先日『Shakespeare』大劇場新公を観てきまして、めでたく大劇場遠征を終えました。あとは東京までおとなしく(失笑)待ちます。変化が楽しみ!
ハラダ、一本もの、イシダ、ウエダ、ウエダ、ハラダ、ウエダ、ハラダ、一本もの…みたいな、なんなのいじめなの?という苦難の年月を経て、ようやっと佳作と言ってもいい普通の出来の二本立て公演が来たので(まあ私は『
モンアム』は意外と嫌いじゃありませんでしたけどね…)、せっかくですから珍しく(?)このあたりでスター語りをさせていただきたく思います。普段はどちらかというと演目に関してばかりねちねち語っていて、生徒さんに関して細かく言及することはない方だと思うのですが、新公も『
白夜』『
王家』と観ているので、下級生もだいぶ覚えてきましたしね。語りたいお年頃(笑)なのです。よければおつきあいくださいませ。
というワケで、まずは我らがトップスターのまぁ様。
どこかのブログで見た言葉で「文人が似合う」というのがあって、要するに『王家』のラダメスにしてもマッチョな将軍、武人というより優しくてノーブルな貴族の坊ちゃん感が前面に出るような、明るく爽やかな人となりを言い表しているようで上手い表現だなと感心しましたが、素晴らしいトップさんですよね。
新公初主演に関しては私は決して早すぎたとは思っていませんでしたが、その後一年の間にバウ主演を二本も背負わされたりしたときの劇団の上げ方にはやや乱暴な感じを受けましたし(しかも作品にあまり恵まれなかった…映像でしか見ていませんが、『BUND/NEON 上海』は私は嫌いではないのですが)、恵まれた資質を持ちながらも花組時代はいろいろとあっぷあっぷしていたのではないかと思います。当人ものちにスカステのインタビューなんかでこのあたりのことを語っていましたね。
だから組替えは成功しましたよねー。なかなか正二番手扱いされずやきもきさせられたのも、今となっては、その間にゆっくりできたり肩の荷が下ろせたりいいリセットができたりしたのではないかしらん、とか思ったりします。
そしてトップ、真ん中が似合う! 明るくおおらかで前向きで、みんなが元気で自由になれる、いいリーダーシップを発揮しているように見えます。名ダンサーで、歌も本当に良くなりましたし、芝居もハートがあって素晴らしいですが、やっぱりショー・スターですよね。今回やっと初オリジナル・ショーが来てロケット以外の全場面に出る大活躍ですが、もっともっとショーが観たいです。古風なロマンチック・レビューの再演もハマると思うし、ダンス・コンサートなんかも企画してほしいです。
今回のウィルも、夢と希望にあふれた爽やかでまっすぐな青年で、でもその純粋さや才能ゆえに周りに振り回されちゃったりする危うさもあるような、ここまで来て等身大という表現もどうかと思いますが本当にヘンにデコラティブなキャラクターではないのが、実に似合っていていいなと思いました。こういうのをたとえばナチュラル、オーガニックとかいうのではないのかねケーコたん、おっと脱線。
ストラットフォード時代に友人ふたりと逃げ出して、顔を見合わせてニカッと笑うときの四角い口が大好きです(*^o^*)。
秋の全ツは柴田ロマンが観たいなー。『あかねさす』とか『琥珀』とか『黒い瞳』とかどうかなー。楽しみだなー。
みりおんは早くシシィが観たいです。上手いのはわかっているし、どう役作りしてくるか楽しみです。私は単に自由を愛する強く悲しい女性というだけでなくて、けっこうエキセントリックなところがあって現世では生きづらかったんだろうな、と思わせられるようなシシィが見てみたいかな―。
博多座『王家』ではいっそアムネリスが見たいです。上手いだろうなー、魅せてくれるだろうなー。ずんちゃんアイーダとかでもいいと思うんですよね。それくらいぶっこんでくれないと集客が本当につらいのでは、と今から心配しています。
