶があって、キュートで…!)も、当然その差異については目敏いわけで…そこから悲劇は広がっていったのでした。

 生演奏、というか熊谷太輔のパーカッションがまた素敵でした。あとプログラムのスタッフ紹介ページに顔写真があるのもよかったなあ。なかなかないと思うんですけれど、やはりお顔がしれるのは楽しいし、身近に感じられました。
 横浜、所沢、静岡とツアーがあるそうで、この八百屋の舞台を持っていくのも大変そうですが、無事の完走をお祈りしています。
 次は『雪やこんこん』かなあ、ご案内いただけるのかなあ。十年前に見て、おもしろかったことしか覚えていません。まとぶんだし、観たいなあ。楽しみにしています。



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『やぎゅダン』マイ初日雑感

2021年09月20日 | 日記
 星組大劇場公演『柳生忍法帖/モアー・ダンディズム!』初日翌日を日帰りダブル観劇してきました。いやー、楽しかったなー!
 『SH』『CH』マイ初日ではねちねち語りましたが、『YN』(あ、『柳生忍法帖』のことです(笑))はそういう種類のゴタゴタしたつっこみを書く気はあまりなくて、どこがどう楽しかった!みたいなことを語りたくて、帰りののぞみでポメラを開いています。
 ちなみに『CH』同様、原作は未読。遠征あるあるの、行きののぞみで持参の文庫を読み終えたので、さくっとキャトルで買いましてこれから読みます。舞台でだいたいのお話の流れがわかったから、読みやすそうです。というかオタクがひととおり抑えておくべき書として大昔に読んだことがある気もするのですが、何ひとつ覚えていないので…
 先日観た『ムサシ』で沢庵和尚と柳生宗矩が出てきて、オヤこれは?と思ったものでしたが、今回はみっきぃと朝水パイセンが演じていましたね。そしてこの柳生宗矩が勘当した嫡男が十兵衛、こっちゃんなんですね。実在の人物ではありますが、将軍・家光の小姓を務めていたのに勘気を被って再出仕まで空白の十二年間があるらしく、そこをアレコレ創作されたキャラクターのようです。
 配役とか、人物相関図とかではやたらキャラクター数が多く思えたので、ついていけるかしらんわかるのかしらん…とやや身構えていましたが、客席でバッタリしたお友達(初日から観ていた)に「問題ないよ」と言われたので、ゆったり臨むことにしました。…で、私は全然大丈夫でした(^o^)。
 プロローグ前のいわゆるアバンが気持ち長く、濃く、重い…というか情報まあまあてんこ盛りなんだけれど、ワケわかんなくなっちゃうというほどではないし、その後はおちついて観るとショーアップ度合いもいいしたくさんの組子にたくさんの出番があって、まあスター顔見せ度はその分気持ち割を食っている気もしますが、トータルとしてのバランスも良く、何より十兵衛先生がカッコいい! 大事!! こういうヒーローって意外に魅力を描くことが難しいことがあるけれど、なんせこっちゃんは声がいいし動けるし踊れるしで見惚れます! そしてもちろん脚本、演出が丁寧で、非常に魅力的に描かれていました。
 お話の基本モチーフが復讐なので、原作小説からエログロを抜いているそうですがそれでも凄惨ではある…かもしれないけれど、なるべく健全で健康的な方に持っていこうとする大野先生の意志も感じました。恨みを晴らしたい、というより不正義を正したい、という方に重みがややあるような。愛ちゃん銅伯のお家再興悲願ってのはわからなくもないわけです、ただ手下7人が悪逆非道すぎる。弑逆を楽しんでいるようなところがあるからです。それを成敗したいという物語になっている。総じて、エンタメ活劇として、よくできていると私は思いました。原作漫画のキャラ頼みっぽいところがちょっとありすぎたかなーと感じた『CH』より、宝塚歌劇の作劇としてさすがに上等だとも思いましたね。もちろん最近でいうとものっそい浸った『コルドバ』みたいなタイプの芝居とは違うので、どうしてもちょっとクルクルパタパタしちゃうところはあるんだけれど、これは回数を重ねるとより緩急がついてくるでしょうし、ファンがリピートするならもっと深いところまで楽しんでいけるんじゃないでしょうか。でも、ミーハーにさらっと楽しむこともできる、十分な出来の作品だとも思うのです。

