宝塚ホテル、2012年5月25日マチネ。
『YUHizm』があまりに大空さんの人間力で回すショーだった(笑)ため、そうだよな、ものっすごい歌手とかダンサーとかでないとそもそも下級生なんだしいろいろしんどいかもしれないぞ…と失礼なことにいろいろ心配していました。
でもスカステニュースの稽古場レポでは意外にきりっとしていたので、そうだよね大空さんの隣だとにょろにょろしちゃうんだけど意外にちゃんとしていたり男前なところもあるよねうん大丈夫、と楽しみに行きました。
会場はぐっとコンパクトで、普通に電話かけて取った席ですが2列目とセンターのテーブルで舞台との距離はSS席どころかオケピット内の距離だよねみたいな近さでオペラグラスいらず、ごはんはおいしくオリジナルカクテルは飲みやすくお隣になったお嬢さんの話はおもしろく、すぐ近くのテーブルにすっしぃさんやともちん、ちや姉エツ姉他生徒さんたち、奥にもタラちゃんやもっと下級生さんたち…と豪華で、とてもいい感じでした。
そして…『YUHizm』より泣いた泣いたダダ泣きした。ハンカチ出すの忘れてずっとナプキンで拭っていたけれど、ワンピの胸元が涙で濡れて今冷たいです。
だってスミカが可愛くて綺麗でカッコよくて強くてしなやかで優しくて美しいんだもん!
歌はまったく危なげがなかったし、ダンスに入ると目の色変わるし、MCがんばってたし、でも噛むし、もうもうもう…!
カテコにおずおずそろそろ出てくるところまで、もう最初っから最後までとにかく楽しかった!
カゲコーラスもとてもよかった。大満足でした。
オープニングは、白いドレスに黒いショールひっかぶって「Ave Maria」。静謐な世界から始まりました。
ショールを取って、ちょうどこの回のデザートのようなふわふわの白いドレス姿になって「永遠の絆」。
4人が加わって最初のMC。まずご挨拶の「ようこそお越しくださいました」
を噛むスミカ、マジ天使…!
そのあとも「今夜…」と言ってから「あっ、お昼だ…」と固まったりとか、とにかく可愛い可愛いよおお!
ご挨拶がなんとかすむと、カイちゃんが仕切りを買って出、「私が知っている野々すみ花」トークタイム。真っ先に手を挙げるありさちゃん(^^;)。
ある日の稽古場、どよよんとした顔で現れたスミカは席に着くなり長椅子に突っ伏し、みんなが「体調悪いのかな…」とか遠巻きに心配する中、5分ほどしたらばっと起きあがって「はっ、寝てた…」とのたまった、とか。
いちくんは稽古が終わって人が少なくなった頃、エネルギー切らしたスミカがヘたり込んでいたところに、『クライタ』のプルチネッラの曲を流したらぱっと起きあがって踊って見せたこと、それを何度も繰り返したこと…
綺麗なドレス姿でプルチネッラのダンスを再現するスミカが反則並みに可愛い!!
カイちゃんも深夜振り移し用か何かのビデオを一緒に見ていたら、隣で寝られた…とか語り、もあちゃんだけがフォローのエピソードを披露していましたがなんだったか忘れた(ヒドい)。
最後はスミカがちゃんと締めて、そんなんだけどいろんな役をやってがんばってきたんです、みたいなことを言って、懐かしい曲を…とリードし、まずは初舞台公『エンター・ザ・レビュー』の「夢を見れば」。
続いてカイちゃんとのデュエットで「朝も夜も」。カイちゃんの色気ダダ漏れ恋人役がすばらしかった!
そして絶対大空さんを思って歌ってるよねと爆泣きした『ヴァレンチノ』の「ラテンラバー」。
客席下りで『銀ちゃんの恋』の「今が幸せ」。すぐそばを通ってくれましたが、首筋に大汗かいて、でもにこやかでいじらしくてまた泣く。
『誰鐘』の「胸の高鳴り」はまずいちくんが出てきて歌って、いやんロベルトはやっぱり大空さんよねと思っていたら今度はカイちゃんも出てきて歌って、まさかのスミカマリア両手に花ふたりロベルト! ちょっとおもしろかったです。あ、ここまで男役ふたりはレモンイエローの変わり燕尾…だったかな?
らくだのぬいぐるみをハンドバッグみたいに下げて『ルナロッサ』の「砂漠の恋唄」を歌って客席後方のドアから一度引っ込みました。
そのあとはソロでスミカの出演作を振り返る趣向。
もあちゃんが少年エリックになって『ファントム』の「THE STORY OF ERIK PART2」。
ありさちゃんが美羽の着物姿で「シャングリラ」。
いちくんが金髪鬘に軍服姿で『TRAFALGAR』より「VICTORY」! シトカットバージョンで残念でした。
そしてカイちゃんが白のタキシードで『カサブランカ』より「As Time Goes By」。
着物姿になったスミカが「清く正しく美しく」を歌い、これは私はアヤカが歌ったものを愛聴していますが、記憶が塗り変えられたよ…! いわよる宝塚ソングの中で最も好きなものだそうです。じーん…
そして藤子として『大江山花伝』の「うす紫の恋」を歌ったんだけれどこれが絶品。『YUHizm』でも大空さんが同じ曲を茨木として歌っていましたが、ちょうど対になっていて美しかったです。また泣く。
打ち掛けを取って髪も変えて『オグリ!』の「狂い」、『美しき生涯』の「生きること、生かすこと」。
ありさちゃんともあちゃんが客席を巡ってスミレの花を配りながら歌う「La Violetera」。
そして黒と赤のスパニッシュのお衣装の男役ふたりが「グラナダ」を歌うと、赤いドレスのスミカが出てきてきりりと踊ります。カッコよかったあ! 狭い舞台でくるんとリフトも見せてくれました。
金のドレスの娘役さんたちも出てきて、「テキーラ」で客席練り歩き。タラちゃんに絡むカイちゃん、ちや姉に絡むいちくんを目撃!
そしてパンツ姿があると聞いてはいましたが…まりもの白いパンツスーツとかとはまた違って、金のキャミミニワンピみたいなものの下に細身のパンツを履くという、優しげなスタイルで「The Sound Of Music」。
ミュージカルが大好きなんです、という語りの後、『ファントム』の「Home」。これがホントにクリスティーヌになっていてさあ! 歌が危なげなかったのはもちろん芝居歌として本当に素晴らしくて、ああスミカでも見てみたかったよ…!と爆泣きしました。
たらればを言っても本当に仕方ないんだけれど、たとえばあのまま花組にいたらアヤネの後任としてクリスティーヌを演じていたかもしれない…大空さんとの出会いのためにそれはかなわないこととなってしまったのだけれど、でも…とかぐるぐる考えちゃって泣けて仕方なかったです。
最後はまた五人揃って、なんと『ルドルフ』より「The Steps of Tomorrow」。実は私は未見で再来週に観に行くのですが、なんとも凛々しい歌詞で、ルドルフが歌うものなのかな?
未来へ向かう強さを歌うために選んだのかもしれないし、『エリザベート』で大空さんがルドルフを演じているからかもしれないし、『うたかたの恋』がやりたかったよね、ということなのかもしれないし。これもじーんときました。
アンコールは、まずボレロふうの「野に咲く花のように」でソロダンス! 裸足で、さっきの衣装に上だけグリーンのチュールみたいなものを足して、のびのび踊るスミカの美しいこと! ジュテが、パッセが美しいこと!!
そもそも彼女はダンサーとしてまず使われたのではなかったか、そのあと演技力が買われたのではなかったか。トップ娘役といえど娘役にこういうソロダンスの場が与えられることはなかなかないけれど、でもこういう素晴らしい場面をもっともっと観たかったよ…!とまたまたダダ泣きしました。これは編曲の吉田先生と振り付けの名倉先生からのスミカへのギフト、ですよね。
アンコールがダンスのみ、なんてなんて素敵…!と思っていたら、ラストにオリジナル曲がありました。スミカが詞を書いたという「ギフト」。
これがさあ…何故生きているのか不思議、何故今歌っていられるのか、運命を決めるのは誰なのか、神様いいえあなた…みたいな歌詞でして。
あなた、はファンとか、あるいはもっと大いなるものを漠然と指していたのかもしれません。でも私は相手役さんへのラブソングだと思った。おそらく今頃飛行機に乗って向かっていて、夜には見に来てくれるであろう大空さんへの愛と感謝を歌ったものだと私には聞こえました。
舞台が好きで、宝塚歌劇が好きで、娘役が好きで、だから受験して合格して入団して、がんばってきたのだと思う。
彼女には天から与えられたギフト、才能が確かにあった。だからがんばってこられたし、ポジションを得て輝けた。
でも本当はもっともっとできたかもしれないんですよね。でも宝塚歌劇の娘役だから、トップスターの相手役だから、という制約ももちろんあったろうし、めぐりあわせとかいろいろあって、やりたくてもできなかったこと、できるのにできなかったことも多々あったかもしれません…
そういう終盤の選曲だったように私には思えて、だけど最後の最後はこういう歌で締めてくれて、私はただの一ファンなんだけれど、ただただ感謝するしかない…と思ってしまって、もうもうダダ泣きしたのでした。
ありがとう、卒業の日までよろしくね。もちろんその先も応援し続けたい。
そんな想いを抱いたMSだったのでした。
『YUHizm』があまりに大空さんの人間力で回すショーだった(笑)ため、そうだよな、ものっすごい歌手とかダンサーとかでないとそもそも下級生なんだしいろいろしんどいかもしれないぞ…と失礼なことにいろいろ心配していました。
でもスカステニュースの稽古場レポでは意外にきりっとしていたので、そうだよね大空さんの隣だとにょろにょろしちゃうんだけど意外にちゃんとしていたり男前なところもあるよねうん大丈夫、と楽しみに行きました。
会場はぐっとコンパクトで、普通に電話かけて取った席ですが2列目とセンターのテーブルで舞台との距離はSS席どころかオケピット内の距離だよねみたいな近さでオペラグラスいらず、ごはんはおいしくオリジナルカクテルは飲みやすくお隣になったお嬢さんの話はおもしろく、すぐ近くのテーブルにすっしぃさんやともちん、ちや姉エツ姉他生徒さんたち、奥にもタラちゃんやもっと下級生さんたち…と豪華で、とてもいい感じでした。
そして…『YUHizm』より泣いた泣いたダダ泣きした。ハンカチ出すの忘れてずっとナプキンで拭っていたけれど、ワンピの胸元が涙で濡れて今冷たいです。
だってスミカが可愛くて綺麗でカッコよくて強くてしなやかで優しくて美しいんだもん!