今回のショーでは、「天使のウィンク」が個人的にはややアレで残念です。歌が上手い人は別に聖子ちゃんふうに歌ったりなんかしなくていいと思うのですよ…というかみりおんはちゃぴとはまた違った意味で男前なんだと思うから、娘役を率いてバリバリ踊るような場面をひとつ任せちゃってほしいなー、とか思います。
ゆりかの組替えも本当に成功しましたよねー。私はスタートがヤンさんだったわりにはヤンミキ萌えがそんなにはなくて、トップと二番手のコンビにもそんなにナニかを求めるタイプではないのですが(ナニかってなんだよ)(バランスがいいとか芝居がお互い引き立つとかは求めたいけれど)、まぁゆりはなんかすごくいい感じで仲良さそうでゆるそうで健全そうで(笑)、すごくいいと思います。ナウオンとかホント見ていて楽しい、ときめく。
星組育ちの御曹司でたくさん場数踏んできててスターオーラがハンパなくて、宙組子にもいい刺激になり勉強になっていることでしょう。歌もものすごく良くなりました、昔は椅子から転げ落ちそうな思いを何度もさせられたものでしたが…次回の、宙組に来ての初主演作が本当に楽しみです。
ジョージは、冷静な目で見ればけっこうキャラが崩壊してしまっているキャラクターなのかもしれません。政治的な野望があまりない父親を不甲斐なく思って、女王に取り入りセシルを打倒し権力を手にしようともくろみ、その手段として人心を扇動できるウィルの才能に目をつけた…ということのはずですが、歴史的にも最終的には政治家というより劇団のパトロンとして終わった人なのかな? シメのリチャードの台詞によれば、ですが。
でも今のように、ウィルをただ利用するだけでなくちゃんとその才能を認めていたのだ、とか、自分は処罰されるにしても彼だけは救いたかったので奔走する、というキャラにした方が、ただの悪人、敵役にしてしまうより良かったかなと思います。二番手スターにワルいカッコいい悪役をやらせるのは基本ですし、それで人気も出るものですが、ゆりかの人気ってもう十分確立されている気もするし、こういうユーモラスでチャーミングなキャラクターの方がニンかなーとも思うので。
ジョージがウィルを好きすぎる感じはホントに微笑ましくてニヤニヤものですよねー。ダーク・レイディ場面はまあオマケとしても(笑)、ウィルをストラットフォードからロンドンに旅立たせアンは待たせておくところ、アンとリチャードが怪しいんじゃないかと耳打ちしちゃうところとか、ホントたまりません。中の人が健全っぽそうだから、余計に安心して勝手に萌えられるというか…(^^;)
ゆうりちゃんとのカップルも本当にゴージャスで、こういう二番手カップルが確立されているのも組のバランスが良く見えて気持ちがいいです。
ショーでは「はべらかし先輩」まぁ様を見習って娘役に囲まれる流れを一手に引き受けていて、それも二番手スターの面目躍如ですよね。でもジゴロとEYE(Dark)はそんなには萌えなかったんだよな…全ツ『ホッタイズ』ではまぁ様ジゴロが見たいかなー…(演目未発表です)
愛ちゃんは『王家』に引き続きお芝居ではずんちゃんとニコイチ扱いですが、立派な三番手スターとして着々と場を与えられていてそれにきちんと応えていて、頼もしい限りです。
サウサンプトンが美形だったのは史実のようですし、だから彼が髪を払っただけで女官が歓声上げても当然なんだけれど、それで客席から忍び笑いがこぼれちゃうのはちょっとナルシーに見えちゃうからなんですよね。愛ちゃんがそう役作りしているならそれで正解だからいいんだけど、ホントにホントの二枚目でもいいと思っているので、笑われないカッコよさを確立できるかはこれからの課題かな?
