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駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

「週末は?」「ロンドンで」~初めての倫敦旅行記

2024年10月05日 | 日記
 タイトルは萩尾望都『ポーの一族』の一エピソード『ホームズの帽子』のラストの台詞から、なんですけど…それはともかく、3連休に2日休みを付けた弾丸4泊6日のロンドン旅行に行ってきました。
 正確には初めてではなくて、恐ろしいことに27年前になる1997年に出張で1泊していて、半日観光したような旅程表と写真は残っているのです。でも、言われているほどごはんが美味しくないわけでもないじゃん…と思ったことしか覚えていません。あとはパリとハシゴの旅で、パリジャンは絶対に英語を話してくれないし不親切だ、と聞かされていたけれど、ロンドンの人の方が冷たいなあと感じた、というのも覚えています。でも、それだけ。
 今年のゴールデンウィークは、メーデーは社休日なので、あとの2日を休んで10連休にしましたが、こんな時に旅行に行っても混んでるし高いだけなので、前半は観劇、後半は実家ぐーたらに費やしました。でもそのときに、今年は3連休がたくさんあるんだと聞いて、コロナ前でしたが3連休に1日だけ休みを付けて帰国日はそのまま働いた3泊5日の弾丸パリ旅行がとても楽しくて充実していた記憶もあって、それくらいなら休めるだろうし、どこでもいいのでどこか行きたい!と急に旅心がついてしまったのでした。
 ウィーンやフィレンツェなんかもそうでしたが、丸3日あればたいていは見て回れそうな小さな都市…というイメージで、プラハかコペンハーゲン、あとはリスボンとかどう?と親友に振ってみました。彼女は高校一年のときのクラスメイトで、親しくなったのは大学に入ってからか社会人になってからくらいかもしれませんが、国内はもちろん台湾やバリ島やセブ島、カンクン、ウィーンとブダペスト、さらにはケニア・マサイマラ国立公園まで一緒に行った仲なので、まあ断られないだろう、という算段です。去年早期退職して、祖父母から残された母親名義の家を新しく建て替えて店子も入れて、今はパートでゆるゆる働く悠々自適の暮らしをしていて自由が利く、というのもあります。お互い、老親の介護が本格的に始まる前に、動けるうちに遊んでおこう、とお尻に火が点きつつある…というのもありました。
 早速、彼女の家に遊びに行って、お互いにパソコンを広げて作戦会議。短い日程なら直行便で行けるところがいいだろうし、と検討先を広げて、行ったことのあるパリやフランクフルトは避けて、ミュンヘン、ブリュッセル、ヘルシンキ…など考えてみましたが、今ひとつピンとこず。また、飛行機が毎日往復しているとは限らない都市もあって、日程は「多分ここでしか行けない」というのがほぼ決まっていたので、そこにうまくハマりませんでした。ではカナダは? ニュージーランドは? となったのですが、やはり「うーん…」で。
「あとは、ロンドンとかパリに行くんだけど、その周りの都市に電車で行ってそこで泊まって見て回る旅、とかね」と彼女が言うので、ためしにロンドンから1日ないし1泊旅行…など調べてみたら、ストーンヘンジ! ウィンザー城! ドーバー! コッツウォルズ! なんならエディンバラも! と急に心惹かれ出しました。親友も同じでテンションが上がっていて、ああこっちだな、となりました。お互い好き嫌いが違うことも多いけれどこういう興味の方向は同じなんだな、だからこその旅友だな、と空気の劇変っぷりとその一致具合が実におもしろかったです。
 彼女はなんと34年前にロンドンに1週間ほど滞在したことがあるそうですが、ずーっと大英博物館とナショナルギャラリーにいたそうで、観光らしいことはほとんどしていないとのこと。今さらバッキンガム宮殿の衛兵交替とかは見なくてもいいけど、パブでエールとフィッシュ&チップスとか、ステーキとキドニー・パイとか、ウェストエンドでミュージカル鑑賞とか、いいよねえぇ…!と盛り上がってきました。で、「あっ、『ピカデリー7時』ごっこができる! あと大空さんのネルソン提督(大空さんの、ではない)に会える! トラファルガー広場だよね、行こう、行きたい!」など私も俄然テンションが上がり出しました。シャーロック・ホームズはそれほどでもないんだけれど(私はエラリー・クイーン派なので。いつか絶対ニューヨークに行きます!)、ビートルズもそれほどでもないんだけれど、ハリポタもそれほどではないんだけれど、でも「ヴィクトーリアステーション!」の『ゴールデンライラック』ごっこも「ケンジントン公園?」の『フラワー・フェスティバル』ごっこもできるじゃん!とどこまでも萩尾望都脳ではあるのでした。
 で、飛行機とホテルのパックを探し出しました。そりゃ日系の航空会社が安心だけれどお高いし、ANAはちょうどいい時間の便がなくて、JALなら5日目の朝に現地を出発して6日目の朝帰国、4泊6日で現地にいられるのは実質丸3日、3連休に付けて2日だけ休んで6日目はなんならそのまま働けるな、という日程が組めることがわかりました。さらにほぼ同じ時間帯でBAがあって、そちらの方がお安いので、あとはホテルをどこに取るかだね、となりました。
 空港から街中までヒースロー・エクスプレスで移動するならパディントン駅周辺かなあ、でもお高いし地下鉄移動で十分かなあ、そのほうがそのあとの街中移動も楽そうだしなあ、駅から近いホテルのほうが安全だろうし便利だよなあ、でもあまり繁華街っぽい街でもうるさそうだし危ないかなあ…など、ロンドンの地図を眺めつつ、あとはダブルではなくツインで、できればバスタブがあって、朝ごはんは街で食べるから付いてなくてよくて…と条件を重ねていき、あとはお値段と、なんとなく名前が気に入った、というのでミレニアム・グロスター・ケンジントンというホテルをBAとセットで、エアトリで予約しました。なんのことはない、グロスター公リチャード三世から連想しただけなのですが…これが結果アタリだったのだから、いいのです!
 というかこの日にすぐに決められたわけではなくて、方向性が決まったところで持ち帰り、お互い吟味して数日メールでやり取りしていたのですが、その数日の間にも円がどんどん弱って代金が高くなっていくのでビビってしまい、とりあえず押さえよう!とえいやっと予約したのでした。エアが237,680円、ホテルが4泊89,543円、セット割と手数料込みで314, 658円なり。
 あとは、3日目に1日バスツアーでウィンザー城とストーンヘンジとバース、というのを日本語ガイド付きのコースがあったので予約し(155ポンド、31,752円なり)、2日目の夜公演の『マンマ・ミーア!』も予約しました。『レミゼ』は重そうだし『マチルダ』はあまりおもしろく感じなかったし、『SIX』は来日公演を観る予定にしていたので…『マンマ~』は劇団四季でだいぶ昔に観て以来でしたが、映画もDVDを持っているくらいには好きなのです。どうせならいい席で観る?と張り込み、蓋を開けたら16列目どセンターが取れたのでほくほくでした。14.15ポンド、33,893円なり。た、高い…
 そのあとはけっこう直前までお互いいろいろ忙しく、1週間くらい前になってやっと、お互いのだいたいの希望を出し合って旅程を組み、彼女が1日目のロンドン・アイ(テムズ川沿いに2000年にできた大観覧車)と観劇前のレストランをネット予約してくれました。ありがたや…