歌はまったく危なげがなかったし、ダンスに入ると目の色変わるし、MCがんばってたし、でも噛むし、もうもうもう…!
カテコにおずおずそろそろ出てくるところまで、もう最初っから最後までとにかく楽しかった!
カゲコーラスもとてもよかった。大満足でした。
オープニングは、白いドレスに黒いショールひっかぶって「Ave Maria」。静謐な世界から始まりました。
ショールを取って、ちょうどこの回のデザートのようなふわふわの白いドレス姿になって「永遠の絆」。
4人が加わって最初のMC。まずご挨拶の「ようこそお越しくださいました」
を噛むスミカ、マジ天使…!
そのあとも「今夜…」と言ってから「あっ、お昼だ…」と固まったりとか、とにかく可愛い可愛いよおお!
ご挨拶がなんとかすむと、カイちゃんが仕切りを買って出、「私が知っている野々すみ花」トークタイム。真っ先に手を挙げるありさちゃん(^^;)。
ある日の稽古場、どよよんとした顔で現れたスミカは席に着くなり長椅子に突っ伏し、みんなが「体調悪いのかな…」とか遠巻きに心配する中、5分ほどしたらばっと起きあがって「はっ、寝てた…」とのたまった、とか。
いちくんは稽古が終わって人が少なくなった頃、エネルギー切らしたスミカがヘたり込んでいたところに、『クライタ』のプルチネッラの曲を流したらぱっと起きあがって踊って見せたこと、それを何度も繰り返したこと…
綺麗なドレス姿でプルチネッラのダンスを再現するスミカが反則並みに可愛い!!
カイちゃんも深夜振り移し用か何かのビデオを一緒に見ていたら、隣で寝られた…とか語り、もあちゃんだけがフォローのエピソードを披露していましたがなんだったか忘れた(ヒドい)。
最後はスミカがちゃんと締めて、そんなんだけどいろんな役をやってがんばってきたんです、みたいなことを言って、懐かしい曲を…とリードし、まずは初舞台公『エンター・ザ・レビュー』の「夢を見れば」。
続いてカイちゃんとのデュエットで「朝も夜も」。カイちゃんの色気ダダ漏れ恋人役がすばらしかった!
そして絶対大空さんを思って歌ってるよねと爆泣きした『ヴァレンチノ』の「ラテンラバー」。
客席下りで『銀ちゃんの恋』の「今が幸せ」。すぐそばを通ってくれましたが、首筋に大汗かいて、でもにこやかでいじらしくてまた泣く。
『誰鐘』の「胸の高鳴り」はまずいちくんが出てきて歌って、いやんロベルトはやっぱり大空さんよねと思っていたら今度はカイちゃんも出てきて歌って、まさかのスミカマリア両手に花ふたりロベルト! ちょっとおもしろかったです。あ、ここまで男役ふたりはレモンイエローの変わり燕尾…だったかな?