後半おもろい展開になってしまうのも、これから組を背負うスターに育てるためには「おもしろい」ではなく「カッコいい」と思わせなければいけないんだからこういうんじゃダメだ、みたいな意見をネットで見たのですが、私はチャーミングで良かったなーと思ってるんですよね。リストだっておもろかったけどカッコいいところもちゃんとある役だったし、愛ちゃんは大丈夫だと思います。
ゆりかDCでは二番手格になるのかな? 『
SANCTUARY』も私は大好きだったけれど、ここでどんな活躍を見せられるかが勝負だと思います。がんばってほしいなー。
ショー力はもう少し欲しいかもしれません。もうちょっと踊れて見えるようになるといいよねー。歌は私は好きなんだ、ちょっとこもったように聞こえるあの声ごと好きなので。プロローグ居残り銀橋は初日はあっぷあっぷに見えましたが、今やせーこ以下ゆうりありさまどかを「僕の子猫ちゃん」扱いしているようにすら見えます。いいぞいいぞ、バーンといこうホット愛!
そして芝居もショーも、押しも押されぬ二番手娘役扱いのゆうりちゃん、イヤうらら様、素晴らしいですね! 私は二番手娘役はいた方がいいと考えているので、陣容が整ってきた今の宙組には鼻高々です。他組はトップ娘役が下級生だったり就任から間がなかったりで、二番手娘役らしきポジションに確定した娘役さんはいませんからね。
ゆうりちゃんは組む相手を素敵に見せる娘役力が素晴らしいし、悪女をやろうがヴァンプをやろうが女役になりすぎないチャーミングさ、可愛げがあるのが素晴らしい。演技も本当に細やかですし、あとは本当に歌だけですよね…
20年以上ファンやっていて美人ばっかり何百人も見てきていますが、わけてもとびきりの美人だと思いますし、なんとかいいポジションにつけてあげたいので、ホント歌次第ではないかしらん。まあ歌えないトップ娘役なんてのもそれまたたくさん見てきましたけどね…
ショーのタコ足ダルマのセリ上がりには、右手を音に合わせてピン!と払うところで拍手入れたくてたまりません。入るようになっちゃうといいのになー。
新公では市民(女)のロンドン小町っぷりが素晴らしく(奥にいようが端にいようが綺麗ですぐわかる)、五月祭の女の花冠がラブリーで素晴らしく、酒場の女はお給仕なんてしなくていいのよと言ってあげたい美しさで、見ていて楽しゅうございました。
ずんちゃんは美形のサウサンプトンに対して武闘派のエセックス、というわりには持ち味がノーブルなので今回の芝居の役回りはちょっとなー、という感じだし、『王家』に引き続き愛ちゃんとニコイチってどうなのよ育てる気あるのかコラとかいろいろ言いたいのですが、これまた明るくおおらかなオーラのあるスターで、包容力も頼れる感じもありますし、私は進撃の95期の中でも逸材だと思っています。
歌えるし、ホントはショーでももっと使われていいと思うのですが、今回はやっと新進スター枠を埋めました、という感じかな。でもそら、もえことのエトワールのハーモニーは素晴らしい。エトワールは歌ウマの娘役に務めてもらいたい派の私ですら脱帽です。
中詰めとっぱしの三組ヤングカップル銀橋、初日におそるおそる出てきていた感じが忘れられません。ひとつずつ度胸をつけていこう、場数だよ場数!
