草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

維新の精神は「力が正義」の革命や構造改革にはあらず!

2014年01月08日 | 思想家

 日本がこれからやるべきは維新である。松永材が『白虎精神ー明治維新の教訓ー』(昭和34年刊)で書いたような維新であって、断じて改革や革命ではない。白虎隊が取り上げらたために、会津ではかなり読まれたが、全国的にはそれほどではなかったと思う。松永の論理は明快である。革命であれば「力が正義」であり、そこで官軍と賊軍に色分けされる。日本史も例外ではなかった。「源平の戦から織田豊臣徳川を経て、明治政権やマッカーサー支配にいたるまで、力の争によって主権者が交替した」からだ。その一方で松永は「日本史にはこの力の支配の外に今一つ別個の原理が見出される。これが即ち維新である」と書いた。松永にとっての維新とは「復古すなわち奉還によって新生(若返り)に伸びる。すなわち本に還ることによって末に延びる生命的原理」であった。それが日本人の大義でもあったのだ。「日本史のみ革命的交替(たとえば織田、豊臣、徳川の如き)の上に万世不易の一系が厳存し、これによって革命的争斗の上に維新的新生が可能である。天下の兵馬の権を握っていた将軍が、一兵士の武備すら持たなかった天皇に、大権を奉還したことは、世界史中ただ日本の歴史にのみ見受けられた特性」であることに注目したのだ。松永の維新論は古臭いと一笑に付されるだろうが、真の維新政党に求められるのは、大義なき権力闘争の勝者になることではなくて、奉還によって大義を明らかにすることなのである。

政治 ブログランキングへ

 

                      ←今日本に求められるのは維新だと思う方はクリックを

 

にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ

にほんブログ村       blogramで人気ブログを分析

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本派田母神と欧米派舛添が激突するのが東京都知事選挙だ!

2014年01月08日 | 政局

 今のところ真に日本人のための政党は存在しないのである。最近私がよく使う三島由紀夫の分類法によれば、自民党の大半は欧米派であり、かろうじて安倍首相が日本派に近い。野党はと言えば、共産党や社民党は外国派であり、日本維新の会やみんなの党などは欧米派に色分けできるのではないだろうか。ただし、日本維新の会でも石原グループは、日本派と主張が重なる。東京都知事選をめぐって、自民党は舛添要一元厚生労働相を擁立する可能性が高まっている。自民党政権下にあって、首都東京で負けるわけにはいかないから、無難な選択をしたいのだろう。しかし、日本派のなかから田母神元航空幕僚長が出馬声明をしたことで、安倍首相を応援している保守の中心勢力が独自候補を担ぐことになった。これによって将来の日本の政治が見えてきた気がする。間違っても中共や韓国に媚びる外国派による政権樹立は考えられない。今後予想されるのは、日本派と欧米派の対決の図式である。その前哨戦として注目されるのが、2月9日投票の東京都知事選挙なのである。田母神元航空幕僚長を応援する頑張れ日本行動委員会は、「日本を主語とする」という言葉をしきりに口にするが、現時点で日本派がどれだけの力を持っているか、国内外に示すことになるだろう。マルクス主義の歴史的な実験が失敗し、中共が帝国主義国家として覇権を目指すなかで、アメリカが頼りにならないことが明らかになってきている。「日本よ国家たれ」の主張が高まってくるのは、当然の成り行きなのである。

政治 ブログランキングへ

 

                      ←日本の政治は東京から変わると思う方はクリックを

 

にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ

にほんブログ村       blogramで人気ブログを分析

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする