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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■あなたは休めていますか? 2 / 豊田信行

2023年08月08日 | Weblog

2023/5/23放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? ニューライフキリスト教会牧師の豊田信行です。今週は、聖書が約束する安息について学んでいます。紀元前13世紀頃、約3300年前、エジプトの奴隷であったイスラエルの先祖たちは解放者モーセに率いられて、奴隷の地エジプトを脱出し、約束の地カナンの地へと向かいました。シナイ山の麓まで来た時、約束の地で幸せに暮らすための十の戒め『十戒』を授かりました。

 十戒を現代風に言い換えると『幸せになるための10の原則』となるでしょう。 十戒の4番目の戒めは、「安息日を覚えて これを聖なるものとせよ」です。一週間のうちの一日を安息の日とするように命じています。

 エジプトの奴隷であったイスラエルの先祖たちは休みの日などありませんでした。365日、一日も休まず、精魂いや命が尽き果てるまで働き続けました。とても残念なことですが、日本語の「過労死」(※過労死は日本語由来)ということばに相当する英単語はなく、そのままkaroshi(過労死)として使われています。

 イスラエルの先祖たちは「休みなさい」と命じられたことに何よりも驚いたはずです。なぜなら彼らはいつも「休むな! 手を止めるな! 働け!」と叱責され、鞭打たれ、暴力を振るわれてきたからです。

 神様が彼らを奴隷の地から連れ出し、約束の地において安息日を覚えることを命じられたのは、何よりも彼らを神を礼拝する民とするためでした。神を礼拝する民とは休息する民なのです。

 聖書の中でイエスキリストは、「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」(マタイの福音書11章28節)と招かれました。

 疲れた人、重荷を負っている人とは、人生の悩み苦しみに押し潰されそうになっている人なのですが、その原因は自分を神と勘違いしてることにあります。そんな人はいないと思われるかもしれません。確かに本気で自分を神だと思ってる人はそうそういないでしょう。しかし実に多くの人が自分の人生の最終責任者は自分だと思い込んでいるのではないでしょうか。

 聖書は人にはそれぞれ負うべき責任があることを教えています。しかし私たちの人生の最終責任者は、命を与えて生かしてくださっている神様ご自身なのです。

 「わたしがあなたがたを休ませてあげます。」とのイエスの招きに応じて、担いきれない重荷を委ねようではありませんか。 そうすれば、あなたの心にも本当の安息が訪れることでしょう。


 ( PBA制作「世の光」 2023.5.23放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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■あなたは休めていますか? 1 / 豊田信行

2023年08月07日 | Weblog

2023/5/22放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? ニューライフキリスト教会牧師の豊田信行です。 今週、聖書が約束する安息について学びたいと思います。

 「安息」ということばを辞書で引くと、「精神的な緊張、不安がない状態」とあります。多くの人にとって安息とは心配事がない状態なのでしょう。確かに心配事がないと心は穏やかです。誰もが心穏やかな毎日、人生を送りたいと願っています。

 子供の頃、とても怖い体験をしました。大型台風の接近に伴い海がしけ始める中、出航した船に家族で乗っていました。 海がますます荒れ始め、船は右に左に傾き、あちこちで悲鳴の声が上がりました。生きた心地がしないとはまさにこういう体験なのでしょう。船が無事に港に着岸した時、船内から歓声と拍手が起こりました。

 私たちの日々の生活にも突然の嵐に見舞われるいろんな問題が高波のように押し寄せ、人生が大きく揺さぶられるようなことがあるかもしれません。今まさに人生の嵐に遭遇し、心が揺さぶられ、何かにすがりたい思いを抱いておられる方がおられるかもしれません。

 聖書の中にも同じようなエピソードが記されています。ある時、ガリラヤ湖上でイエスと弟子たちを乗せた舟が突然の嵐に遭遇しました。小さな舟は何をかぶり、沈みそうになりました。弟子たちは必死に水を掻き出したのですが、いよいよ力尽きて 手が止まった時、船尾で眠っておられたイエスに助けを求めたのです。

 イエスは起き上がると、風と波を叱りつけられました。すると風はやみ、波は凪になったのです。弟子たちは驚き恐れて互いに言い合いました。「お命じになると風や水までも従うとは一体この方はどういう方なのだろうか?」
 弟子たちは自分たちを恐怖のどん底に陥れた暴風と高波を叱りつけ従わせたイエスに驚き、畏怖の念を抱きました。

 畏怖の念とは、恐怖心とは異なり、想像を絶する偉大さに触れ身と心を震わせることです。聖書が教える安息とは心配事がない状態・凪の状態ではありません。人生の波風を静めてくださるお方に対して、「お命じになると風や水までが従うとは一体この方はどういう方なのだろうか」と畏怖の念を抱き、弟子たちと同じように身と心を震わせるとき、この方の存在感によって私たちの騒ぎ立つ心は静かさを取り戻し、穏やかにさせていただけるのです。

 イエス様に助けを求めていただきたいと思います。


 ( PBA制作「世の光」 2023.5.22放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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