新公ではジョージ、さすがに余裕がありましたね。髭と開襟が似合っていてセクシーでときめきましたし、声ができていておなかからちゃんと出ているので、もえこウィルに対して「都から来た権力者」として立てたのが大きかったと思います。
博多座ではアイーダかなアムネリスかなウバルドかな、ケペルになるんじゃつまらないと思うんですよね。あとはカマンテ? ううーん…とにかく今後に期待しています。
以下、順に芝居のグループ分けで語りますと、まずシェイクスピア家。
パパまっぷー、あたたかいよね素晴らしいよね。ショーのまぷ子ちゃんも素敵ですよね、歌手としての起用も嬉しい。ほんとはあっきーもりんきらもずんちゃんも歌えるんだけど、違う枠だからね。
ママあおいちゃん、出番は少ないんだけど情愛が見えていていい感じです。比べることではないのかもしれないけれど、私はすーちゃんとかはいつも役が大きすぎると思っていて、じゅりあも今後は役を落とすべきだと考えているので、副組長の娘役の仕事としてショー含めて今回は正しいと思うんですよねー。
ハムネットららたん、かわゆ! パパがママに綺麗なドレスを贈ったことにホントに嬉しそうで、つたない口調でちょいちょい違うこと言っていて常にキラキラしていて、お芝居として本当にいい。
ショーの三組銀橋もららたんの可愛い力が図抜けていると思っています。可愛子ぶるのとは違うんだよね、娘役として可愛くある芸がちゃんとできていると思うのです。このあたり、まいあちゃんは期待の星、まどかはまだまだ素質だけでやってると思う。がんばれ―、楽しみ―!!
そして新公のMVPはららたんだったと思っています! ららのアン、すごくよかった!! 見目の雰囲気はどうしてもみりおんより可愛らしく幼げになってしまっていたけれど、演技がとにかくよかったです。ちゃんとウィルより年上で、歳がいっている女性で、でも茶目っ気にあふれた魅力的な女性像を作り出していると思いました。
「なら、私が役者になるわ!」
でくるりんと回ってみせてハート鷲掴みでしたし、歌もいいんだよなあ。私は言われているほど彼女の歌が下手だとか不安定だとか思ったことはなくて、むしろ好きなタイプのソプラノ・リリコに思えるので…情感もあって、聴かせてくれました。
号泣したのが『冬物語』場面で、ウィルとデュエットしたあと抱きしめ合うくだり。ららアンはもえこウィルに身を投げ出すようにして抱かれていて、全身全霊で夫に向かい合ってるんだって感じすごく出ていて、私は爆泣きして歌い終わりの拍手ができませんでした。ここ、舞台上の一座メンバーたちは拍手するけれど客席からは拍手が出たり出なかったりだと思うのですが、新公では自然とあたたかな拍手が湧いていましたね。感動的でした。
新公ではハムネットはりらたんでしたが、うーん…普通? ちっちゃくて可愛いんだけどいろいろまだまだなのかなあ、がんばってほしいなあ…
一座のメンバーではコマちゃんは専科なので別にして、まずはかける、素晴らしいですね! 『白夜』での役とかとはまた違った味を出してきていて、素敵です。そしてショーのダンサーとしての重用っぷり! やっとわかったか劇団!! 今回の94期祭りはめでたい限りです。
このジェームズは新公ではほまちゃんでした。意外と普通だったかな…? 上手さに舌を巻く!みたいな感じは私は受けませんでした。
続いて少年女形役者役のコンデルせーこ、素晴らしいですね! ショーでも圭子お姉さまにすべて持っていかれてしまうことはなくてちゃんと歌手として起用されていて、よかったです。
新公ではさよちゃん、ショートカットが可愛かった! でもやはり本公演ほどの鮮やかな印象は残せなかったかもしれません。がんばれー!
