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●漫画・・ 「G・HARD -ジハード-」

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 5日午前中、未明から30分~1時間の間隔を開けて、6発のミサイルが、さらにその日の夕方、1発のミサイルが、北朝鮮より発射され、新聞TV等のメディアのニュースでは、日本海北海道沖と新潟沖に着弾したと、報道された。5日早朝から6日に掛けては、1日中このニュースで持ち切りでした。北朝鮮から発射されたミサイルには、弾頭は着いてなく、いわば空のミサイルだけで、日本海沿岸といっても、ロシア沿海州寄りのロシア領海に落ちました。7発の内6発は短距離中距離用ミサイル、スカッドとノドンであり、3発目に発射したものだけが長距離弾道弾用のテポドン2号でした。弾頭が取り付けてはいなかったことから、実験や示威・脅迫行為の理由が大きいようです。北朝鮮の目的相手は、我が国日本と米国のようです。また、兵器セールスの陳列デモンストレーションの意味もあったのかも知れません。日本サイドの取って来た態度が、北朝鮮側からは条約違反であり憤懣が大きく、遺憾と抗議を示したものだと見られ、メディアはこれを北側の恫喝外交と呼んでいます。また、日本側から取ると、ミサイル発射は平壌条約違反であるという事らしい。

 スカッドミサイルは対韓国、ノドンミサイルは対日、テポドン2号は長距離弾道弾で対アメリカ用に、ミサイル兵器を連射出来るという、北朝鮮の軍事力を仮想敵に対して誇示して見せた意味もあるのでしょうが、3発目の長距離弾道弾は打ち上げて40秒後に失速落下しており、失敗のようです。途中までの航跡から追って計算すると、テポドン2号の予定着弾(弾頭は付いていませんが)地点は米領ハワイ近海であったろう、ということでした。北朝鮮側からの、外交的にうまく行っていた韓国は別として、この行為は対米対日の抗議の意味が強いようであります。アメリカに対しては、香港だかマカオだかのマネーロンダリング用の銀行口座の凍結などの経済制裁、日本に対しては大規模経済援助を促す、恫喝抗議的行為。7本とも日本海に落ち、日本側の被害は全く無かったものの、予断は許されません。今後の北朝鮮側の取る行動に、政府、総国民的に注目されます。日本とアメリカはこの問題を、国連安全保障理事会に制裁措置の決議案として提出するようです。

 北朝鮮のミサイル連射のニュースは、ミサイルが弾頭類は取り付けていなく、ロシア沿海州寄りの、比較的被害の無い海域にどれも落ちていることなどから、実験的意味合いも強いとはいえ、発射の予告は全く無く(国際法違反)、日米に対する恫喝行為とも取れるので、日本は現在の国交状況からも、今後の北朝鮮の出方や態度は、相当心配されます。毎日のTV新聞のニュースから目が離せません。憲法九条が有り専守防衛限定の自衛隊を持つ、我が祖国日本に住む国民として、太平洋戦争以来60年振りに、冷水をぶっ掛けられるようなこの事態に、今後の成り行きが気が気ではありません。過去二度ほど1発づつが日本海近海に落ちたことはありましたが、あの時は今回ほども、政府も国民も脅威や危機感を感じてはいませんでした。前回のは、人工衛星の実験用であったと、事後の声明も一応ありましたし。そういう訳で、日記文として、この最大最悪とも取れるニュース記事を書き込みました。この事件は、今後も国際的にも注目される問題です。

 ロシアなどは、領海になるであろう海域にミサイルを7発も落とされて、あまり騒いでいないのが不思議なくらいです。落下地点を見ると、明らかに日本よりもずっとロシア国土寄りです。もっと厳重な抗議をして、政府、国民的にも、大騒ぎしていい筈なのに。ロシアのこの態度が、ちょっと解りません。日本サイドとしても、国土やごく近海に落とされて何がしかの被害を蒙った訳では無いので、戦争を仕掛けて来られる、宣戦布告行為とは取る必要は、全然無いのですけど、今後予断を許さない脅威であることは、間違いないでしょう。日米同盟から、アメリカの出方も気になりますね。もしも、もしも向後、ミサイルが明らかに日本を狙って飛んで来るようであれば、アメリカの軍事力に頼らざるを得ないのですし。米軍の対ミサイル迎撃システムがどこまで有効なのか?無論、完璧ではないでしょうし。今後もこういう脅威にさらされるようであれば、我が国も憲法九条を改正して、自衛隊を国軍化し、軍事力を大幅に強めねばならないのではないか?などとも素人考えで思ってしまいます。恐ろしい考え方かもしれませんが、日本も核武装していれば、勘違いして我が国を敵視して来る他の国から、簡単にはこういう脅しを掛けては来られないのではないか?ともどうしても思ってしまう。現在の地球上の核爆弾は、人類を60回全滅させるだけの数がある、という話があるくらいですから、核保有国は大国ばかりでもないし、日本が持ったからって、今さら地球規模の数量でいえば、変わらないのではないか、とか思ってしまう。相手が核を持っているからおいそれとは攻撃できない、というこれも核抑止力ですよね。まあ、ぶっそうなものは、何であれ、無いにこしたことはないのでしょうけど。丸腰で優しく良い人で他人に迷惑掛けず、善良に生きていても、それを襲撃して来る輩は必ず居るんですからね。

