日本がかつて誤った選択をしたのは、法匪と呼ばれるエリート官僚のせいだとよくいわれる。とくに満州では、権力と法律だけで国家を造り上げたのだった。だからこそ、高山岩男あたりに言わせると、「漢満の知性人達は、日本人は法匪に成ったか」(『日本民族の心』)と批判したのだという。それは現在でも同じである。法律をこねくり回すことには長けているが、一般的な教養が不足しているからだ。中共人船長の釈放を那覇地検のせいにした、千谷由人官房長官の発言などを聞いていると、法律馬鹿の典型ではないかと思う。団塊の世代の弁護士のせいもあってか、日本人としての国家観を持ち合わせていない。難しい司法試験に合格したわりには、どこかずっこけている。エリート官僚の場合にも、法律中心の国家試験に合格したのである。それ以外の経学(哲学)・史学・文学に没頭することなく、高い地位が与えられたのだ。六法全書と判例の暗記が全てでは、世の中の見方が一面的になってしまう。そして、法学教養の基礎となる学問をマスターしていないから、容易にサヨクのイデオロギーの虜になるのだろう。哲人政治家まではいかなくても、それなりのバックボーンが求められるのが、政治家なのである。 菅直人首相や千谷官房長官がことさら法律論を持ち出すのは、エリート官僚の言いなりになっているからであり、政治主導が聞いて呆れる。

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