ポープあっきーは、『ロミジュリ』でパリスを演じていてそのモデルがそもそもアンの求婚者パリスで…というギミックが演出上まったくわからないことになっているのが本当にもったいない。でもこのおマヌケな役をすごーく楽しそうに演じているあっきーが可愛いからいいです。ハイ贔屓目ですが何か?(開き直り)イヤいいですと言いつつ生田先生にお手紙書きましたが何か?(^^;)
しかし何故パリスはあんなにヘタレなのだろう…あれがポープの素だということなんだろうか…パパまっぷーをくさす台詞の板についてなさがたまらないんだよね、大根役者という設定だと信じたい。メイポールに巻かれちゃうところはもっとちゃんと巻かれて、正面向いてやってもいいのになーと思います。
ショーは本当に大活躍でありがたい限りです。愛ちゃんが三番手としてしっかり上げられているので、結果的にという言い方はアレですがそれ以外の部分のセンターや先頭をすべてもらえている形で、いつもいい位置にいて観やすいことこの上ない。あと、贔屓目と言われればホントにそれまでなんですが、今回、本当に見せ方が大きくなっていて目立っている気がします。もともとスタイルはいいんだけど、下手したらひょろっと線が細く見えすぎていた部分が、なくなった気がしました。ショーのお稽古が本当に楽しそうだったからなー、もっともっと踊りたいんだろうなー。
モンチは、ベンという役どころが中途半端でもったいなく、かつ役不足に見えるということは
初日雑感でも指摘したつもりです。もったいないよなあ。でも小さいけれどなんでもできる…という意味では、より華があるように見えるそらに役割が移っているということなのかなー…残念だけれど。
ケンプりくは、ウィルとアンの結婚が認められたときにすごく嬉しそうな顔をするのが印象的ですよね。ホントいつも温かい芝居をしているんだよなあ。ショーではあっきーのアオリで私が観られていないことが多くて申し訳ないのですが(^^;)、ダンサーとしてさらにバリバリ起用されてほしいと思っています。
ヘミングそらがまた達者でねー。コンデルは少年だから女形だけど、ヘミングは背が低いだけで意外と大人なのかな? それで女形をやらされているのが不服、という役作りなのかな? 『冬物語』後半でけっこう仁王立ちしているのとかが、いかにもホントは男性の俳優さん、という感じがいいんだよねー。ポープに対して意外とエラそうなのもイイ(笑)。
ショーのロケットボーイも素晴らしい。私はロケットにはロケットボーイかロケットガールSがいてほしい派なので、嬉しかったです。
でも新公は私がやや期待しすぎたかな…本役コマのリチャード役、正直舞台を壊すくらい場をさらってしまうのではとまで思っていたのですが、意外と普通だった…? コマちゃんの空気を変える力量を痛感しました。ずんちゃんジョージと握手したあと手をぬぐっちゃうところとか、よかったんですけれどね。
役名なしのかなこですが、そしてさしたる台詞もないですが、だからアラが目立たなくていいが(オイ)、しかしこの上げ方はどうしたことか!(笑) 私は以前は、美貌は美貌だがちょっときつく、性格悪く見えるかなーというのと、とにかく台詞が下手なのがつらいとか思っていましたが、今回はなんかちょっときんぐに似て見えるマイルドな美貌になっていて、ポープにやたら先輩面して絡んでいるところもなんかちょっとおもしろくて、注目しまくりです。
ショーのダーク・レディAも素晴らしいですね! 鬘はどれもよく似合っています。正しい女装だわー。
同じく役名なしのまりなも可愛いよ、もうちょっと使ってほしいよ。でも台詞がまだ全然できていないんだなあ、と新公ベンで痛感しました…がんばれ!
アーミンもえこは本公演ではわりと手堅い感じでしたが、初主演の新公はがんばっていましたよ感動的でしたよ! 歌えるというのは武器ですねえ、最初は緊張して見えましたがあっという間に舞台を支配できていました。
歌に比べたら芝居はまだまだ一本調子だったかもしれませんが、それこそ若く青い等身大の青年像を見せてくれていましたし、天才故の危うさとかが出せていければなおいいかな。同期のららとの息の合ったカップルぶりもとてもよかったです。
タッパもあって映えるしね、お化粧は多分もっと綺麗に見せられるはずなので、がんばっていってほしいです。
どの組も95期が新公を卒業したらまた新たな戦国時代でしょうからね。96期のそら、97期のひとこに98期のありちゃん、そこにもえこが並んで、あとはなみけーやしどりゅー、まちくん、れんこん、マキセルイに期待? 楽しみです。
宮廷音楽家のりおはルーシーの従者もやっていて手堅いし美形なのですが、この役回りではそこまで目立つとかは残念ながらないかなー。でもショーではいいですよね、黒髪センターパーツとかすっごく目立つし、まゆたん似の美貌に磨きがかかってきた気がします。この先が楽しみ!
