リビングルームカフェ&ダイニング、2019年5月28日19時半。
まさここと十輝いりすを中心に、いわゆる「3バカ」みーちー大こと春風弥里、蓮水ゆうや、鳳翔大に元星組娘役の音花ゆり、唯一の非宝塚OG荒木里佳が出演し、スペシャルゲストに北翔海莉、大空ゆうひを迎える企画。構成・演出/岡本寛子、編曲/伊藤辰哉、振付/AYAKO。
お友達が先行抽選で当ててくれたおかげで、大空さんゲスト回に行けました。前日が贔屓の大劇場公演千秋楽でしたが、いい打ち上げになりました!
今回はスミレキッチンのレシピを再現したお料理もついていて、なかなかにお得で嬉しかったです。お酒もグイグイいっちゃいました(^^)。
まずは「令和最速 自らタカラヅカスペシャル昭和編」なるコーナーで、「タカラジェンヌに栄光あれ」から始まって「夢人」「ジタン・デ・ジタン」「ジュテーム」「ル・ポァゾン」、あと1曲あったんだけどなんだっけな…とにかく懐かしのショーの名曲のオンパレード(私は生では観ていないものばかりですが)で、白ジャケットに黒パンツでビシッと決めたまさこにみーちー大がバリバリ濃くポーズつけながら歌い踊り、娘役力全開のコロちゃんが華を撒きまくり、ディーバ荒木さんが美声を聴かせまくって早くもテンション上がりました。
トークコーナーではまたゆるくなるのですが(笑)、続く「令和最速 自らタカラヅカスペシャル平成編」コーナーを「異議あり!」の台詞から始めると、元男役四人ビシッとスイッチが入って目つきが変わって『逆転裁判』から「蘇る真実」! コロちゃんと荒木さんで『ロミジュリ』の「憎しみ」が聴けたり、『アパショ』のときのまんまのトリオでヴァレンチノ場面の冒頭のあの歌が聴けたり、さらには『オーシャンズ11』の「FATE CITY」まで!! あの、両腕パッと交差してジャンプして片脚蹴り上げる振り(伝わらない)をみーちゃんが踊ってくれて、もう感涙でした…! ここもあと1曲あったけど記憶が…すみません。
休憩を挟んで、まさこが素敵な赤いドレスで登場し、みーちー大も黒のドレス姿で、ゲストの大空さんをお迎え。大空さんはなんか不思議な柄のパンツをお召しでした。アレがオサレというものなのでしょう、大空さんあるあるです。てか並ぶと大空さんがちっちゃい! 顔も小さいが背も小さい。懐かしいよこの見え方!とまたまた感涙でした。
で、一列に座ってトーク開始、でしたがまあカオス(笑)。打ち合わせもしてるんだろうしリハもしてるんだろうけれど、なんせお稽古では全員が揃うことはなく、このメンバーがきちんと並んだのは当日のみだったそうだから、そら大空さんも久々すぎてさばけないよね、一分に一回は「順番にしゃべって! いっぺんにしゃべらないで!!」ってみーちー大を叱ってたよね(笑)。「以前はもっと上手くさばけていた気がするんだけど」って苦笑してました。
前半も大空さんはちゃんと楽屋だかミキサールームだかで聴いていて、ステージから引っ込んでくるみーちー大に「ちょっとピッチ悪かったよ」とかダメ出ししてあげてるのに、「そうでしたか? それでねゆうひさん…」ってみんな全然聞いちゃなくてすぐ別の話を始めるんだとか。大ちゃんは嬉しすぎてハイになりすぎてむしろ無口になってるし、まさこは本当にニコニコしているだけだし、ホントなんなんだこの関係…! 愛しすぎる…!! って感じでした。
大空さんに入る差し入れも先に組子が食べちゃって、一番出番が多い大空さんがなかなか戻れず、戻ってきたらもうなかった…みたいなことが続いたあげくに、大空さん分の番人として常にまさこが立つようになり、先に大空さん分を確保してから組子に分け与えていた…ってのもおかしかったし、プレお披露目だった博多座にはみーちゃんが出演していなくて、ちー大から「人見知りな子ですから」みたいな説明を受けていたのに、いざ本公演のお稽古場で会ったら普通に気さくに挨拶されて「話と違うじゃん」とやや怒り口調で返しちゃった、とかももう目に浮かぶようでした。その『カサブランカ』にはリックとサッシャのロシア式ハグ、というかぶっちゃけキスシーンがあって、台本読んでみーちゃんはうほうほ、一方の大空さんは「こんな上級生と初めてこんな絡み、緊張してるんだろうな…」と気遣っていたら「ひゃっほーい! CHU!!」みたいな勢いでキスしてきたから驚いた、とかの話も。事故チューの話まで出て、「ソフトに奪っちゃいました」とか笑うみーちゃん、ホントおもしろかった!(てか新公サッシャってあっきーでは…カチャとか、そうか…)
