草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

交戦権なき自衛隊は米軍の指揮下に入るしかない

2024年07月30日 | 自衛隊
 いくら9条信者の天木直人氏であっても、現状認識においては間違っていない。我が国の憲法では交戦権が認められておらず、警察権の発動でしか反撃できない。そんなぶざまな国家が戦争を決断することなどできない。米軍の指示に従って行動するしかないのだ。現状では統帥権はアメリカ軍にあるといえる。
 天木氏がXで「自衛隊は米軍の指揮に置かれる」というのは事実なのである。しかし、岸田首相は、とんでもない危機が迫っているにもかかわらず、日本国民にまったく説明することなく、自衛隊が米軍の傭兵として使われることを容認している。
 日本国民の命を守るべき自衛隊は、台湾有事などの場合に、どのように対応するのか、まったく議論がなされていない。三島由紀夫が決起したときの言葉を忘れてしまったのだろうか。三島は自衛隊員に向って「諸官に与へられる任務は、悲しいかな、最終的には日本からは来ないのだ」と訴えたではないか。そして、自刃する前に「アメリカは真の日本の自主的軍隊が日本の国土を守ることを喜ばないのは自明である。あと二年の内に自主性を回復せねば、左派のいふ如く、自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終るであらう」と叫んだではないか。
 今まさしくその予言の通りになりつつあるのだ。すぐに自衛隊を国軍にしなければならない。それができないのならば、日本はウクライナと同じように、管理された戦争に突入することになるだろう。米軍と対等の関係を築くことができなかったのは、現憲法のせいであり、それを改正してこなかった日本民族は、消滅の危機に瀕しつつあるのだ。三島を狂人扱いにした者たちが、不甲斐ない日本にしてしまったのである。
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占領軍が「大東亜戦争」という言葉を使えなくした

2024年07月30日 | 歴史
 私たちの不幸は自らの歴史を奪われ、未だにそれを取り戻せずにいることです。江藤淳が明確に述べているように、我が国では先の戦争は「大東亜戦争」と呼ばれていたにもかかわらず、今私たちが「太平洋戦争」と言っているのは、アメリカを中心にした占領軍の指令にもとづくものでした。
 昭和20年12月8日、つまり敗戦の年の12月8日以降に名称が変わったのです。占領軍はその日に、全国の主要新聞に「太平洋戦争史」を自分たちのプロパガンダとして掲載しました。日米開戦の日にぶつけて、自分たちの価値観を押し付けてきたのでした。当時の主要新聞社は紙の特配を受けていましたから、逆らうことはできませんでした。
 また、12月9日からは東京中央放送局が「真相はこうだ」という宣伝番組が開始されました。いうまでもなく、占領軍の指導のもとに行われたのです。決定的であったのは、占領軍は12月15日、「神道指令」なるものを出して「大東亜戦争」という言葉を公式文書において使用することを禁止しました。
 このことを多くの日本のマスコミは報道しませんが、今は亡き江藤が世に問うたことの意義は、高く評価されなくてはなりません。我が国が「大東亜戦争」に突入したのは、欧米列強からアジアを解放する目的があったことは事実です。その時代はアジアの多くの国々が欧米の植民地となつており、独立を達成したのは戦後になってからです。
 日本とアメリカとの戦争に矮小化し、日本を悪者にする東京裁判史観から抜け出すためにも、私たちは言葉から改めなくてはなりません。それができないでいるのは、私たちが不甲斐なかったからにほかなりません。
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