 組子の布陣は、いわゆる敵方のラスボスが愛ちゃん、その娘がひっとん。配下の悪役7人衆がせおっち以下、かなえちゃん、ひーろー、あかちゃん、ぴー、かりんちゃん、さりおとわかりやすく男役スターメンツ。彼らを仇と挑む堀一族の女たちがはるこ、おとねちゃん、あんるちゃん、りらたん、いーちゃん、澪乃桜季ちゃんに小桜ほのかの華も実もある娘役陣7人。彼女たちの仇討ちをこっちゃん十兵衛が助太刀というか武芸指南する…という構造です。
 悪役たちのバカ殿がオレキザキ(『マノン』からの落差よ…! イヤしかしMVPかと)、堀一族を後援する尼たちに白妙なっちゃん、くらっち。悪役に使役される三兄弟に俺たちのルリハナ、星咲希ちゃんに綾音美蘭ちゃんと新進娘役を揃え、その姉が都優奈ちゃんでもちろんソロあり。華雪りら、水乃ゆりたんも中盤以降に出てくるちょっといい役どころを任されていて、堀の女たちの夫や兄弟には新進男役たちが居並ぶ感じ?(このあたりあまりくわしくなくてすみません) みっきぃ沢庵のところの見習い坊主がかのんくん。適材適所というか、グループ芝居も多いんだけれど、まとまっていて観やすいとも言えるかと思いました。まあ、わりと早々に死んじゃうあかぴーとか(亡霊?での再登場はありますが)、ずっと尼姿のくらっちとかは、ファンとしては寂しい…のかもしれません。こういうのは難しいところですよね…
 堀一族の処刑というのは史実だそうで、幕府の裁可を得た合法的なものだったそうですが、そこに不正義があったのなら幕府の方が悪い、とばかりに動く十兵衛の生き様が爽快です。最初に堀の女たちをかばうなっちゃん千姫も、武士の法、男たちの理はそれはそれとして、それとは別に、女の義を通したい、みたいなことを言うのですが、十兵衛はそっち側についてくれるのです。もちろん堅苦しいことが嫌いな反骨精神のためだけかもしれないし、事実やたらおもしろがって力を貸すのですが、でも本当は意気に感じている…というか正義は、そして情実は女たちの側にある、と考えてくれているんですよね。
 この、女性の話を聞いてくれる、尊重してくれるヒーローを描いてくれる大野先生に、「わかってくれてるよねえぇ…!」と私は思うのでした。大野先生も十兵衛もちゃんとしたフェミニストなんですよ! 私たち女が望んでいることは、女が望んでいることは何かをまず尋ねてくれること…みたいな言葉があるじゃないですか、アレですよアレ。十兵衛は、女の話だからと頭ごなしに馬鹿にしたり耳を傾けなかったり、しません。かたや、女の顔や身体しか見ず、利用し弄ぶことしか考えていない愚劣な男ども…という構図に、この物語はなるのでした。
 女の手による仇討ちだからって、色仕掛けで…みたいな発想にみじんもならないのがまた爽快です。女たちは武芸で仇に挑もうとする。もちろん体力、筋力、いろいろ不利なことは承知の上です。でも軍学があれば、そして決死の覚悟で修練し協力し一致団結すれば…
 ユーモラスな描写も多く、どシリアスすぎに展開するわけではないのが救いですが、それでも結局は刃傷沙汰になるので、陰惨ではあるかと思います。組子がずぶずぶ差され斬られて死ぬのを観たくない…という層もあるかもしれません。『婆娑羅』の、あたら子供にやらせんでも…ほどではないにせよ、男の理に泣かされた女が同じ土俵で戦い勝つことが正しいのか、という気もしなくもないです。
 でも、理想ばかり説いていても届かないときは仕方ない、実力行使でやるっきゃない…というようなことを大野先生は訴えているようにも思えます。正義を行使しない政権に対して、今できること、すべきこととは…なんてことまで私は透けて考えました。泥仕合は本当は嫌です、しかし逃げられない戦いというものが人にはあるのです…!
 天海大僧正の決断もまた、それによるもののようにも思えます。原作どおりなのかしらん、だとしたら山田風太郎すごいな? それともけっこうニュアンスが違うのかしらん? そこが大野テイストなのかしらん…?
 仇討ちを果たしたのち、女たちは弔いを語ります。これがまた、とても女性的な視線だと思いました。好戦的なばかりの男どもからはこういう発想は出てきません、ひとつ勝ってもまた次の敵を求めて猛るばかりでしょう。でも女は違う、切りがついたら潔く退くのです。そしてもしも女たちみんなが尼になっちゃったら、次の世代が生まれなくて人類は死に絶えちゃうんですけれど、そういうことを男どもは本当に一瞬でも考えないんでしょうかねえ? 考えたら、もうちょっと優しく賢くなれるはずだと思うんですけれど…といって母体としてだけ大事にされるのもごめんなわけですが、それすらできない男も多いってホントどういうことなの、馬鹿なの???
 でも十兵衛さまは、「俺だけが弔える、弔うべき女がいる」みたいにゆらのことを想い、語り、幕を下ろしてくれる…かわいそうだったゆらも、それで報われた思いがすることでしょう。三兄弟の姉への優しい嘘といい、ゆらへの最期の接吻といい、十兵衛さまは徹頭徹尾、女の側に立ってくれる、優しい、良き男だったのです。そのことにホントうるうるしちゃいましたよ…美しい幕切れでした。

 というわけで男役たちは楽しそうに悪役を演じ、娘役たちには出番が多く、もちろん組子フル出場の元気さもあって、充実の作品となっていくのではないでしょうか。新公も楽しみです!