『クライタ/ナイガイ』までこのメンツが全員いて、あとは組替えで離れていって…でもホント濃密な3年間でした、組子にとってもファンにとっても。
タニのファンで、まゆたんに継がれるものと思っていた方々からすれば、大空さんの落下傘で宙組の歴史は分断され変質させられたと思えるでしょう。まゆたんは宙ではなく花で、みっちゃんは星でトップになりました。ともちんまさこみーちー大カチャかい、みんなもう卒業したか、宙組にいません。大空さんの新公主演をした愛ちゃんは専科生になり、あきりくももうすぐ卒業していきます。テルの組替えとともに宙組を観出した方々も多いことでしょう、そこからすればテルキタ、まぁまか、そしてまかキキへという流れはごく自然に思えることでしょう。そもそもかしちゃんも雪からの落下傘、タニは月からの異動で、宙組は未だ生え抜きのトップスターを擁立できないでいるのであり、よその水を引き入れつつ少しずつ変わりながらたゆたい流れていっている川のようなものなのでしょう。
でも、大空さん時代にがつっと築かれたものが確かにあったように私には思えるのです。ある種の団結力みたいなものがあのとき確かにあった、きちんとしたピラミッドが打ち立てられたのです。もともと大空さんはリーダーとか、そういうタイプではなかっただけに、トップになったからにはがんばってみんなを引っ張る、みたいなことをあえてやっていたんだと思うし、みんなはそれに必死で応えたんだと思うのです。そのときできた組の形が、確かにありました。そのスピリットが受け継がれていき、しかしさすがに時とともにどんどん薄まりゆき、大空さんのサヨナラ公演で迎えた初舞台生たちももう新公を卒業しようという学年だという移り変わりようなのであり、やはりこうしてひとつの時代が確実に終わっていくのだな、とは感じるのです。
でもそれはいいとか悪いとか何が正しいとか間違っている、とかではありません。みんないつかは現役を離れるのだし、けれどこうして、みんなが東京にいなくても、結婚したり出産したりしても、芸能活動をしていなくても、機会があれば集まれて、現役さながらの、下手したらもっと濃いパフォーマンスを見せてくれて、フェアリーだった頃は言えなかった話も聞かせてくれて、変わらず仲良く笑いはしゃぎ、より美しく輝いていてくれる…というのを目の当たりにして、「あの頃の宙組」って今ここにあるんだ、この先もいつでもどこにでもまた存在できるんだ、なんならこのあと贔屓もそこにギリギリ加われる世代だよきっと…みたいなことが真に実感できて心強く、ちょっと泣けちゃったのでした。こういう場所って、別に変なノスタルジーだけではなくて、ちゃんと大事にしていいものだと私は思うのです。
それがわかったことが、今の私には何よりありがたい企画だったのでした。
「スペシャルトークゲスト」だから歌わないのかな、と思っていましたが、やはり1曲歌ってくれました『アパショ』! あさこのショーだし珠城さんもやりました、でもプレサヨナラの中日劇場、私は通い倒しましたよ! 懐かしさに泣いたし、大空さんがあえての男役キーであのときのまんまの歌い方で歌ってくれて、もうもう本当にたまりませんでした。ホントそういうところだよ!!! バースデーライブも楽しみです。
休憩中に、お腹の大きなスミカがそっと会場に入ってきてソファで観覧していましたが、トークを終えた大空さんがそのあとそっと合流して、並んで後半も楽しんでいました。
バンドによるめっちゃカッコいいリベルタンゴ、荒木さんの素晴らしい「Sofisticated Lady」(『クライマックス』使用曲でした…!)、コロちゃんの『ブエノスアイレスの風』、そしてガイズから「Luck be a Lady」、ソレあっきーが『NW!』で歌ったヤツ…!ともう泣くしかない流れ。そして「明日へのエナジー」、手拍子染みついてますから!!てなもんでした。
カーテンコールで大空さんがくす玉割って、まさかのミラーボールの荒木さんと全員で「フォーエバータカラヅカ」熱唱して、なんならこちらも口ずさんで、幸せな一夜となりました。宝塚は永遠ですよ本当に…!!!
