草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

今最優先すべきは福島第一原発関係者の健康管理だ!

2011年11月28日 | 災害

 最前線で指揮を取っているトップが病気で倒れるというのは、よほどのことだと思う。福島第一原発の吉田昌郎所長が体調を崩して、急きょ入院することになった。12月1日付で退職するのだという。心労がたたったのだろうか。どんな病気に罹ったのだろうか。個人のプライバシーに関わることだから、それはさて置くとしても、、国民に不安を与えないためにも、現状がどうなっているかについて、民主党政権は包み隠さず公表すべきだろう。本当に収束の目途が付いたのだろうか。しかし、そんなであれば、余裕ができて、吉田所長も病気にならなかった気がする。目下、福島県は放射性物質の汚染をどうするかで手一杯で、発生源の福島第一原発には、それほど目が向かなくなっている。首相官邸や東京電力本社の指示に従わずに、独断で海水注入を継続したことで、より最悪の事態が防がれたともいわれているが、吉田所長は人間としての能力の限界を超えていたに違いない。心身ともに消耗してしまったのだろう。3月11日の原発事故発生時から8ヶ月以上が経過した。いくらピンとはりつめた糸でも、限界というものがある。吉田所長以外にもバタバタと倒れるようなことがあれば、深刻なことになってしまう。これからは今で以上に、現場で頑張っている人たちの健康管理を最優先させるべきだ。

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政治家が旨とすべきは頭山満が説いた「沈勇沈才」だ!

2011年11月28日 | 思想家

 今の日本の政治家がダメなのは、その場を取り繕うことしかできず、腹が据わっていないからだろう。葦津珍彦は『大アジア主義と頭山満』のなかで、杉山茂丸が頭山と初めて会ったときのことを、かなりのスペースを割いて紹介している。それを読むまで私も知らなかったが、同じ筑前出身にもかかわらず、杉山は玄洋社創立には参加しておらず、後から加わった組であった。血気盛んな杉山に向かって頭山は「才は沈才たるべし。勇は沈勇たるべし。孝は至孝たるべし」と教え諭したのである。何事も出たところ勝負で、無念を晴らすようでは、かえって悪い結果を招くので、「平生無私の観念に心気を鍛錬し、事に当たって、沈断不退の行いを要とす」という心構えを説いたのである。この話に感銘を受けて、杉山は頭山の同志となったといわれるが、日頃から政治家は、心を鍛えておかなくてはならないのであり、今の野田佳彦首相のように、弁解に終始したり、逃げ回るのは、最低の部類に属するのである。そういえば、西村真悟も、民社党委員長を務めた父西村栄一を回想した文章のなかで、「父は、毎朝30分ほど目をつぶって静座をしていた」(『真悟の憂國』)と書いていた。政治をするのは人間であり、無念無想の境地を理解できないようでは、歴史に名をとどめる大政治家にはなれないのである。

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