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第18回ショパンコンクール

2021年10月13日 | クラシック音楽

  現在第18回ショパンコンクールが行われています。

  5年ごとに行われ世界の注目を集めますが、昨年はコロナのために延期されました。今年はしっかりと開催されていて、ライブでネット配信もされています。世界から7月の予備予選に参加したのは151人。そのうち87人が10月の本選に出場。日本からはなんと14人も本選に参加資格を得ました。各予選の通過人数の目安としては、80人が1次予選で40人ほどになり、2次予選ではそれがさらに20人ほどになってセミファイナルに進みます。そして最終選考は10人程度が臨みますが、最後はピアノソロではなく、ワルシャワフィルとのピアノコンチェルトを演奏し、最終順位を決めることになります。

 

  予選はすでに1次、2次が終わりました。今回2次予選に進んだのは全体では45人で、日本人は8人も残りました。国別では地元ポーランドが9人、次いで日本8人、中国7人、イタリア7人と続きます。日本人8人の名前はあいうえお順に沢田蒼梧、進藤実優、反田恭平、 角野隼斗、牛田智大、古海行子、小林愛実、京増修史です。

 

  昨日10月12日に2次予選を終えてセミファイナルの3次に進むコンテスタント23人が発表されましたが、日本人はいぜん5人も残っています。その名前は、古海行子、小林愛実、進藤実優、反田恭平、角野隼斗です。国別ではポーランド人が最多の6人、次が日本人5人で、これまでにない人数です。

 

  日本人ピアニストはそれぞれが様々なバックグラウンドと個性を持っていますが、私の一押しはもちろん反田恭平27歳で、これまで何度かブログの投稿で取り上げました。彼はピアノの実力もさることながら、コロナ禍で若手の音楽家を助ける意味も込め、ジャパン・ナショナル・オーケストラをなんと株式会社として立ち上げ、今はオンラインをメインに活動を続けています。ちなみに彼は私が注目している比較的新しいピアノメーカーであるFAZIOLIのピアノを使う可能性があると思っていましたが、今回選んだピアノはオーソドックスにSTEINWAYでした。これまでの優勝者はほとんどSTEINWAYです。

 

  私は他にも過去に一度コンサートの様子を投稿したことのある若手、牛田智大に注目していましたが、残念ながらセミファイナルに進めませんでした。2次通過者の中で小林愛実は前回の同コンクールでファイナルまで残り、ワルシャワフィルとコンチェルトを演奏している実力者です。

 

  そして同じくセミファイナルに進む中では「題名のない音楽会」やYouTubeで活躍している面白いプレーヤー角野隼斗(すみのはやと)にも注目しています。彼はなんと東大理I卒でそのまま東大大学院に進み、情報理工学研究科で創造情報学を専攻し卒業。その時に東京大学総長大賞まで受賞している異色のピアニストで、彼女がミス東大というオマケまでついていて、ユーチューブでは「かてぃんさん」の名で知られている有名人です。

 

  しかしこの「かてぃんさん」と言うハンドルネーム、私は若干ひっかかります。それはご存知の方もいらっしゃると思いますが、ポーランド人虐殺の悲劇を描いた映画「カティンの森」というアンジェイ・ワイダの作品があるからです。アウシュビッツはドイツ軍による虐殺でしたが、こちらはロシア軍による虐殺で、カティンの森で行われました。まあこの名はそんなことは全く知らない若い時につけられたニックネームですから、気にする必要はないでしょう。

  さて今後は10月14日~16日のセミファイナル、そして18日~20日のファイナルと進行し、最終発表はそのあとすぐに行われます。

  そして優勝者と準優勝者による凱旋コンサートが23日に行われます。私はこのあと4K映像で見ることのできるライブやビデオでフォローして楽しむつもりです。

 

 

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