 木曜、移動日。
 遠足前のワクワクで寝つけず、ほとんど眠れず5時起床。最後の荷造りして薄曇りの中(降らないでくれて助かった!)家を出て、羽田空港第三ターミナルで待ち合わせ。予定どおりに落ち合えて、事前にオンラインチェックインは済ませていたし、機内に持ち込めるサイズギリギリのトランクで来たのですが、一応預けるか…と、ターミナルの端っこのBAカウンターまで行き、チェックイン済みでバッグドロップのみの列に並ぶ…も、チェックインから始める客よりこちらの方が列が長いのに窓口は少なく、進みが遅い! チェックインする客がいなくなってやっと窓口をバッグドロップのみの方に振り替えていましたが、「これじゃ事前にオンラインチェックインを済ませておく意味がないでしょーが!」とグランドスタッフにきっちりクレームつける我が親友の頼もしさよ…私はこういうときモメるのが嫌でスカして流すタイプなのですが、彼女は絶対に正当に怒って文句を言い、言うだけ言ったらスッキリ忘れるタイプなのでした。ホントこういうとこ、尊敬してる…!
 トランクの重量は問題なく、無事に見送って、ちょうどイモトのカウンターの開店時間になったので事前に契約しておいたレンタルWi-Fiルーターを受け取り、小腹が空いたのでうどんでも…とレストランフロアに上がるも、つるとんたんは行列ができていたので吉野家でさくっとミニ豚丼の朝ごはん。出国審査その他もそれなりに混んでいて、問題なく進んだものの搭乗口に行ったらもう最初のグルーブの搭乗が始まる時間になっていました。
 飛行機は3、3、3のわりに小さいものでした。親友がチェックイン時に押さえてくれたのは羽根が視界の邪魔をしない後方の窓側。私はトイレが遠いことに自信があるので、行きは窓側に入れてもらいました。親友が真ん中、通路席にはやはり日本人の、ひとり旅ですごく旅慣れた感じのマダムがいらして、静かだし窮屈なこともなくて快適でした。
 イヤ、窮屈は窮屈なんですけどね、エコノミー席…幅はともかくシートピッチはもうちょっとあると嬉しいですよね。でも私は腰痛持ちでもないので、じっと12時間とか全然平気なタイプです。今回もフェモネのレッグウォーマーを冷房除けに履き、席にあったブランケットは下半身に巻き付けて、枕はお尻の下に敷き、靴は脱いで愛用の室内履きに履き替え、テーブルに取り付けて脚を浮かせる…あのグッズの名前はなんてーの?をセットして、U字枕をふくらませたら準備万端でした。
 緊急時の避難方法アナウンスの動画が、歴史物チックでおもしろかったです。以前のANAの歌舞伎バージョンもよかったな…あんな感じ。
 飛行機の扉はオンタイムで閉まりましたが、滑走路でやや待たされて(羽田あるある)、しかしふわりと、気づかないくらいのうちに離陸して早くも雲の上…でした。ただ、西に向かうのかと思っていたらなんと東に飛んでいて、カナダやグリーンランド上空を飛ぶ14時間の旅程となりました。戦争があるんでロシア上空を避けているんですよね、これまでより時間かかってそう…戦争、駄目ゼッタイ。氷河なのか雪の大地なのか…な上を飛ぶ光景はなかなかおもしろかったです。

 すぐに飲み物とクラッカーが配られたので、早速白ワインをオーダー。可愛いミニボトルでちょうどよかったです。食事は、親友は胃にもたれるのが嫌で行きはベジタリアン食を事前にオーダーしていましたが、私は普通にチキンかビーフか、ってヤツでチキンにしました。味はフツー…食後にはせっかくなのでミルクティーをもらってみましたが、このときもそのあとも、さすが本場で硬水で飲むとティーバッグでも紅茶が美味しい!…と思うようなことは特にありませんでした。私がバカ舌だからか、コーヒー派だからか…?

 二度ほど1時間くらいずつうたた寝した以外は元気だったので、ずっと映画を見ていました。最初に見たのがなんとなく選んだ『All of Us Strangers』で、いいBLだなーとか思っていたのですが、なんと原作が『異人たちとの夏』だったんですね! タイトルしか知らない作品で、こういうお話だったのか!と新鮮に驚いてしまいました。すごーくよかった。他に『American Fiction』、これもよかったけど、主人公が黒人であることに意味があるのでしょうが日本人からしたら外人さんってくくりがとにかくまずデカいので、これくらいの肌の色だとわかんないよー…とか思いました。へっぽこですみません。そして何故か『ベイブ』も見たことがないので見てみました。可愛いけどシュール…そして『Challengers』、これもおもしろかった! 女1男2の三角関係テニスものなんですが(ざっくりすぎる表現)、本当にテニスの才能があったのは女性キャラなのに怪我で…とか、男性キャラふたりで女性キャラを取り合っているようで実はこの男ふたりが精神的にはデキてんじゃん…みたいなのとか、めっちゃ萌え萌えで見ました。最後は『52ヘルツのクジラたち』、原作は以前読んだ気がするのですがあまり記憶がなく…まあいい話なんでしょうけど、私はいい人間じゃないのでこういうのが響かないんですよねすんません…というキモチになりました。
 朝食?というか二度目の機内食は軽めで、パスタにしてみましたが、これはまあまあ美味しかったです。でも合わせてビールを頼んだつもりなのに水しか出てこず、しょんぼり…私の英語なんてそんなものです。
 着陸もものすごいソフトランディングで、オンタイムでヒースロー空港着。現地は同じく木曜の15時半くらいです。端っこのターミナル5に着いたようでした。すぐ小銭を払って入るようなトイレを使うかもしれないので、と5千円の両替をしましたが、1割の手数料を取られました…(><)しかも結果的に3日目のバスツアーのガイドさんと運転手さんへのチップ以外に現金を使わなかったので、2千円で十分だったし、レートは街中の両替所の方がもちろんよかったことでしょう。これから行く方、ご留意くださいね。
 トランクを受け取って、成田とかにもある空港内の地下鉄?みたいなのに乗ってメインターミナルまで移動して、入国審査も無事通過。まずは地下鉄駅に向かい、タッチ式のクレカがコンタクトレスカードとして機能するのか、ドキドキでゲートに当ててみました。ら、ちゃんと通れて、一安心。ずいぶんと古い車両のピカデリー線に乗り込みました。車内は狭くて大江戸線みたいな感じ? でもしばらく地上を走ったので、のんびりした田園風景が眺められました。快晴で、サマータイムで日没が19時くらいでしたし、夕方というよりはまだまだ遅い午後、という感じの日差しでした。
 40分ほど乗ってグロスターロード駅について、無事にゲートも出られて、出口にあった地図のとおりに進んで…というかホテルは実はほぼ隣のブロックでした。出入り口が2箇所あるのに気づかず、遠い方へ大回りしちゃいましたけど…ホテルのフロントでパスポートとツアーのバウチャーを見せるとカードキーがちゃんと2枚もらえて、1泊50ポンド取ると言われていたデポジットは取られませんでした。ラッキー!
 部屋は1階、日本でいう2階でした。私たちならヨーロピアンよりアメリカンスタイルのホテルの方がよかろう、というのも選んだときの理由でしたが、広さはそこそこ十分で、機能的なツインで、椅子とテーブル、デスクと椅子、クローゼットにテレビボードかわりの箪笥…という感じ。壁が一面桜の写真で、鯉の絵も飾られていたので、もしかして日本人ゲスト用なのでしょうか…? 上階の方が眺めはよかったことでしょうが、この室内装飾のためなら仕方ない。私が舞い上がって写真を撮りまくっている間に、ちゃんとお湯が出るか、セーフティーボックスが閉まるか確かめて回る我が親友…ホントこーいうとこ(以下略)。
 バスタオルとフェイスタオルのみでハンドタオルはナシ。バスローブとスリッパもなく、何故かボックスティッシュもなくて、これは不便だったのであとでスーパーで買いました。アメニティはない、となっていましたがハンドソープとリンスインシャンプー、ボディソープはあったので、持参したリンスだけ足して使いました。歯磨き粉と歯ブラシはナシ、これは日本のビジネスホテルでも最近はこうですよね。遠征で持ち歩いているものがあるので仕度はバッチリです。冷蔵庫はあり、ミニバーはなく、ボトルのミネラルウォーターのサービスもありませんでしたが、のちにフロアの端に給水器があるのを見つけました。でも電気ケトルはあったので、水道の水を湧かしてフツーに飲みました。シャワーの水量は十分、ヘアドライヤーのパワーもちゃんとしていました。エアコンは温度調整はできず風量のみ操作できましたが、快適でした。加湿器を兼ねた空気清浄機も置かれていました。
 ホテルのグランド階が地面よりやや低い作りになっているのか、カーテンを開けて窓の外を見ると、地上というかホテル脇の通りがすぐ目の前で、行き交う人々とけっこう目が合う高さでした…なのでカーテンはほぼ締め切りにしていました。まあ寝るときくらいしか部屋に帰ってきませんでしたから問題なかったです。ただ、斜向かいのパブで路上飲みしている人の談笑とかが夜中までけっこう聞こえました…窓ガラス、薄すぎるんじゃないの?
 さて、ざっと荷解きして、パスポートと残りの現金をセーフティーボックスにしまって(暗証番号は3人目の親友のお誕生日にする、可愛い私たち…)、ぷらぷら街に出てみることにしました。まずは駅のすぐ横にあるウェイトローズというスーパーへ。成城石井とか紀伊國屋みたいなイメージのお店なんだそうです。私はお友達からお土産に頼まれていたポテトチップスを早速発見したので、即購入。親友もお土産のティーバッグを早速がっつり買い込んでいました。あとは部屋飲み用の缶ビールとミネラルウォーター、ボックスティッシュを買って撤収。そのまま通りを歩くと、スタバやケンタもありましたがごはん屋さんもたくさん並んでいて、夜ごはんは親友が目をつけていたというクラシカルなパブ「スタンホープ・アームズ」に入ってみました。通りで立ち飲みしている人も多く賑わっていましたが、店内に入ったらちょうどいいふたりがけのテーブルがあったのでさくっと陣取って、交互にカウンターに注文に立ちました。カウンターにはエール(ビール)の種類を示した丸い札が付いた蛇口が並んでいて、美味しそうに思えたものを指さして「ハーフパイント、プリーズ」。これだけで通じました。あとはまたまたタッチ式クレカでお支払い。4ポンド前後のものが多かったかな? もちろん1パイント頼んじゃった方が割安だったでしょう。親友はデカいグラスで、私は可愛いサイズのグラスで、無事にカンパーイ! テーブルにあったメニューを翻訳アプリで読み込んで、フィッシュ&チップスとグリーンサラダ付き3種のチーズマカロニ、なるものを、これもメニューをカウンターに持って行って指さして注文し、ひとつね、と人差し指を立て、自分たちが座っているテーブルを指さしたら、ちゃんと通じて少しして運ばれてきました。ありがたや…
 本場のフィッシュ&チップスはさすがの大きさ! お魚は鱈かな? お魚自体は淡泊ですが、衣に風味があって、半分こにしてビネガーをかけたりなんたりしてペロリといただいてしまいました。フライドポテトもケンタふうのぼてっとしたヤツで、塩でも美味しいしケチャップでも美味しい! 違うビールをおかわりして、周りもいい感じにワイワイしていて、でもおっかないことは全然なく、明日の予定など相談してとても楽しく過ごしました。
 店を出るとさすがに夜で、ちょっと風があって肌寒かったのでカーディガンを着ましたが、ペラペラの七分袖のワンピースに生脚でまったく問題ない陽気でした。コンビニのテスコを覗いて品揃えなど軽くチェックして、ホテルに戻り、交互にお風呂に入ったら、さすがに眠くて部屋飲みもせずそのまま寝てしまいました。23時くらいだったかと思います。健康で健全…! ヨーロッパのホテルのベッドってわりとマットレスが柔らかめで、私には合いました。爆睡…

 金曜日、1日目。
 スマホのアラームを7時半にかけて起床。ふたりともすぐ起きて活動できるタイプです。交互に洗面所を使って身仕度して、駅前にあった「プレタマンジェ」というカフェで朝ごはん。どこでも見かけるチェーン店のようでしたが、サンドイッチ類が豊富で選ぶのが楽しかったです。まあお高いんでしょうけれど…地下鉄などの交通費と各自のお土産代はそれぞれのクレカで支払って、親友がもう1枚タッチ式クレカを持っていたのでそれは共通お財布として、一緒のごはんや施設の入場料なんかはそちらで支払うことにしていました。最後に割り勘して私が日本円で彼女に支払うまでが旅行です。さていくらになることやら…
 そのあとは駅前から赤い2階建てのバス、ダブルデッカーに乗ってケンジントン・ガーデンズの端まで移動してみました。「citymapper」というアプリがいいよ、と聞いてダウンロードしてきましたが、どこどこに行きたいならどこどこに何分後に何番のバスが来るよ、など細かく表示されて、確かに頼りになりました。地下鉄の乗り換え案内なども、ストなどにも対応するらしいです。ただ、ロンドンの地下鉄は東京のものに比べるとかなりシンプルなので、地図が読める私たちとしては方位もわかるし、ガイドブックの路線図で十分でした。
 バスにもタッチ式クレカで無事乗れて、2階の最前列が空いていたので子供のように座ってはしゃいでしまいました。さすがに眺めがいい! 古めかしくも美しい建物、町並み、外壁がお花で飾られているものも多く、見ていて飽きませんでした。10分も乗らなかったしなんなら歩けた距離だろうけど、何ゲートか忘れましたがとにかくケンジントン・ガーデンズに入って、ケンジントン宮殿までぷらぷらお散歩しました。犬をお散歩させている人やジョギングしている人、ベンチでサンドイッチなど食べている人…とてもいい感じ。私は子供のころに犬を飼っていたこともあって犬の吠え真似が得意なのですが(笑)、それで何頭もナンパして撫でさせていただきました。みんなフレンドリーでお行儀がいい…! ダイアナ妃の像の周りの池と薔薇園は、シーズンだったら見事だろうなあ、という寂しさでした。ヴィクトリア女王像をめぐってラウンド池(まんまの名前すぎでは?)まで行くと、何故か対岸に草間彌生のでっかい黄色いカボチャのオブジェが鎮座していました…私にはゲージュツがわからないので、白鳥を眺めるだけで満足です。このまま東に歩けばハイド・パークまでつながっているようですが、そんなことをしていたらお散歩だけでうっかり1万歩とか歩いてしまいそうなので、適当なところで引き返し、ハイストリートケンジントン駅からサークル線でウェストミンスター駅へ移動しました。この地下鉄サークル線というのがロンドンの中心部、ゾーン1を一周しているわけですが、山手線よりぐっと小さいので、やはり東京がデカすぎるというか、ロンドンはコンパクトで回りやすい街だな、という印象でした。しかも実際には今回の私たちは、その南半分をちょこちょことしか移動していなかったしなー…
 ところで我が親友は「ビッグイシュー」販売を見かけたら必ず買う、ということにしていて私も一緒にいるときに何度もその場に立ち会ってきたわけですが、この駅構内でも若い男性が売っていて、彼女は迷わず購入していました。これはさすがに現金だったのかも。「サンキュー、って日本語でなんていうの?」「ありがとう、だよ」「アリガトー!」みたいな会話もしていて、ほっこり。ホントこーいうとこ(以下略
 さて、駅を出ると、おおぉビッグ・ベン!国会議事堂!!ウェストミンスター寺院!!!テムズ川ー!そしてロンドン・アイ!!って感じで、あたりは観光客で芋洗いで、一気におのぼりさん感が高まりました(笑)。浅草の雷門前か、渋谷スクランブル交差点みたいなものでしょうか? ちなみにここですれ違いざまに日本語の会話を聞いたくらいで、あとはほぼ日本人観光客の姿を見かけませんでした。一頃はどこにでもいると言われていたのに、やはりこの円の弱さではなかなか来られませんよねえぇ…
 寺院の横?にある赤い公衆電話ボックスに、何故か記念撮影の行列ができていました。『ハリポタ』とかで撮影に使われた、とかなのかな? 私たちはスルーして、広場を一周してからウェストミンスター・ブリッジをぷらぷら渡りました。
 そうだ、その前に、水上バス乗り場の脇に公衆トイレがあったので入ってみたのですが、0.5ポンドの有料で、でもこれもクレカで入れました。一応事故対応用?なのか掃除婦なのか、隅に椅子に腰掛けたおばちゃまがいましたが…以前のヨーロッパのトイレは、こういう方に小銭を渡して入れてもらった記憶です。中はフツーに綺麗で、ペーパーもありました。しかし向こうのトイレットペーパーってなんであんな使いづらい形なんでしょうね…? こういうのは日本の細やかさが勝るのかもしれません。
 対岸にあったパディントンのグッズショップみたいなのにまず吸い込まれてしまいました。本はひととおり読んだし最近の映画も見たけど、すっごいファンということはないんですよ、でも可愛い…かさばるものは買わないぞ!と心を鬼にして、ぬいぐるみとは目を合わさないようにして、しっかりした作りの栞があったのでお友達たちへのお土産にまとめて購入し、自分にはピンバッジとステッカーを買いました。
 さらに並びにあったお土産屋さんもなかなかセンスが良くて、ロンドンバスのミニカーを買っちゃいました。カワイイ…