まさここと十輝いりすを中心に、いわゆる「3バカ」みーちー大こと春風弥里、蓮水ゆうや、鳳翔大に元星組娘役の音花ゆり、唯一の非宝塚OG荒木里佳が出演し、スペシャルゲストに北翔海莉、大空ゆうひを迎える企画。構成・演出/岡本寛子、編曲/伊藤辰哉、振付/AYAKO。
お友達が先行抽選で当ててくれたおかげで、大空さんゲスト回に行けました。前日が贔屓の大劇場公演千秋楽でしたが、いい打ち上げになりました!
今回はスミレキッチンのレシピを再現したお料理もついていて、なかなかにお得で嬉しかったです。お酒もグイグイいっちゃいました(^^)。
まずは「令和最速 自らタカラヅカスペシャル昭和編」なるコーナーで、「タカラジェンヌに栄光あれ」から始まって「夢人」「ジタン・デ・ジタン」「ジュテーム」「ル・ポァゾン」、あと1曲あったんだけどなんだっけな…とにかく懐かしのショーの名曲のオンパレード(私は生では観ていないものばかりですが)で、白ジャケットに黒パンツでビシッと決めたまさこにみーちー大がバリバリ濃くポーズつけながら歌い踊り、娘役力全開のコロちゃんが華を撒きまくり、ディーバ荒木さんが美声を聴かせまくって早くもテンション上がりました。
トークコーナーではまたゆるくなるのですが(笑)、続く「令和最速 自らタカラヅカスペシャル平成編」コーナーを「異議あり!」の台詞から始めると、元男役四人ビシッとスイッチが入って目つきが変わって『逆転裁判』から「蘇る真実」! コロちゃんと荒木さんで『ロミジュリ』の「憎しみ」が聴けたり、『アパショ』のときのまんまのトリオでヴァレンチノ場面の冒頭のあの歌が聴けたり、さらには『オーシャンズ11』の「FATE CITY」まで!! あの、両腕パッと交差してジャンプして片脚蹴り上げる振り(伝わらない)をみーちゃんが踊ってくれて、もう感涙でした…! ここもあと1曲あったけど記憶が…すみません。
休憩を挟んで、まさこが素敵な赤いドレスで登場し、みーちー大も黒のドレス姿で、ゲストの大空さんをお迎え。大空さんはなんか不思議な柄のパンツをお召しでした。アレがオサレというものなのでしょう、大空さんあるあるです。てか並ぶと大空さんがちっちゃい! 顔も小さいが背も小さい。懐かしいよこの見え方!とまたまた感涙でした。
で、一列に座ってトーク開始、でしたがまあカオス(笑)。打ち合わせもしてるんだろうしリハもしてるんだろうけれど、なんせお稽古では全員が揃うことはなく、このメンバーがきちんと並んだのは当日のみだったそうだから、そら大空さんも久々すぎてさばけないよね、一分に一回は「順番にしゃべって! いっぺんにしゃべらないで!!」ってみーちー大を叱ってたよね(笑)。「以前はもっと上手くさばけていた気がするんだけど」って苦笑してました。
前半も大空さんはちゃんと楽屋だかミキサールームだかで聴いていて、ステージから引っ込んでくるみーちー大に「ちょっとピッチ悪かったよ」とかダメ出ししてあげてるのに、「そうでしたか? それでねゆうひさん…」ってみんな全然聞いちゃなくてすぐ別の話を始めるんだとか。大ちゃんは嬉しすぎてハイになりすぎてむしろ無口になってるし、まさこは本当にニコニコしているだけだし、ホントなんなんだこの関係…! 愛しすぎる…!! って感じでした。
大空さんに入る差し入れも先に組子が食べちゃって、一番出番が多い大空さんがなかなか戻れず、戻ってきたらもうなかった…みたいなことが続いたあげくに、大空さん分の番人として常にまさこが立つようになり、先に大空さん分を確保してから組子に分け与えていた…ってのもおかしかったし、プレお披露目だった博多座にはみーちゃんが出演していなくて、ちー大から「人見知りな子ですから」みたいな説明を受けていたのに、いざ本公演のお稽古場で会ったら普通に気さくに挨拶されて「話と違うじゃん」とやや怒り口調で返しちゃった、とかももう目に浮かぶようでした。その『カサブランカ』にはリックとサッシャのロシア式ハグ、というかぶっちゃけキスシーンがあって、台本読んでみーちゃんはうほうほ、一方の大空さんは「こんな上級生と初めてこんな絡み、緊張してるんだろうな…」と気遣っていたら「ひゃっほーい! CHU!!」みたいな勢いでキスしてきたから驚いた、とかの話も。事故チューの話まで出て、「ソフトに奪っちゃいました」とか笑うみーちゃん、ホントおもしろかった!(てか新公サッシャってあっきーでは…カチャとか、そうか…)
