goo blog サービス終了のお知らせ 

 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■最後の晩餐 / 岩井基雄

2022年07月15日 | Weblog

2022.2.4放送

 「世の光」の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。昨日に引き続き、新約聖書の福音書から学びましょう。今日は「最後の晩餐」についてです。

 「最後の晩餐」というと、レオナルド・ダ・ビンチが描いた絵がとても有名ですね。イタリア・ミラノにある教会の食堂の壁に描かれた有名な絵です。絵の修復が進む中で、描かれた食事の内容なども分かってきました。

 しかし、キリストの最後の晩餐の食事は旧約聖書の過越の食事でした。それは神の民イスラエルがエジプトで奴隷状態だったとき、神はモーセというリーダーを立ててエジプトを脱出させる道を開かれました。その脱出の時に急いで食べた食事が過越の食事の原点にあり、エジプトでの苦悩と救いを覚える恵みの食事でした。その食事に、キリストは新しい意味を与えるべく真の救いの恵みの食事を弟子たちとともにしたのです。

 その意味をまだ理解していなかった弟子たちでしたが、その最後の晩餐は忘れることが出来ない恵みの時となります。

 その食事の席で、キリストは弟子たちの足を洗ったのです。本来は食事の会場にいたしもべか、しもべの席と呼ばれる場所に座った者が皆の足を洗うはずでした。しかし、誰が一番偉いか、と弟子たちの間で議論が進む中、誰も立ち上がろうとはせず、キリスト自身が立ち上って彼らの足を洗ったのです。

 それは高慢な弟子たちの汚れた足をもへりくだって洗い、豊かな恵みを示すキリストの愛の姿でした。キリストはご自分を既に裏切っていたイスカリオテのユダの足だけではなく、このあと全員が裏切る弟子たちの足を、きれいに洗って愛を示されたのです。

 その愛の姿は大きな模範でもありました。キリストはこう語ります。
 「主であり、師であるこのわたしが、あなたがたの足を洗ったのであれば、あなたがたもまた、互いに足を洗い合わなければなりません。」
    新約聖書 ヨハネの福音書13章14節

 この最後の晩餐でキリストは弟子たちに限りない愛を表しつくされました。それはこのあと自分たちの愚かさと向かい合う弟子たちが互いに赦し合い愛し合い仕え合うためでした。キリストの愛に生かされる交わりは人生を新しくしていくのです。

     ( PBA制作「世の光」2022.2.4放送でのお話しより )


********

さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
******  
 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする