河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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0233- メンゲルベルク ニューヨーク・フィル in PA

2007-03-21 22:03:01 | 音楽



当時主にカーネギー・ホールで定期公演をしていたニューヨーク・フィルですが、そのさなかに近場に出かけていって定期公演というのもしております。
今晩はメンゲルベルクと一緒にフィラデルフィアまで出かけました。

1928年11月5日(月) 8:15pm
アカデミー・オブ・ミュージック
フィラデルフィア

チャイコフスキー/交響曲第4番
シュトラウス/ティル
コダーイ/組曲ハーリー・ヤーノッシュ

ウィレム・メンゲルベルク指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック

1928-1929シーズンというのは、1928年10月4日から始まり1929年4月14日まででした。
カーネギー・ホール、旧メトロポリタン・オペラ・ハウス、ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージックで、日頃の定期の演奏をしていたわけです。
このシーズンここでの定期公演回数は110回にのぼりました。
また、12代常任のウィレム・メンゲルベルク、13代常任のアルトゥール・トスカニーニが定期を振り分けておりました。
メンゲルベルクは1922-1930の間、トスカニーニは1928-1936の間、常任指揮者をしてましたので。
このシーズン110回のなかに、この日のフィラデルフィアでの演奏ははいっておりません。

11月5日にフィラデルフィアで演奏を行った翌日の11月6日は、またニューヨークに戻り、旧メトロポリタン・オペラ・ハウスで、メンゲルベルクの棒のもと、オール・ワーグナー・プログラムを演奏しております。
比較的近いのでこのようなことが可能なのでしょう。
1928-1929シーズンから半世紀後をみてみますと、フィラデルフィア管弦楽団もニューヨーク定期公演をもっていて、カーネギー・ホールで演奏を行った後、速攻でバスでフィラデルフィアまで帰る、といったことをしてたわけですから、ニューヨーク・フィルも同じようなことをフィラデルフィアでしていたのかもしれません。
余談ですが、いわゆるビック・ファイブのうちシカゴを除く、フィラデルフィア、ボストン、クリーヴランドはニューヨーク定期をもっていました。ビック・ファイブのニューヨーク定期におけるチケット価格は地元のニューヨーク・フィルが一番高い設定でした。競争心の旺盛なシカゴだけは、たまにきて、えらい値段をふっかけて帰って行きました。演奏そのものもすごいものではありましたけど。
おわり