昨日のブログで、ニューヨーク・フィルハーモニックの1962-63シーズン頃のラジオ放送網を紹介しましたが、今日は当時のメンバー表をアップしました。
写真をクリックすると拡大できます。
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コンマスはジョン・コリリアーノです。
現代作曲家の同名氏は息子です。
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ほかのメンバーをちょっとピックアップしてみます。
ヴァイオリンのケネス・ゴードン、この人もあやしいですね。
ヴィオラのトップは言わずと知れたウィリアム・リンサーです。
チェロはいまひとつぱっとしません。ローン・マンローはもっとあとですし。
ベースにはジーパン男ジョン・シェーファーさんが既にみえますね。
フルートにはペイジ・ブルックがいます。
オーボエには、ハロルド・ゴンバーク。
クラリネットは、1948年入団で現在も現役!のスタンリー・ドラッカーさんが当然おります。
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ホルンは、ジェイムズ・チェンバースとヨゼフ・シンガーで決まりです。
そしてトランペットは、強烈な紳士ウィリアム・ヴァッキアーノさん。
などなど。
この当時、団員はまだほぼ男性社会です。
昨年2006年の来日公演を見に行かれた人は知っていると思いますが、弦は三分の二ぐらい女性です。ウィンドも女性が多い。
ブラスは男任せ。
それでかどうか、音の強さのバランスがブラスがあまりにも圧倒的で、ときとして弦が聴こえなくなる箇所がありました。ディクテローさんもヤサオトコですからね。
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いずれにしても、これらのメンバーで、バーンスタインのエネルギッシュな棒を追いかけていたということになります。
バーンスタインが常任の12年間はあまりにも充実し過ぎ。
ほぼ出ずっぱりのサブスクリプション・コンサート。
そして、多量の録音。
貧乏でなくても暇はなかった。ということになります。
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それで、昨日のブログでは、1962年12月15日のマゼールのコンサートを紹介しましたが、その一週間前はなんだったんでしょうか。
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1962年12月8日(土)8:30PM
フィルハーモニック・ホール
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ハイドン/チェロ協奏曲第2番
チェロ、アルド・パリソト
マーラー/交響曲第9番
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ジョン・バルビローリ指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック
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よだれの出そうなプログラムですが、CBSで放送されているわけですから、倉庫を探せば録音テープが出てくるかもしれませんね。
それでなくても個人の愛好家、または未来に向けた商売人がエア・チェックをとって保存しているかもしれません。
この演奏会の録音に河童の咳ばらいがはいってかどうかは、現在、検証の術がありません。こまったものです。
おわり
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