 大観覧車ロンドン・アイは11時15分のファストパスを予約済み(44ポンド。豪遊…!)。一般の待機列はまあまあ長かったので、時間をお金で買ったと思うことにして、悠々と乗りました。25人乗りのゴンドラは全方位が見えて爽快! 一周30分、優雅な空中散歩になりました。家族連れの集合写真を撮ってあげたり、ひとり旅のお姉さんを撮ってあげたり、マメに働く親友よ…彼女の写真は私が撮りました(笑)。あとはあまりしないツーショ自撮りも、せっかくなので撮っておきました!
 その後は足下の水上バス乗り場からバンクサイド・ピアまで、水上バスでテムズ川をのんびり遡りました。これもタッチ式クレカで乗れました。バスは対岸のピアをジグザクに寄って進む感じ。降りるとすぐシェイクスピア・グローブ座があり、公演はないようでしたがショップは開いていたので立ち寄ってみて、ついでにトイレも借りました。ステッカーとピンバッジを購入。ミレニアム・ブリッジを川風に吹かれながらぷらぷら渡って、タワー・ブリッジも眺めるだけで満足して、セント・ポール大聖堂を見上げつつ、ランチ候補に考えていたイタリアンが意外としょぼかったのでやめにして、そのまま流れで見つけたギリシャ料理のお店に入ってみました。ロンドンのエスニックも食べてみたかったんですよね。あとで他にも支店があるレストランだと知りましたが、内装がお洒落でとてもアタリでした。メインやサイドメニューが選べるランチ・プレートみたいなのにして、赤白ロゼのギリシャワインが飲み比べできるセットをつけて、カンパーイ! 私はラムの肉団子を選びましたが、美味しかったです!!

 ブラックフライアーズ駅から、サークル線とディストリクト線のどっちに乗ったか忘れましたが、ウェストミンスター駅まで戻って、ホース・ガーズ目指してお散歩。途中、首相官邸もあって、門の前は黒山の人集りでした。
 宮殿の衛兵交代はいいけど、ホース・ガーズで騎馬兵くらいは見たかったんですよね、実は私たちはふたりとも乗馬経験者でもあるので…なのに門のところにいなくてアレレ?と思っていたら、広い中庭の端に、25日まで騎乗ナシ!みたいな看板が出ていました。がーん…中庭は砂場場も兼ねているのか、ボロがところどころ落ちているので、馬自体は奥の厩舎にいるんでしょうが、乗り手が夏休みなのかな…? しょんぼりしつつ、小さな博物館が併設されているようだったので入ってみました。ホントは王室の馬車の博物館ロイヤル・ミューズに行きたかったのですが…でも、ここもなかなかおもしろかったです。古い厩舎をそのまま使っているようでした。ショップでホース・ガーズのロゴが入ったショットグラスを購入。ちゃんとプチプチで包んでくれました。
 そのままセント・ジェームス・パークをぷらぷらお散歩。観光客からパンくずなどもらい慣れているのが、でっかい尻尾の可愛いリスがけっこう間近までガンガン寄ってきてくれて、なんならスマホを向けると止まってポーズを取るくらいで、可愛い写真がいっぱい撮れました(笑)。途中、バッキンガム宮殿を正面に見るいわゆる大通り、ザ・マルへ出ると、明日マラソン大会があるようで、簡易トイレが設置されたりあれこれ看板が置かれたりと、準備に大わらわのようでした。迂回させられつつも、バッキンガム宮殿を観光客が鈴生りの門から眺め見て、衛兵の姿に横浜ドリームランド…!など思ってニヤニヤしつつ、さらにグリーン・パークをお散歩して(すでにハイド・パークを突っ切るくらいは歩いているのでは…)、ハイド・パーク・コーナー駅からピカデリー線でグロスターロード駅まで戻り、一度ホテルで一息つくことにしました。17時くらいだったかな?

 が、札もちゃんと出しておいたのに清掃がされていませんでした…! 掃除やベッドメイクはまあいいにしても、ゴミは回収してほしかったし、タオルを交換してほしかったのに…フロントに電話する?と相談しているところに、わりとゴツいお兄さんふたりがピンポンとやってきました。なんでも今日はとても混んでいて、この階のこの側にやっと来れたんだよ、みたいなことを言い訳しているようでしたが、またしても我が親友がプンスコしてくれて、使ったタオルやグラス、コップの交換やティーバッグの補充をガンガン要求し、お兄さんたちはサササッと作業してくれたのでした…
 顔など洗ってうがいして(お天気で気温など快適でしたが、日本と比べると乾燥していて埃っぽいんですよね。マスクは誰もしていないので空港を出て以降は外していましたし…)、さっぱりしたところで、まあバスもあるんだろうけれど歩けそうなので、ご近所散策しつつヴィクトリア&アルバート博物館へ。入場無料で、賑わっていましたが芋洗いということはありませんでした。金曜は夜遅くまで開いているとのことでしたが、締めている階や部屋も多く、また順路というものはなく館内地図もあまり出ていないので、地図さえあればどこにでも行ける私たちとしてはこれは難儀でした。一応、見たいものや行きたい部屋の番号はガイドブックで調べてあったので、ピカピカの食器類を見たりファッションの変遷コーナーなどを楽しく見て回り、ショップを冷やかして撤収…モリスのカフェには寄れませんでした。
 来た道をぷらぷら帰り、おそらくはサウス・ケンジントン駅前あたりのなんか良さげに見えたレストランに入ってみました。入ると意外と内装がガーリーでお花がたくさん飾られていて、地元っ子の女子会みたいなのもやっていました。またしてもフィッシュ&チップスを頼み、昨日との味や盛り付けの違いを確認してみる私たち…それとチキンサラダにビールで、おなかいっぱいでした。
 ホテルに戻ったのは21時前だったかな? この日の歩数計は1万8千歩ほどでした。交互にバスルームを使い、この日は元気だったので缶ビールでちょっと部屋飲みして明日の予定など詰めて、それでも24時前には就寝。健康で健全…斜向かいのパブからの声や通りを歩く人の声は、変わらずよく聞こえていました(笑)。

 土曜日、2日目。またしても7時半のアラームで起床。
 この日は、いわゆる「イングリッシュ・ブレックファースト」なるものを食べてみたい、とその名も「ブレックファースト・クラブ」というお店を親友が予約してくれていました。いくつか支店があるようで、一番有名な店舗は予約不可の模様。私たちは、ソーホーになるのかな?コンプトン通りの店舗を予約していました。
 身支度してグロスターロード駅からピカデリー線でレスター・スクエア駅まで移動。朝早くて通りのお店はまだまだ開店前で、路上で寝ているホームレスを何人か見かけました。若い人が多かったような…早朝の歌舞伎町みたいなものでしょうか。
『ハリー・ポッターと呪いの子』を上演中のパレス劇場、『MJ』を上演中のプリンス・エドワード劇場などを眺めつつ、お店に到着。やたらイケメンなお兄さんが案内してくれました。事前にメニューをダウンロードして熟読していたような期待っぷりでしたが、最後の最後にまた悩んで、私は結局カフェ・クラシックというグループ?の中のフル・モンティというものにしてみました。あとはベタに紅茶のイングリッシュ・ブレックファーストをミルクでオーダー。しばらくして来たお皿には、トースト、目玉焼き、ベーコン、ソーセージ、マッシュルーム、ローストトマト、フライドポテトにハッシュブラウン、ローストビーンズとブラックプディングが豪勢に乗っていたのでした…! まあ、珍しいものは何もないっちゃないんだけれど、見るだけで元気になりました。さすがにブラックプディングがちょっと苦手だったのと、おなかいっぱいでお芋を少し残してしまいましたよ…不覚! でも大満足でした。

 この日はここでお昼のお茶集合まで別行動、となりました。親友はトライデント・スタジオ跡地とか、有名アルバムのジャケット撮影地とかCD屋さんとかのUKロック聖地巡りをする予定だそう。私は音楽にはとんと疎いのでした…
 というわけで解散して、私はパレス劇場まで戻ってシャフツベリー・アベニューを進み、「ロンドンのアニメイト」と呼ばれているらしい(笑)「フォービドゥン・プラネット」というお店に向かってみました。カルト・エンターテインメント・メガストア、みたいなことが歌われていて、ショーケースには大きく「MANGA」と出ていて、見覚えのあるカバーデザインの日本のコミックスが飾られていました。1階はマーベル作品などのフィギュアやグッズが売られているようで、コミックスや雑誌は地下のようでしたので降りてみました。地下の方が広い! そしてあるわあるわ、MANGA A-Z…! たいていは日本のコミックスの装丁を生かしたカバーデザインになっているので、何かすぐわかりました。フリーレン、ハガレン、スラダン、NANA…「えっ、こんなマイナーな作品も!?」と思えるものもたくさんあって、見ていて飽きませんでした。「LGBTQIA+」という棚もあり、BL作品が置かれているようでしたが、カバーに見覚えがなく、こちらのオリジナルかアンソロジーだったのかも…? BLは正確にはクィア作品ではなかろうよ、とは思いましたが、無視されていないところがなかなか興味深かったです。
 1階でスターウォーズのソフビとかをうっかり買いそうになったりしつつ、心を鬼にして撤収。もとのチャリング・クロス・ロードに戻り、今度は一般書店の「フォイルズ」に寄ってみて、書棚や雑貨など眺めつつ、トッテナム・コート・ロード駅からボンド・ストリート駅乗り換えでベイカー・ストリート駅まで移動。オックスフォード・サーカス駅乗り換えでも行けたのですが、あえてこう移動したのは単にジェームズ・ボンドっぽい駅を通ってみたかったからです(笑)。が、この乗り換えはめっちゃ遠くて構内をやたら歩かされました。地下鉄も深かったし…乗り換えアプリを使えばもっといいルートが出たのかもしれません。
 それほどシャーロッキアンでなくともときめくベイカー・ストリート駅で降りて、シャーロック・ホームズ像のところへ。数人の観光客が列を作って順番に記念撮影をしていました。私はその隙をぬって像だけ撮ったり、自撮りしたりしていたのですが、お若い男性に英語で「交互に撮り合いませんか」みたいに声をかけられて、「ハイハイそうしましょう」みたいに素で日本語で応じたら、「あ、日本人でしたか」となりました。彼も日本人観光客で、単独行動だったのです。なのでその後ふたりで列に並び、進む間にちょっとおしゃべり。「日本人、全然見ませんよね…」「実はホームズってより『名探偵コナン』のファンなんですよね…」などしゃべっていたら順番になったので、彼のスマホを借りて彼と像のツーショをバシバシ撮り、代わりに私も像とのツーショをバッチリ撮っていただいたのでした。「じゃ、またどこかで!」など手を振って別れました。数分の関わりでしたが、楽しかったなー!
 メリルボーン・ロードをガシガシ歩くと、マダム・タッソー館の前に大行列ができていました。キワモノかと思ってスルーしていましたが、ちゃんと人気があるんですねえぇ…!
 メリルボーン・ハイ・ストリートに入って、「世界で最も美しい書店」ドーント・ブックスに寄りました。エドワード朝に開業、吹き抜けがあって天窓から柔らかな光が差し込んで…という美しさはありましたが、世界一かどうかは言ったもん勝ちだな、と正直思うなどしました。でも店舗のイラストが入ったトートバッグが可愛かったので、お土産に購入。本当はこの並びに陶器などの雑貨店の「エマ・ブリッジウォーター」があったはずなのですが見つけられず…しょんぼりでしたが、青山か麻布かな?みたいな感じのいいお店やカフェが並ぶ通りだったので、ちらちら眺めつつぷらぷら南下。革小物屋さん「スマイソン」を探したのですが、ガイドブックにはきちんと書かれていなかったけれどどうやらデパートの「セルフリッジ」の中にある模様? でも何階になんのお店があるのか表示が出ていない…! なんか気が削がれて、トイレだけ借りて出てきちゃいました。
「ポストカード・ティーズ」でお土産に小洒落た紅茶を買い、そのままボンド・ストリートをぷらぷら南下するつもりだったのですが、ちょっと時間がかかりそうかな?と思ってボンド・ストリート駅に戻り、一駅だけですがグリーン・パーク駅まで地下鉄に乗りました。
 駅を出たらホテル・リッツがあったので、ひっとんのアクリルカードで記念写真を撮って「ホテル・リッツってとこじゃーん!」をやってきました(笑)。あとは『リッツ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド』もありましたね…ピカデリーをぷらぷら歩き、おおフォートナム&メイソンのこれが本店か?など店内大賑わいの様子を眺め、エロスの像まで行って「おお、『ピカデリー7時』! 昼だけど!!」とまたまた記念に自撮り。週末だからか大道芸人みたいなのも出ていて、ピカデリー・サーカスは芋洗い。ホントは歩く気でしたがまたも時間を稼ぐためにチャリング・クロス駅まで一駅乗って、トラファルガー広場へ。おおぉ三越のライオン!(違)てか記念柱が高すぎて、その上にあるらしきネルソン提督像なんて見えないよ大空さん!! 記念自撮りもひとり楽しく盛り上がりました。
 ナショナル・ギャラリー前の広場は噴水もあって涼しげで、でもやっぱり芋洗い。その隣のナショナル・ポートレート・ギャラリーのカフェで待ち合わせしていたので、ちょっと早いけれどぷらぷら向かいました。無事落ち合えて、3時間半の単独行動は無事終了。
 予約したカフェ「LARRY’S」は地下にあり、赤い壁に主にモノクロのポートレートが飾られていてとてもシック。窓際のソファを案内していただけました。ただ、13時半の予約だったのですが、クリームティーのサービスがなんと15時からでした…! がーん。なら1階のもっとカジュアルなカフェでカウンターにあったスコーンを指さしてオーダーすればよかった…ゴツいアフタヌーン・ティーはともかく、本場のクリームティーをいただきたかったのにー! おとなしくレモネードとグラノーラなどで一服しました。
 何故か通り雨予報がスマホに来ましたが、大丈夫そうだったのでそのままコヴェント・ガーデンをぶらぶら散策。宝塚歌劇のロンドン公演があったロンドン・コリシアムは外装工事中?のようでしたが、ロビーには入れて、公演はないようでしたがクラシカルな内装などを撮影させていただけました。さらに進むと『SIX』上演中のヴォードヴィル・シアターが。その手前には『バック・トゥ・ザ・フューチャー』上演中のアデルフィ劇場もありました。いずれも日本公演が楽しみですね! そしてロンドン交通博物館へ。私たちふたりともわりと鉄なのです…が、入場料を支払ったらなんかやたらと高い! そしてあれこれメルアドなど登録させられて、チケットみたいなものはくれないので、デジタルチケットってこと…?など思いましたが、あとで問い合わせたらなんと一回限りの入場料というものはなく、年間パスポート購入のみという、ツーリストには不親切設計となっていたのでした…! 観光でまた1年以内に来るわけなんかないじゃん、ちゃんと書いておいてくれよガイドブック…!! お洒落な交通ポスターの編成の展示とかロンドンバスの変遷の実物展示とか地下鉄路線の延長の映像とかいろいろ見応えはあったんだけど、なんせ週末で家族連れで芋洗いでとてもすべては回りきれず、しょんぼり退散したのでした。ツーリストに優しくない!とちゃんと係員に抗議する我が親友よ、ホントそーいうとこ(以下略)。グッズショップはタダで入れるので、そこのみオススメいたします。
 ジュビリー・マーケットなど冷やかして、ここでイライザが花売りしてたのかねーなど思いつつ、セント・ポール教会も眺めて、観劇前ごはんを予約していた「マザー・マッシュ」へ。これまたいくつか支店があるお店ですが、なんとマッシュポテトが8種類から選べて、メインとグレイビーソースも選べるんすよ! てかマッシュポテト8種類ってナニ!?ってなるじゃないですか。芋好きとしては来てみたかったのです。翻訳アプリでメニューを読んで、アイリッシュ・マッシュポテトとミンスパイ、オニオングレイビーソースを選んでみました。あとビール(笑)。翻訳小説なんかによく出てくるミンスパイのミンスって何?ってずっと思っていたんですよね…そして出てきたのはなかなかにボリューミーな牛肉のパイと、とてもつけ合わせとは言えない量のマッシュポテトだったのでした…美味しかったけど、7割食べたところでさすがに飽きましたね。でも満足しました!