 「G・HARD」という題名の漫画がありまして、1998年から99年に講談社の週刊少年マガジンに連載された、ヴァイオレンスアクション漫画です。G機関に所属する超人的に訓練された人間兵器たちが主人公です。ジハード=聖戦という言葉とハードに訓練されたハードなG機関の兵士たちというのを、掛けたタイトルなのでしょう。G機関とはゴーストと呼ばれる、日本政府が極秘に組織した特務機関です。そのゴーストの鍛え抜かれた超人兵士たちが武装した敵や時には軍隊とも戦い行く、ヴァイオレンスアクション漫画で、感動シーンも有り、の面白い少年活劇コミックです。漫画「G・HARD -ジハード-」の原作は史村翔、作画が所十三。史村翔さんといえば、少年もの青年もののアクション劇画系コミックで大活躍しているコミック原作作家ですよね。もう一つのペンネーム、武論尊の名でも代表作に「北斗の拳」などがある、超売れっ子作家です。史村翔=武論尊の代表作を挙げだしたらキリがありません。そのくらい人気を博したコミック作品は多数ある。ほとんどが、内容の濃いヴァイオレンス活劇系ですね。活劇だけでなく、人間を深く描いていて、大人の観賞に耐え得る、おもしろコミック作品ばかりです。「G・HARD」は講談社コミックスで、全7巻で発刊されました。

  

 この「G・HARD」のコミックスで第3巻半ばから、第2部に突入するんですが、第2部の第1章のエピソードが、どーも北朝鮮をモデルにした独裁国家が舞台になってるんですね。第4巻にまるまる掲載されている第1章「死の賭」編。ゴーストの最強戦闘員シンとその仲間は、誘拐拉致された友人の女の子、梓の捜索、取り返しのために独裁国へと向かう。この独裁国は、日本人の若者を誘拐拉致しては、本国内で洗脳訓練して、特殊工作員に仕立て上げていた。梓を誘拐拉致した男も実は日本人で、昔、恋人と共に日本の沿海地域の砂浜で拉致され、独裁国の工作員養成所へ強制的に連れて行かれた者であった。身重の恋人は洗脳訓練に反発して従わず衰弱死していた。恋人をお腹の中の子供ともども、失った男は復讐を決意して、訓練に耐え抜き優秀なA級工作員になるよう努力する。次々と工作員としての手柄を立てて行った。工作員として出世すれば独裁国の大統領に謁見出来る。その瞬間に復讐を果たそうというのだ。その為だけに男は独裁国工作員として生き続けている‥。シン等は、梓を誘拐したこの男を倒して、梓を取り返し無事、日本へ帰る。失敗して、最下級工作員まで格下げされた男は、復讐を果たす為にまた一からやり直す。というお話です。ね、どう見てもこの独裁国って、北朝鮮がモデルでしょ?明確には表記されていませんが、そうとしか思えない。基本モデルで、後は作者の想像した架空の国家であり、エピソードも娯楽漫画のお話としての創作フィクションですけど。

 このエピソードは「ジハード」全7巻のほんの一部の1編のお話です。有力政治家の私的なテロリスト集団にまで成り下がってしまっていたゴーストのメンバー達だったが、シンや仲間等が反乱を起こし、第2部からは自由と平和を愛する、世界の困窮する人たちを救う、正義側の特殊任務メンバーに生まれ変わり、正義のために活躍する。第1部が3巻半ばまで。その後第2部からは、中篇完結のエピソードが連作的に続く。ぐっと来る感動有りの、面白い娯楽ヴァイオレンスアクション漫画です。

 話はころっと変わって戻りますが、ベルリンの壁崩壊後、東西ドイツが統一されて、統一ドイツ民主主義国家となりましたが、北朝鮮も出来れば、現政権が交替して民主化されて行き、同じ言語を使う同民族同士、韓国と統一して、朝鮮半島全部が統一民主主義国家となれば良いのになあ、と素人考えで理想的に思っていました。もう十年も前からTVの報道特番などで映し出されている北の現状から、北の、特に経済は疲弊しきっているように見えます。民主化されて、韓国が面倒を見るといっても、大変なことでしょうから、素人考えの理想論のように、事はそう簡単には行かないのでしょう。韓国自体も現状の国力はそこまでの余力はないでしょうし。しかし、TVの報道ドキュメント番組から、北の一般民衆の現状を見た人々は、北が軍事力増強の整備に使う金や、今回のミサイル連射に使った金があれば、いったいどれだけの北の国民がご飯が食べれただろうか、と思ったのは僕だけではないでしょう。どういう政治体制であれ、餓死者が出るような難民が大勢あふれるような状況だけは避けて欲しいものです。

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