昭和44年12月に創立した日本フルトヴェングラー協会は、本年平成19年7月1日より年会費2000円をとることになった。創立約38年にしてついに会費制になった。
今までは頒布品を買えば自動的に会員になることができたのだが、これからは年2~3回頒布される資料代金とは別に会費を払わなければならない。
会費を払えとは書いてあるが、会費制の理由は一滴も書いていない。
今までは入会金、年会費、送料等を会員に負担させていなかった、と、いかにも下手な商売のような文言を並べているが、そうではないだろう。今までは振り込んだ高額料金のなかに入会金も年会費も送料もはいっていただろうが。
協会の言う通りなら、年会費を払うことになれば、頒布資料の値段は下がるはずである。見た限り下がっていない。協会はきちんと説明すべきだ。
.
フルトヴェングラーの指揮する演奏は、本人が1954年に没しているのでもうでてこない。
埋もれているテープがあって、それが発見され、そして商品化されれば聴くことができるかもしれない。しかし、それは死後54年もたつし、もうないだろう。
今は同一演奏の焼きなおしメディアの再発の膨大な繰り返しだけ。
いわく、今までのものより音がいい。といった空しいキャッチコピーだけ。
協会も変な方向で、フルトヴェングラーのみならず、ワルター、クナ、チェリ、時代の大家、はては日本の指揮者。協会に何か関係があるのだろうか。会長がその指揮者を好きなだけ?で、この協会を窓口にして紹介しているだけ?意味不明なことが多くなってきた。
以前、金銭がらみできな臭い噂もたった。今度は年会費制ということだから、完全な明朗性の開陳が求められる。
梱包等作業費用を明確に仕訳内訳に載せられるのか。かえって手間がかかるだけではないのか、変に危惧したりする。
さらに頒布資料代金についても明確な開示がもとめられるのである。そこらへん、わかっているのかなぁ。あの文章のレベルを読む限り、そんなこと考えている様子はないみたい。
.
協会がこのままいっても、ソフトは尽きた。
音質改善ももう結構。
コンピレーションももう飽きた。
かと言ってほかの指揮者はだすな。ほかの指揮者はその協会でだせばいい。
完全にネタギレ。
これからは費用をとり、同じことを繰り返すのである。
昔の熱い思いはみんな時代とともに去り、細々としたネットワークの数々はむしろ今の時代にあったものかもしれない。核亡き分散型ネットワーク。これからの方向性を示唆しているかもしれない。
いずれにしても、協会は終焉にまた一歩近づいてしまった。
おわり
.