 そしてロマンチック・レビュー第21弾は『ダンディズム!』『ネオ・ダンディズム!』と来た三部作、といったところでしょうか。
 私は、いわゆるロマレビらしいお衣装の色味とかコンセプトとかある種の雰囲気、ムードみたいなものに対して一定の理解は示しているつもりですが、岡田先生の近年の作品を観ると完全新作はちょっと厳しいと感じていて、いいとこどりのコラージュ再演の方がマシだろうと思っていたので、これは大歓迎でした。ふわっとしたコラージュだとまたナゾのツギハギになるんだけど、『ダンディズム!』って枠が今回はあるわけですしね。まあそれでもやっぱりナゾツギハギでしたけどね(^^;)。
 でもいいの、なんてったって初演観てるもん、実況CD愛聴してるもん! 逆に『ネオダン』は観ていないか、印象が薄いかも…てかキャリオカと髭5人衆の「♪ダンディー、それは~」の歌があるだけで、あと「パラディソ」の歌があるだけで、ほぼ別物だしね…? 今回は初演寄りと聞いていたので、ワクテカで臨みました。
 開演前に緞帳が上がらないので、そうだコーラスから始まって幕が開いたら大階段板付き4色4列でハットにカラースーツとジャケット&スカートなんだ…!ともうハクハクとなりましたね。マイ初日はめっちゃお席が良かったこともあって、もうほぼずっとノーオペラで乙女ポーズしてました。胸の高鳴りがホントにヤバかった…! マスクの下では終始ニヤニヤしていました。
 回顧厨ですみません、完全初見の方にはどんな印象だったのかしらん…? でも、お洒落でしたよねえぇ!?
 プロローグ、私はこっとん以外ははることかりんさんを特に愛しているので、青チームにまとまっていてくれて観やすくて嬉しかったです(笑)。てかこの隊形移動! なーつーかーしーいーーー!! そしてギャーちゃんとゴンドラでキター! 赤いスーツのこっちゃんだあぁ!! ええ声で歌う「ザ・ダンディー」、ミキちゃんが入れたのと同じタイミングで入れてくれる「ハァッ!」の掛け声!!!
 そしてジュンちゃん同様ピンクでひっとんキター! ジュンちゃんならではだったあのハイトーンヴォイス、ひっとんも歌えてるじゃんキャー!!
 よく見るとスカート丈が上がっていて、そういえば先日のスカステ放送で久々に映像見たら丈が長くて今見るとダサいな、ホント世につれるなと思っていたんですよね…スカートには今回さらにスリットが入って一段薄い色が覗くようになっていて、お洒落! もちろん全体の色もちょっと渋めになっていて、材質も変わっていて、秋モード? こっくり、かつシックでしたね。
 歌をじっくり聞きたいから手拍子はこっちゃん再登場か全員揃ってミラーボールが回ってからでもいい気がしましたが、まあ手拍子で消される歌声じゃないからいいか(^^;)。
 プロローグから娘役オンリーのダブルトリオがいるのがまたイイ感じでした。スタンドマイクの幻が見えたね…!
 銀橋には全員出してもいい気もしましたが、こっちゃんのみでしたね。まあそれはそれで、かな…はー、大満足(早い)。
 最初の間奏曲は愛ちゃんの「おもい出は薄紫のとばりの向う」で、初出は『ラ・ノスタルジー』とのこと。私は知らない歌でしたが、かつてテルが着た藤色の、こういうタイプのお衣装はなんていうの? コートドレスみたいな…もちろん中はパンツなんだけれど…とにかく夢々しくゴージャスで、たっぷり空間を埋めていて、感無量でした。これでご卒業ではありますが、ホント大スターさんになったよねえ愛ちゃん…!
 次が新場面「ミッション」。いかにも謝先生らしい、レジスタンスみたいなモチーフに見えるダンス場面で、こっちゃんの歌もいいしみんなの踊りも素晴らしいけれど、ダンディズムとは遠い価値観の場面のような気も…?
 再び間奏曲、娘役ちゃん8人の「ビューティフル・ラブ」。私は歌は知っていました。シトラスっぽい大きなお帽子がカワイイ。くらっちやあまねを見ていましたが、紅咲梨乃ちゃんも可愛いな!
 そしてキター! 8分の中詰め「キャリオカ」です。最近の中詰めの定番っぽいスターの顔見せ銀橋渡りなんかはない、優雅なダンスとフォーメーション総力戦の名場面です。