らくだのぬいぐるみをハンドバッグみたいに下げて『ルナロッサ』の「砂漠の恋唄」を歌って客席後方のドアから一度引っ込みました。
そのあとはソロでスミカの出演作を振り返る趣向。
もあちゃんが少年エリックになって『ファントム』の「THE STORY OF ERIK PART2」。
ありさちゃんが美羽の着物姿で「シャングリラ」。
いちくんが金髪鬘に軍服姿で『TRAFALGAR』より「VICTORY」! シトカットバージョンで残念でした。
そしてカイちゃんが白のタキシードで『カサブランカ』より「As Time Goes By」。
着物姿になったスミカが「清く正しく美しく」を歌い、これは私はアヤカが歌ったものを愛聴していますが、記憶が塗り変えられたよ…! いわよる宝塚ソングの中で最も好きなものだそうです。じーん…
そして藤子として『大江山花伝』の「うす紫の恋」を歌ったんだけれどこれが絶品。『YUHizm』でも大空さんが同じ曲を茨木として歌っていましたが、ちょうど対になっていて美しかったです。また泣く。
打ち掛けを取って髪も変えて『オグリ!』の「狂い」、『美しき生涯』の「生きること、生かすこと」。
ありさちゃんともあちゃんが客席を巡ってスミレの花を配りながら歌う「La Violetera」。
そして黒と赤のスパニッシュのお衣装の男役ふたりが「グラナダ」を歌うと、赤いドレスのスミカが出てきてきりりと踊ります。カッコよかったあ! 狭い舞台でくるんとリフトも見せてくれました。
金のドレスの娘役さんたちも出てきて、「テキーラ」で客席練り歩き。タラちゃんに絡むカイちゃん、ちや姉に絡むいちくんを目撃!
そしてパンツ姿があると聞いてはいましたが…まりもの白いパンツスーツとかとはまた違って、金のキャミミニワンピみたいなものの下に細身のパンツを履くという、優しげなスタイルで「The Sound Of Music」。
ミュージカルが大好きなんです、という語りの後、『ファントム』の「Home」。これがホントにクリスティーヌになっていてさあ! 歌が危なげなかったのはもちろん芝居歌として本当に素晴らしくて、ああスミカでも見てみたかったよ…!と爆泣きしました。
たらればを言っても本当に仕方ないんだけれど、たとえばあのまま花組にいたらアヤネの後任としてクリスティーヌを演じていたかもしれない…大空さんとの出会いのためにそれはかなわないこととなってしまったのだけれど、でも…とかぐるぐる考えちゃって泣けて仕方なかったです。
最後はまた五人揃って、なんと『ルドルフ』より「The Steps of Tomorrow」。実は私は未見で再来週に観に行くのですが、なんとも凛々しい歌詞で、ルドルフが歌うものなのかな?
未来へ向かう強さを歌うために選んだのかもしれないし、『エリザベート』で大空さんがルドルフを演じているからかもしれないし、『うたかたの恋』がやりたかったよね、ということなのかもしれないし。これもじーんときました。
アンコールは、まずボレロふうの「野に咲く花のように」でソロダンス! 裸足で、さっきの衣装に上だけグリーンのチュールみたいなものを足して、のびのび踊るスミカの美しいこと! ジュテが、パッセが美しいこと!!
そもそも彼女はダンサーとしてまず使われたのではなかったか、そのあと演技力が買われたのではなかったか。トップ娘役といえど娘役にこういうソロダンスの場が与えられることはなかなかないけれど、でもこういう素晴らしい場面をもっともっと観たかったよ…!とまたまたダダ泣きしました。これは編曲の吉田先生と振り付けの名倉先生からのスミカへのギフト、ですよね。
アンコールがダンスのみ、なんてなんて素敵…!と思っていたら、ラストにオリジナル曲がありました。スミカが詞を書いたという「ギフト」。
これがさあ…何故生きているのか不思議、何故今歌っていられるのか、運命を決めるのは誰なのか、神様いいえあなた…みたいな歌詞でして。
あなた、はファンとか、あるいはもっと大いなるものを漠然と指していたのかもしれません。でも私は相手役さんへのラブソングだと思った。おそらく今頃飛行機に乗って向かっていて、夜には見に来てくれるであろう大空さんへの愛と感謝を歌ったものだと私には聞こえました。
舞台が好きで、宝塚歌劇が好きで、娘役が好きで、だから受験して合格して入団して、がんばってきたのだと思う。
彼女には天から与えられたギフト、才能が確かにあった。だからがんばってこられたし、ポジションを得て輝けた。
でも本当はもっともっとできたかもしれないんですよね。でも宝塚歌劇の娘役だから、トップスターの相手役だから、という制約ももちろんあったろうし、めぐりあわせとかいろいろあって、やりたくてもできなかったこと、できるのにできなかったことも多々あったかもしれません…
そういう終盤の選曲だったように私には思えて、だけど最後の最後はこういう歌で締めてくれて、私はただの一ファンなんだけれど、ただただ感謝するしかない…と思ってしまって、もうもうダダ泣きしたのでした。
ありがとう、卒業の日までよろしくね。もちろんその先も応援し続けたい。
そんな想いを抱いたMSだったのでした。