確実に戦争の危機が迫っているのではないか。安倍総理が解散総選挙を決断したのは、それを見越してのことだろう。一般庶民の下々の者であっても、日々の情報に接すれば、漠然とした不安を感じるのが普通だろう。政治家はいい気なものである。これから来年の春まで何が起きても不思議ではないのに、大半がお花畑である▼今最も危惧されているのが北朝鮮の武装工作員の我が国への侵入である。アイゼンハワーは「およそ事前にたてた計画通りにことが実際に起きたためしがない」と危機管理の迷妄を嗤った。予測不可能な事態にどこまで冷静に対処できるか、安倍内閣の課題はまさしくその一点に尽きる▼永井陽之助が『現代の戦略』で指摘しているように、そこにプラス大切なのは同盟国内部の結束である。その本が出た昭和60年当時は仮想的がソ連であったため、永井は「西側世界内部の摩擦を回避、または極小化し、ソ連帝国内部の摩擦の自然増を待つことである」と書いた▼安倍総理が平和安全法制によって米国との同盟関係を強化し、積極的平和外交で世界を飛び回り、日本の味方を増やそうとしてきたのは、まさしく的を射た行動であった。近い将来に摩擦の自然増によって崩壊するのは、日本を虎視眈々と狙っている反日国家である。中共と北朝鮮の間に亀裂が生じてきており、今までは考えられなかった事態になっている。やられたりやり返す覚悟を持ちつつ、米国と一体となって戦争の危機を乗り切るべきなのである。
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