 腹ごなしに再びコヴェント・ガーデン散策を続け、ロンドンバスとビッグベンの小さなピンバッジを自分土産に現金で買いました。現金を使ってしまいたかったので…あちこちに出ている大道芸を冷やかしつつ、ロイヤル・オペラ・ハウスのショップを覗き、シアター・ロイヤル・ドルリー・レーンにおおぉとなり(私はエラリー・クイーン派ですけど)、目指すノヴェロ劇場に到着。『マンマ・ミーア!』色のブルーに劇場外壁がライトアップされている!と感動したら次の瞬間にはピンクになっていたので、単に七色のライトアップだったのかもしれません。ちょうど開場時刻で列ができ始めていたので並び、簡単な手荷物検査を受けて、プリントしてきたデジタルチケットを見せて入場。中はとてもコンパクトで、でもクラシカルで素敵でした。半地下っぽいバーが大賑わいでした。この日のキャストは改札そばのサイネージにしか出ていなかったようで、控え忘れました…残念。1階席に向かうと、半円というほどのカーブではないけれどきゅっとコンパクトな作りで、調べたら2階席合わせても千ほどの座席数のハコなんですね。一列ひとつながりで通路がない構造なのはネットで調べていて知っていたのですが、なら前が広くて人が通りやすいのかな、と思っていたら(宝塚遠征で行った台湾の劇場はそのタイプだったので)、そんなことは全然なく、むしろいちいち立ち上がらないと人を通してあげられないほどの狭さでした。まあ古いハコだしな…何故かお隣が日本のビジネスマンらしきおじさん四人組でした。前の列の女性はバーで買ったらしきフルートグラスを2杯持ち込んでいて、上演中も特に飲食禁止ではないのね…!と驚きました。2幕はさらに追加でお酒を買って持ち込んでいました(笑)。
 19時半、開演。父親が好きでABBAの曲に馴染みがあり、四季の舞台も観ていましたし、英語の台詞がわからなくてもとてもとても楽しかったです。バウホールよりさらにコンパクトな舞台とシンプルなセットで、でもみんなホント歌が上手い! アンサンブルのダンスナンバーもいい!! フィナーレはもちろん客席総立ちで大熱唱、私もなんなら指さしの振りくらいは踊りました。だってオンリー・セブンティーンですもの! なんならちょっと泣いちゃいましたよ…はー、楽しかった!!
 22時過ぎに終演。このあたりが要するにウェストエンドなのでしょうか、てか何に対してウェストでエンドなの? それはともかく劇場周辺のパブは立ち飲みで大賑わい。夜で危ないということも全然なさそうでしたが、まっすぐコヴェント・ガーデン駅からグロスターロード駅まで戻り、明日の朝・昼食用のサンドイッチやカットフルーツ、ジュースなんかをコンビニで買って、ホテルに戻ったのでした。なんせ翌朝早いので、お風呂入って早々に就寝…この日の歩数計は2万4千歩ほどでした。

