2022/2/7放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。福井誠です。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日は民数記17章8節から「アーモンドの実を結んでいた」と題してメッセージをお伝えいたします。
「その翌日、モーセはあかしの天幕に入って行った。すると見よ。レビの家のためのアロンの杖が芽を出し、つぼみをつけ、花を咲かせて、アーモンドの実を結んでいた。」
しばらくご無沙汰しているうちに聖書通読は民数記に入りました。これから一週間、共に民数記を読んでまいりましょう。
さて、エジプトで奴隷であったイスラエルの民がエジプトを脱出した後のことです。彼らは改めて自分たちの民族的な特徴を形作る大切な神の教えを与えられる機会を持ちました。その記録が先に読んだレビ記であり、またこの民数記と言えます。
ともあれ彼らはまことの神を礼拝する神の民であり、神と人を仲介する祭司という役職を持つようになりました。ところが、実際に祭司制度が動き始めると、最初にその地位についたアロンに異議を唱える人々も出てきたわけです。
なぜアロンでなければならないのか。そこで、この章はアロンが12部族の長の中で唯一祭司として選ばれたことを明らかにする神の奇跡的な介入を伝えています。
それは、各部族の長が自分の杖に自分の名前を書いて、あかしの箱の前に置き、翌日そこから芽がでていれば「それが神の選んだ人である」というもので、実際に翌日、芽を吹き花をつけアーモンドの実を結んでいたのはアロンの杖だけであったというものです。これによってイスラエルの民は、神の実在と、祭司を任命する神の権威を覚え、アロンの祭司としての働きを認めていくのです。
現代のイスラエルにこのような祭司制度はありませんし、まして今の日本人の信仰者にこのようなエピソードが何の意味を持つのかと思うところでしょう。
しかし、大切なのは、神がご自身の民を守り導くために一つの秩序を与えられたということです。神は混乱の神ではなく秩序の神です。
では、今日もよき一日となるように祈ります。
( PBA制作「世の光」 2022.2.7放送でのお話しより )
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