2023/5/23放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? ニューライフキリスト教会牧師の豊田信行です。今週は、聖書が約束する安息について学んでいます。紀元前13世紀頃、約3300年前、エジプトの奴隷であったイスラエルの先祖たちは解放者モーセに率いられて、奴隷の地エジプトを脱出し、約束の地カナンの地へと向かいました。シナイ山の麓まで来た時、約束の地で幸せに暮らすための十の戒め『十戒』を授かりました。
十戒を現代風に言い換えると『幸せになるための10の原則』となるでしょう。 十戒の4番目の戒めは、「安息日を覚えて これを聖なるものとせよ」です。一週間のうちの一日を安息の日とするように命じています。
エジプトの奴隷であったイスラエルの先祖たちは休みの日などありませんでした。365日、一日も休まず、精魂いや命が尽き果てるまで働き続けました。とても残念なことですが、日本語の「過労死」(※過労死は日本語由来)ということばに相当する英単語はなく、そのままkaroshi(過労死)として使われています。
イスラエルの先祖たちは「休みなさい」と命じられたことに何よりも驚いたはずです。なぜなら彼らはいつも「休むな! 手を止めるな! 働け!」と叱責され、鞭打たれ、暴力を振るわれてきたからです。
神様が彼らを奴隷の地から連れ出し、約束の地において安息日を覚えることを命じられたのは、何よりも彼らを神を礼拝する民とするためでした。神を礼拝する民とは休息する民なのです。
聖書の中でイエスキリストは、「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」(マタイの福音書11章28節)と招かれました。
疲れた人、重荷を負っている人とは、人生の悩み苦しみに押し潰されそうになっている人なのですが、その原因は自分を神と勘違いしてることにあります。そんな人はいないと思われるかもしれません。確かに本気で自分を神だと思ってる人はそうそういないでしょう。しかし実に多くの人が自分の人生の最終責任者は自分だと思い込んでいるのではないでしょうか。
聖書は人にはそれぞれ負うべき責任があることを教えています。しかし私たちの人生の最終責任者は、命を与えて生かしてくださっている神様ご自身なのです。
「わたしがあなたがたを休ませてあげます。」とのイエスの招きに応じて、担いきれない重荷を委ねようではありませんか。 そうすれば、あなたの心にも本当の安息が訪れることでしょう。
( PBA制作「世の光」 2023.5.23放送でのお話しより )
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