くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「14歳からわかる生活保護」雨宮処凛

2016-02-08 05:38:57 | 社会科学・教育
 生活困難について勉強する必要にかられ、情報収集のために借りてみました。雨宮処凛「14歳からわかる生活保護」(河出書房新社)。
 雨宮さんは生活困難にかかわる新聞記事などよく登場されるので気になっていました。
 当時、売れっ子漫才師の方のお母さんが生活保護を受給していることが話題になりました。その話題にもずいぶん触れていますが、何よりも驚いたのは、生活保護は稼いだ分のお金を差し引いて支払われるものなのだそうです。
 高校生の子どもがアルバイトしたとしても、収入として扱われる。漫才師の河本さんの場合は別世帯ですし、仕送り分は引かれていたのだから、規定違反ではない。
 それなのに、政府からも批判の声があがり、不正に受給したかのような印象を与えたのだとか。
 生活保護を受けていれば救われたはずの餓死が、現代でも少なからずあるということにも愕然としました。
 というのも、役所が水際で申請を止めてしまう。住居の問題を指摘したり当座にとパンを支給したりして、受け付けないのだそうです。
 生活保護だけでなく、困窮した世帯を援助するシステムはあるのでしょう。わかるとわからないでは、社会の見方が変わるように思います。
 本屋に行ったら、柏木ハルコさんが生活保護をテーマにまんがを描いていることを知りました。見本冊子を読んだのですが、気になっています。