『クライタ/ナイガイ』までこのメンツが全員いて、あとは組替えで離れていって…でもホント濃密な3年間でした、組子にとってもファンにとっても。
タニのファンで、まゆたんに継がれるものと思っていた方々からすれば、大空さんの落下傘で宙組の歴史は分断され変質させられたと思えるでしょう。まゆたんは宙ではなく花で、みっちゃんは星でトップになりました。ともちんまさこみーちー大カチャかい、みんなもう卒業したか、宙組にいません。大空さんの新公主演をした愛ちゃんは専科生になり、あきりくももうすぐ卒業していきます。テルの組替えとともに宙組を観出した方々も多いことでしょう、そこからすればテルキタ、まぁまか、そしてまかキキへという流れはごく自然に思えることでしょう。そもそもかしちゃんも雪からの落下傘、タニは月からの異動で、宙組は未だ生え抜きのトップスターを擁立できないでいるのであり、よその水を引き入れつつ少しずつ変わりながらたゆたい流れていっている川のようなものなのでしょう。
でも、大空さん時代にがつっと築かれたものが確かにあったように私には思えるのです。ある種の団結力みたいなものがあのとき確かにあった、きちんとしたピラミッドが打ち立てられたのです。もともと大空さんはリーダーとか、そういうタイプではなかっただけに、トップになったからにはがんばってみんなを引っ張る、みたいなことをあえてやっていたんだと思うし、みんなはそれに必死で応えたんだと思うのです。そのときできた組の形が、確かにありました。そのスピリットが受け継がれていき、しかしさすがに時とともにどんどん薄まりゆき、大空さんのサヨナラ公演で迎えた初舞台生たちももう新公を卒業しようという学年だという移り変わりようなのであり、やはりこうしてひとつの時代が確実に終わっていくのだな、とは感じるのです。
でもそれはいいとか悪いとか何が正しいとか間違っている、とかではありません。みんないつかは現役を離れるのだし、けれどこうして、みんなが東京にいなくても、結婚したり出産したりしても、芸能活動をしていなくても、機会があれば集まれて、現役さながらの、下手したらもっと濃いパフォーマンスを見せてくれて、フェアリーだった頃は言えなかった話も聞かせてくれて、変わらず仲良く笑いはしゃぎ、より美しく輝いていてくれる…というのを目の当たりにして、「あの頃の宙組」って今ここにあるんだ、この先もいつでもどこにでもまた存在できるんだ、なんならこのあと贔屓もそこにギリギリ加われる世代だよきっと…みたいなことが真に実感できて心強く、ちょっと泣けちゃったのでした。こういう場所って、別に変なノスタルジーだけではなくて、ちゃんと大事にしていいものだと私は思うのです。
それがわかったことが、今の私には何よりありがたい企画だったのでした。
「スペシャルトークゲスト」だから歌わないのかな、と思っていましたが、やはり1曲歌ってくれました『アパショ』! あさこのショーだし珠城さんもやりました、でもプレサヨナラの中日劇場、私は通い倒しましたよ! 懐かしさに泣いたし、大空さんがあえての男役キーであのときのまんまの歌い方で歌ってくれて、もうもう本当にたまりませんでした。ホントそういうところだよ!!! バースデーライブも楽しみです。
休憩中に、お腹の大きなスミカがそっと会場に入ってきてソファで観覧していましたが、トークを終えた大空さんがそのあとそっと合流して、並んで後半も楽しんでいました。
バンドによるめっちゃカッコいいリベルタンゴ、荒木さんの素晴らしい「Sofisticated Lady」(『クライマックス』使用曲でした…!)、コロちゃんの『ブエノスアイレスの風』、そしてガイズから「Luck be a Lady」、ソレあっきーが『NW!』で歌ったヤツ…!ともう泣くしかない流れ。そして「明日へのエナジー」、手拍子染みついてますから!!てなもんでした。
カーテンコールで大空さんがくす玉割って、まさかのミラーボールの荒木さんと全員で「フォーエバータカラヅカ」熱唱して、なんならこちらも口ずさんで、幸せな一夜となりました。宝塚は永遠ですよ本当に…!!!