最前線で指揮を取っているトップが病気で倒れるというのは、よほどのことだと思う。福島第一原発の吉田昌郎所長が体調を崩して、急きょ入院することになった。12月1日付で退職するのだという。心労がたたったのだろうか。どんな病気に罹ったのだろうか。個人のプライバシーに関わることだから、それはさて置くとしても、、国民に不安を与えないためにも、現状がどうなっているかについて、民主党政権は包み隠さず公表すべきだろう。本当に収束の目途が付いたのだろうか。しかし、そんなであれば、余裕ができて、吉田所長も病気にならなかった気がする。目下、福島県は放射性物質の汚染をどうするかで手一杯で、発生源の福島第一原発には、それほど目が向かなくなっている。首相官邸や東京電力本社の指示に従わずに、独断で海水注入を継続したことで、より最悪の事態が防がれたともいわれているが、吉田所長は人間としての能力の限界を超えていたに違いない。心身ともに消耗してしまったのだろう。3月11日の原発事故発生時から8ヶ月以上が経過した。いくらピンとはりつめた糸でも、限界というものがある。吉田所長以外にもバタバタと倒れるようなことがあれば、深刻なことになってしまう。これからは今で以上に、現場で頑張っている人たちの健康管理を最優先させるべきだ。
←福島第一原発の関係者に声援を送りたいと思う方はクイックを