 日曜日、3日目。この日は終日バスツアー観光予定で、天気予報どおり丸一日雨でした。
 というか5時半起床で、外はまだ真っ暗。ビクトリア・コーチ・ステーションに7時半集合だったので、レインコートにもなるフード付きの撥水コートに折りたたみ傘で出て、グロスターロード駅からビクトリア駅へ。そこからはまあまあな降りの中、コーチ・ステーションまで歩きました。コーチとは馬車のことですが、今のイギリス英語ではバスを指すそうで、要するにバスタ新宿ロンドン版ってところでしょうか。『ゴールデンライラック』の「ヴィクトーリアステーション?」です。
 ベルトラに頼んだツアーでしたが、現地の会社はエヴァン・エヴァンズというようで、『エヴァンズの遺言』!とまたテンションが上がりました。それはともかく、バウチャーを見せて、ツアー客の証である手首に巻く紙のブレスレットをもらい、大型バスに乗り込んで8時出発。40人ほどでほぼ満席のツアーだったと思います。ガイドのケヴィンさんは髭で眼鏡の、でも意外に若いんだろうな…と思える青年?でした。そして日本語がマジでペラペラでした…! 外国人ガイドさんにありがちな、怪しかったりたどたどしかったり記憶してるまましゃべっている日本語の感じが全然ありませんでした。日本人客は私たちを含めて3組くらいしかいなかったように思いますが、ちゃんと英語と交互に話して歴史蘊蓄や地理ガイドを道々語ってくれて、楽しかったです。コンビニで買った朝ごはん用のサンドイッチをパクつきながら聞きました。
 バスは小一時間走って、まずはウィンザー城へ。周りはのどかな野山で、城下町?は可愛らしくて、無骨なようだけれど素敵なお城で、そりゃ街中のバッキンガム宮殿よりここでゆっくりしたいよねえぇ、という風情でした。雨はちょうど小止みになっていて助かりました。帰国の飛行機のオンラインチェックインなどしつつ入場を待ち、ポータブルの日本語ガイドを借りてステートアパートメントなどを見学。ベルサイユでもシェーンブルンでも、こういう建物での暮らしってホント不便そうで不思議…と思いますよね。無駄に豪華な舞踏会用ホールだとか、逆に寝室とかは意外なほどにちんまりしていたり、いろいろおもしろかったです。グッズショップもなかなか良くて、ベタなパッケージのティーバッグをお友達たち用に箱で購入しました。
 11時半前に、ストーンヘンジへ向けて出発。城下町?で買ったアーモンドクリームのパンみたいなものを早弁のようにバスの中でいただいてしまいました。美味しかった! これまた1時間くらい走ってビジターセンターに着いて、ここから石の近くまではシャトルバスに乗るのですが、それを待つ数分の間がほぼ土砂降りで、傘を差してはいても何もかもしっとり濡れてしまいました…が、石の近くに着くころには止んで、楽しく散策できました。というかホント、何故! こんなところに! 無造作にも見えるようなごろろんとした立ちっぷり! というのがおもしろかったですし、曇天がドラマチックで妙にカッコいい写真が撮れましたし、でもちゃんと夏至や冬至がわかるように石が置かれている、というのにものすごくロマンを感じました…! ぐるり一周、めっちゃ楽しかった!!
 売店でスコーンが売られていたので、バスの出発時間ギリギリまで並んで買ったのですが、これはあまり美味しくなかった…しょぼん。14時過ぎに出発して、また1時間ほど走ってバースへ。ランチ用に買っておいたサンドイッチとカットフルーツもこの間に平らげました。
 バース、楽しかったなー! なんか、もう空っぽの、水が涸れた昔のローマ風呂を見るもんだと思っていたのですが、今もちゃんと温泉保養地なんだそうですね。なので街も栄えていましたし、ローマン・バスもポータブルの日本語ガイドが借りられて蘊蓄が楽しく、当時のスーパー銭湯っぷりが窺えて、風呂好きとしては楽しすぎました。実家へのお土産に石鹸など買ってみました。あとは、なんとなく入った書店がしつらえが素敵で、ジェーン・オースティンが一時期いたのかなんなのか、表紙が布張りの可愛らしい単行本が並べられていて、うっかりインテリアとして欲しくなるくらいでした。
 ケヴィンさんがよく立ち寄るという街の酒屋さんも覗いてみて、ミード酒の試飲ができてのでいただき、小瓶を買ってみました。ここも雨はほぼ小止みで助かりました。ジョージ王朝様式の建物が多く残る町並みは風情があってとても良きでした。最近、最新式のスーパー銭湯というかリゾート温泉施設もできたそうなので、ちょっと寄ってみたいくらいでした…
 17時出発、あとはビクトリア駅へ戻るのみでした。途中まあまあ大雨になったりしつつも、コッツウォルズと呼ばれるあたりも眺められて、楽しいドライブになりました。親友は爆睡…19時半過ぎに到着し、ケヴィンさんと運転手さんにチップをお渡しして解散。グロスターロード駅まで戻り、ホテル近くのその名も「ヘアフォード・アームズ」というパブに入りました。イギリスでは日曜日にはお肉を食べる習慣があるそうで、このお店でもサンデー・ローストをメニューに出していましたが、ちょっと重そう…バスでちまちま食べていたこともあったので、つまみ程度のチキンとサラダとナッツを頼んで、ビールと赤ワインでロンドン・ラスト・ナイト乾杯。22時頃ホテルに戻って、交互にお風呂に入りつつせっせと荷造りしたのでした。持ってきたサブバッグはポテチとティーバッグでパンパンになりました(笑)。
 この日は1万6千歩ほどでした。


 月曜日、帰国日です。
 9時過ぎの便だったので、5時半ごろに起きて身支度と最後の荷造りをして、6時過ぎにはチェックアウト。雨がパラついていましたが、折りたたみ傘はもうスーツケースにしまってしまったので駅まで小走りで強行突破。7時ごろヒースロー空港着。バッグドロップが自動というか自力でやる方式で、機械にパスポートを読み込ませたりするのにオタオタしつつ、なんとかし終えました。ここにもあった「プレタマンジェ」でサンドイッチとスムージーの朝ごはん。おやつ用にチョコレートを現金で買って、これで現金はほぼほぼ使い切りました。残りはどこかで募金でもしていこう、と思っていたのですが、忘れました…出国審査で親友が金属検知器に引っかかって長々探られたり、搭乗口に行ったら誰もいなくてひっそり変更されていたようで慌てて移動したりしましたが、なんとか無事に搭乗し、今度は親友を窓側に入れて、私は真ん中のシートに座りました。通路席にはイギリス人のおじさまが来ましたが、物静かだしおっきくないしでまったく不快ではなく、助かりました。トイレにも二度出していただきましたしね…
 またまたプレッツェルとドリンクタイムがすぐ来て、白ワインをいただきました。行きよりミニボトルが気持ち大きかった気がする…ごはんはヤキトリ、みたいなアナウンスがされていた気がしましたが、特になんてことのないチキンでした。ビールを頼んだらハイネケンの缶が来ました。
 全然眠くならなかったので、ほぼずっと映画を見ていました。まずは前作を映画館で見ていたので『A Quiet Place:Day One』。私ならラストは息を引き取ってから…とするかなー、など思いました。『Me Before You』、これは鼻持ちならないお金持ちの御曹司が交通事故で半身不随になって、ヤングケアラーのヒロインがその世話係に雇われて…みたいな設定なんですけれど、最終的に彼はスイスで尊厳死を迎えて、彼女は得た報酬でパリで勉強を始めるというストーリーで、メロドラマっちゃそうなんですけれどとてもウェルメイドな作品でした。それからド古典の『秘密の花園』。出てくるお屋敷やお庭やその周りの田園風景なんかが、仮にもイギリスを垣間見てきた身からすると解像度が上がって見えてとても楽しかったです。意地悪な家政婦長みたいな役をマギー・スミスがやっていて、この数日後に亡くなったのでおおぉ…となりました。それから菊地凛子とオダギリジョーの『Yoko』もなかなかよかったです。ギャルい役で見上愛が出ていて、彰子さまったら…!となりました。さらに『夜明けのすべて』を見ましたが、公開時話題になっていて気になってはいたものの見に行かなかったもので、うん別に私はいいかな…という感じでしたすんません。最後は『Before Sunset』という90分ほどの作品で、再会したふたりが別れがたくずーっとだべっているだけの映画、というのがよかったです(笑)。
 二度目の機内食はイングリッシュ・ブレックファーストで、オムレツ、チリビーンズ、ソーセージ、マッシュルーム、ロースとトマトとひととおりあって、さすが美味しかったです! マフィンとカットフルーツがついてきました。ミルクティーでいただきました。
 飛行機は東へ飛んでカザフスタンだのモンゴルだのの上空を越え、韓国の上も飛んで日本にたどり着きました。二度ほどちょっと揺れただけで順調で、予定でも行きより2時間近く短い飛行時間のはずでしたが、さらに巻いて1時間近く早い到着になりました。優秀! ただ、トイレを済ませてから荷物が出るターンテーブルに行くと、ロストバゲージの掲示が出ていて、ギョエ~!となって席番をチェック。と、なんと私のはセーフで親友(と、私の隣のおじさま)は引っかかっているようでした。一緒に手続きしたのに、なんで? 親友のトランクはハードタイプで私のはソフトタイプだったから、振り分けられたのでしょうか…? 日本人スタッフがいたので尋ねてみても、コンテナがひとつ未着のようで…とだけの回答。結局、親友とはここで解散し、彼女はトランクを遅れて自宅まで送ってもらう手続きに行き、私はレンタルWi-Fiを返してから帰宅したのでした。こちらの火曜日、朝8時頃におうちに着いたんだったかな? 日本でもこの日からぐっと涼しくなったようで、でも晴れていて快適で、助かりました。親友もあのあとすぐ帰宅できたようで、トランクは結局翌朝届けられたそうでした。

 荷解きして洗濯。会社にはこの日は自宅テレワークの申請をしていたのですが、まあまあサボる気でいたのに、午前中にオンライン会議を入れられてしまったのでちゃんと仕事して、たまっていたメールもちゃんと返して、夕方まできっちり働いてしまいました。でもたまっていた朝ドラや大河の録画も見て、自宅のお風呂にゆっくり入って、野菜を煮ただけのテキトー自炊して、さっさと寝ました。時差呆けはまったくなかったし、そんなに疲れている意識もなかったのですが、まさしく泥のような眠りで11時間ほど爆睡してしまい、やっぱりテンションが高かっただけで身体は疲労していたのね、と反省しました…
 翌日は普通に出社して、8日ぶりでいろいろあわあわしましたがなんとか働き、この夜も泥のような睡眠でした。でもそのあとはもう、通常運転に戻った感じだったかな…
 そのあとは、日々の合間にこの日記を書いて、いろいろ思い出せて楽しかったです。

 スリにもひったくりにも置き引きにも遭わず(席取りのつもりでカーディガンを置いておいた席に、お兄さんに座られてしまっていたことはありました…)、ハンパな日本語で客引きナンパされたり小銭をたかるストリートチルドレンにまとわりつかれるようなこともなく、食費は高かったけれどぼったくりにも遭わず、人種差別もされなかったかと思います。ホントに楽しい旅行でした。いろいろな人種、体型、服装の人たちとすれ違い、のびのびもしました。何より、自分が楽しめたことが嬉しかったし、まだイケるな、とわかって嬉しかったです。14時間の飛行機とかもあいかわらず全然大丈夫だったし、言葉がわからなくてもまあなんとかなるし…クリームティーができなかったことは残念でしたし、もっと時間が取れればパタシーやショーディッチ、ノッティング・ヒルやカムデン・タウンにも行きたかったので、土地勘など忘れないうちに、再度さくっと弾丸でひとりで行っちゃうか、会社の後輩など同伴相手を変えてすぐまた行きたいくらいです。
 それか、やっぱりプラハやコペン。リスボン、イスタンブールにも行ってみたい。フランスもパリしか行ったことがないので、ボルドーのワイナリー巡りとかにも憧れます。イタリアもミラノとフィレンツェにしか行ったことがないので、ローマと、沈む前にヴェネツィアに行きたい。でもオーバーツーリズムが大変なんだそうですね…シチリアなど南部にも行ってみたいです。あとはギリシアとエーゲ海クルーズ…上海やウラジオストックにも行ってみたいし、香港も返還前に行って以来ご無沙汰です。それにコロナ前に計画していて、直前にキャンセルしたニューヨークのブロードウェイ観劇と『BANANA FISH』旅のリベンジも…!
 景色はネット越しでも見られるし、写真はそらプロが撮ったものの方が美しく残るに決まってるんですけど、私はこの目で見て「おおぉ、ガイドブックで見たのと同じ!」とか言いたいし、そこまである種の苦労をしてえっちらおっちら出かけることに意味があると思っています。知らない慣れない土地に行って、ちょっと怖い思いをするのも結局は楽しいわけです。そういう刺激が欲しいのです。東京ではなんでも食べられてなんでも買えるでしょう、でも現地で食べたいし買い物をしたいのです。今の日本の若者のパスポート取得率が低いのは一にも二にも政治の失敗であって、好奇心の欠如とかよりは貧困が原因に決まっているのですが、幸い私はその前の世代なのでした。もっとバブリーな友達からしたら私なんて全然出かけていない方で、まあ別に比べるものでもないからいいんですけれど、とにかく私は旅行が好きなんだなと改めて再確認できましたし、元気なうちに、行けるうちに、まだまだあちこち行きたい!とホント思うのでした。思い立ってからずっと楽しかったし、ガイドブックを買うのも、読むのも楽しかったし、ネットで調べたり、調べてもわからないことがあって「まあなんとかなるか!」となるのも楽しかったです。なんともならなかったこともあったけれど、それもまた旅行です、人生です。

 あとは共通お財布として使っていたタッチ式クレカの精算が、どれほどになるかだけが怖いです…けっこう豪遊しちゃったんだろうなあ。でも反省も後悔もしないぞ!(笑)懲りずに、元気に、次の旅行までまた働いてお金を貯めて、楽しく生きていこうと思います。長々とおつきあい、ありがとうございました!











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2 コメント

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Unknown (ひろりん)
2024-11-15 13:25:01
 駒子様の旅行記のファンです。長いところがいいですね。他記事でロンドンに行かれたことを知り、遡って読ませていただきました。数年前子供や親戚達と行ったことが思い出されます。
 パリよりも断然安心して街歩きができますね。イギリスの方々は親切。ミュージカルの小屋の小ささと大英博物館の大きさがロンドンの想い出です。
 鉄道とバスでコッツウォルズをちょっと旅しました。景色などにほとんど関心のない男の子らが、「ここに住みたい」というくらいきれいなところでした。
 後半全く同意致します。トルコ航空の安いツアーで、プラハとイスタンブールというエアー&ホテルがあり、来年あたり行きたいと狙っております。


 
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コメントありがとうございました (ひろりんさんへ)
2024-11-18 21:50:08
長々書きなぐったものをお読みいただけて、うれしいです。
ロンドンだけでなく、郊外や地方にも行ってみたいものです…
ホント元気なうちに、行けるうちに、また出かけたいと思っています。
また旅の話を覗きにいらしてくださいませ。そしてお薦めもいろいろ教えてください!

●駒子●
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