昔の音楽の話を思い出すには、それにふさわしい場所があるかと思い、出かけてみた。
あまりにも有名なところゆえ、なにをいま皿、と河童は考える。
しかし、流れというものがある。
おいしい食事のあとは、昔の銀座に浸るのも悪くはない。
西五番街、並木通り、みゆき通り、と覚えれば酔っていても着く。
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銀座・ルパン、は、
バー・ルパン
と書いてある。
ドアを開けると地下へ向かう階段があるという、昔の雀荘を思い出すような作りのなか、階段をおりなかにはいる。
ウィスキーの具合はちらっと見ればだいたいわかる。
でも、河童の好きなウィスキー、ハード・リカーはあまりないようだ。
ここはそうゆう場所ではない。とわかった。
「お河童さま。ルパンはお河童さまのいくお店ではないですよー。」なるほど、ほかの店のバーテンダーは河童にはお勧めではない理由がわかった。毎晩シングルモルトで皿を濡らしている河童には栄養素、毒素が少し足りないようだ。
しかし、だ。
はいってしまった。
ルパンではルパンに従え、である。
最近の河童の飲み方はMこだわり派。
まず、ドライでないマティーニ
次に、シングルなモルト
〆は、オールドなマンハッタン
ということで3M攻撃。
どっちにしろ酔うまでのプロセスではあるが。。
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夜も更けていたので、今日は1Mのみ。
ドライなマティーニを飲み干し、オリーヴは記念に置いてきた。
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お店の作りがオールド・ファッションでいい感じであるが、ちょっと狭い、というか、調度品や椅子、テーブルの作りがひとまわり小さい。
すわっていて窮屈な感じがする。
昔の名士たちが小さかったのか、それとも、居心地を悪くし、客の回転を高める作戦か。
いずれにしても、いくようなときはイベント性を求められるような気がする。
おわり
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