 まずはこっちゃん、階段の最後の二段ほどを飛び降りる振りを踏襲してくれて嬉しい! タップ、というほどでもないか、足音響かせるところ? 大好き! そして6人口、さすがあかちゃんが素敵だわかりんさんはちょっと頼りない踊りな気がするわがんばれ! そしてピンクのドレスの娘役さんたちがズラリ、そこにブルーのドレスのはることくらっちカーワーイーイー! 愛ちゃんせおっちも加わって、ダブルデュエダン、そして特に誰も乗っていないセリが上がり(笑)、できたアーチの奥から男女がしずしずと進み出る…! 奥にこっとん、掛け声で拍手!なんだけどセリの奥すぎてライトが当たっていないのでここはちょっとタイミングを再考した方がいいかも。そしてひっとんのドレスは裾にフワフワのついたベビーピンクなんだけれど、白か初演みたいな朱色、赤がいいんじゃないかなー…
 ここでも娘役ちゃんオンリーのダブルトリオがいてとても良き。はー、幸せ!
 続いて「ゴールデン・デイズ」、『シトラス』とかでもありましたっけ? こういう士官と令嬢場面も定番ですね。まあ愛ちゃんとくらっちの役名は「プリンス」「プリンセス」だけど。てかこれまたテルのお衣装かな?な白の軍服を着た愛ちゃんの端正なことよ! ずっとやりたがっていた『うたかた』のルドルフ、もうコレで叶ったことにしていいんじゃない?というまばゆいばかりのノーブルさ…! でもあとから加わったかりんさん士官と水乃ゆりちゃんカップルばかりをついガン見…すんません。でも愛ちゃんを見るかりんさんが本当に嬉しそうで輝いていて、胸が痛くなりましたよ…
 そしてまたまたキター!「ハード・ボイルド」。リカチャーだった、せおっちとあかちゃんのタンゴから。タンゴの女はおとねちゃんとあんるちゃん、カンペキです。
 そしてこっちゃんキター! ミキちゃんのナゾのサスペンダー芸はナシ(笑)。てか声がいい、歌がうめぇ…! 男たちはA以外ストライプのスーツじゃなくなっちゃっててちょっと残念でしたが、いいのあかちゃんの腰つきしか目に入らないから…! でもこっちゃんが加わって踊り出すとホントひときわ鮮やかなんだよすげーなオイ! ああ、あのかっちょいい振りがまんま、しかしややスタイリッシュに…! はーたまらん!!
 さらにロケット、これも初演仕様で赤いダービーハットに金のジャケット。でも初演は前を留めていて中はまさか裸か!?みたいなエロスがありましたが今回は燕尾ふうで前が開いてて中のダルマがちゃんと見えて、健全…(笑)中高で男役陣には圧がありましたね。
 そこからの赤いラテンなお衣装にターバンでの「テンプテーション」で、おおおなんかまた混ぜるなキケンな感じ…? ここでデュエダン入れたりみんなで銀橋行ったりを入れるの、ちょっとなんかヘンな気もしました…まあプレ・フィナーレみたいなものなのかな…?
 最後の間奏曲はせおっちの「ラ・パッション」、これまた私は曲しか知りませんでしたが、お衣装はなんか不思議でしたね…? 何故、緑…初演がかりんちょさん雪組だったから…??
 そしてやっと『ネオダン』から、「アシナヨ」。ニュアンスの違う青のお衣装のトップトリオが大階段で歌い踊る…愛ちゃんには惜別の、美しい場面でした。こっとんは『ロミジュリ』フィナーレのデュエダンみたいな超倍速ダンスバトルももちろんこなすんだけれど、こういうたっぷりした振りも本当に上手くて絶品ですね。2回後ろに飛ぶようなステップの、本当に軽やかで美しいことよ…!
 エトワールはくらっち、以下小桜ちゃんとかりんさん、あかぴー、肩ショール羽のせおっち、大羽根の愛ちゃん、大羽根のひっとん、ナイアガラはないもののなんか後ろが三重になっている3D大羽根のこっちゃん! そして何故かここで初めて歌われる主題歌、何故かメロウなメロディー…組子は白燕尾と白いドレスでシャンシャンがピンクのブーケで、新郎新婦のようでした。はー、癒やされた…!
 こっちゃんのシャープさと愛ちゃんのノーブルさの対比が良く聞いた、おもしろいバランスのレビューだと思います。ちょっとまったり感じるお若いファンもいるかもな、とも思わなくもないですが、愛される作品になるといいなあと思います。繰り返しますが私は満足です。


 いい演目だと日帰りダブルでもキツいとも思わない、幸せなことですね…!
 そして東京ではかのちゃんハピバ祭りだったとか。良きかな良きかな!!
 では、おやすみなさいませ。




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