くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「『等身大』で生きる」鈴木明子

2016-02-04 05:16:25 | 芸術・芸能・スポーツ
 鈴木明子さんの二冊めの本です。「『等身大』で生きる スケートで学んだチャンスのつかみ方」(NHK出版新書)。
 実はわたし、一冊めの本を持っていて(しかも、サイン入り)、でもラストにたどり着けなかったのです。
 いやいや、読みにくいわけじゃないんですよ。この本もそうですが、結構読みやすい。鈴木さんの考えとか人柄とか伝わってきて、好感が持てます。前回途中になってしまったのは、前半スピーディーに読みすぎて、違う本に移ったまま片づけてしまったからです。ごめんなさい。今度出してきます。

 鈴木さんは学生時代を仙台で過ごされているので、宮城県民としては親しみやすい選手です。ユニバシアードで活躍された記憶が。(違ってたらすみません)
 ただ、その最中に病気をされて苦しんだということは、一冊めを読んで初めて知りました。
 今回個人的におもしろかったのは、ノービス時代に「魔王」や「勧進帳」で滑ったという話題でした。どっちも音楽の授業ではおなじみですが……。でも、スケートの曲としては滑りにくそうな……。
 音楽の先生(スケートファン)にも話してみました。意外な曲にやはり驚かれていましたよ。

 明子さんは新しい環境に飛び込むことに、最初は躊躇してしまうことが多いようです。引退後すぐの仕事がバラエティーだったり、講演会やアイスショーの仕事に現役時代とは違うプレッシャーを感じたり。ニュースや地元番組のレギュラーの仕事も、自分にできるのかと不安を感じて。
 でも、活動しているうちにやりがいを感じて、今では楽しめるようになったそうです。
 特に振り付けの仕事に力を入れている様子に、今シーズン本郷さんの演技で何度かクレジットされたことを思い出しました。
 社会人としての自分を振り返り、今後も頑張りたいと語る姿、爽やかで素敵でした。