同じく音楽家その他いろいろやっているあきもも、上手いし独特の顔立ちが目立っていいと思うのでもっと使ってほしいよねー。新公ジョンはややもったいなかったかなー、上手いし手堅いんだけど、もっと大きな役を見てみたかった気がしました。
宮廷の高官チームは、形としては悪役おじさんs。まずはセシルりんきら、やっぱり上手いんだけど、上手すぎてこういう役を任されがちなのが気の毒と言えば言えますよね…
新公ではなっつでしたが、声ができていてよかったなー。この子ももっと真ん中あたりをやらせてみてあげてほしいなー。
セシルの息子ロバートてんれーはさすがの怪演ですが、新公の朝日奈くんがさらにすごく作っていて、なかなかの気合いを感じました。
さおもなー、上手いのわかってるだけに損な役回りになってるかなー、難しいよなー。新公ではりりちゃん、こちらも声ができていてよかったです。
ゆいちぃもこういう役回りは損かも。つまりこのあたりの並びが、『白夜』でも見ませんでしたっけ!?ってなるのが困ったものだと思うのですよ。よく考えて配役してくれ宙P!!
新公ポープは贔屓目かもしれませんがあまり感心しませんでした…パリスは別におとぼ役に作らなくても、悪く作ってもいいかなと思ったんですが、中途半端に見えました。ウィルにすごんで、すごみ返されたらすぐビビって、すぐアンの方向いていそいそ立ち去る…ってのがバタバタの段取りにしか見えませんでした。あれでちゃんと笑いが取れる本役はすごいんだな、とか思ってしまいました。素のポープになると埋もれて見えたのも残念。背が高くていいものあるのになー、がんばれ!
そしてエリザベス女王の新公はしーちゃん、圧巻でした。本公演の女官も綺麗で見とれるんだけど、口紅の色を抑えたくらいでは隠しきれない美貌の女王っぷり、素晴らしい歌声で舞台を締めていました。博多座ではアムネリスを見たいぞ…!
それから進撃のまどか、まだまだ素材だけでやっている気もしますが、エミリアのインパクトは立派だと思いました。ショーでの重用も娘役の層の厚さを見せるようでイイですね! 三組デュエダン、たまには見たくなりますもんね!!
新公ではエミリアはまいあちゃん、本役よりエキゾチックな作りでよかったです。そしてまどかは新公ではベス、これは苦戦していたかなー。これからいろいろ芸の幅を広げていけるといいのでしょう。今後が楽しみです。
その他新公で印象的だったのは女官長のさすがのせとぅー、あと女官sではふみなが美人でした!
そして抜擢と言っていいサウサンプトン伯役の希峰かなたくん、エセックス伯役の優希しおんくん、アーミン役の愛海ひかるくん。ちゃんとしてたねえ!
しおんくんは本公演のパックもあるしダンサーなんだろうとは思っていましたが、声がちゃんとしていて好感を持ちました。かなたくんもWトリオに入っていて売り出し中ですが、ちゃんと二枚目に作れていて立派だと思いました。
ひかるくんも愛嬌があって感じがよかったです。大事、大事! 小公演で使われていくといいなあ。でもかなたくんとひかるくんは次は『王家』か、ううーむ…
そして次の本公演は『エリザ』なんだから困っちゃいますが、まあ生徒は出演できるだけで嬉しいんだろうし、見守るしかないですね。今後の宙組に幸多かれ!