2022/2/14放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 今週担当します原田憲夫です。今週はご一緒に新約聖書コロサイ人への手紙に耳を傾けたいと思います。
3章9節後半から10節前半をお読みします。
「あなたがたは古い人をその行いとともに脱ぎ捨てて、新しい人を着たのです。」
「古い人」といえばいわゆる古参とか老人を思い浮かべるでしょうか。「新しい人」とは新入りとか新人でしょうか。いわゆる時間的な違いですね。
ところがこの手紙は質的な違いを語るのです。すなわち、「古い人」とは真の神様に背を向け、罪の奴隷状態にある人のことです。それに対し「新しい人」とは救い主イエス・キリストを信じ、罪の奴隷状態から解放され、神様の光の中を歩む人なのです。
ところで新約聖書にオネシモという人が出てきますが、彼はピレモンの家の奴隷でした。そのオネシモが主人の物を盗んでローマへ逃亡したのです。ところがオネシモはそこで奇しくも布教活動のゆえに当時の支配者の手で捕らわれの身となっていた使徒パウロと出会い、パウロを通して自分の罪・過ちに向き合い、回心します。
新しい人に生まれ変わったオネシモはピレモンの家へ戻されます。ただその時パウロは、もしも損害や負債があればそれを自分が代わって支払う、とピレモンに約束した上で、オネシモを奴隷としてではなく愛する兄弟として受け入れて欲しい、と頼んだのでした。
当時は階級制度の社会で、奴隷は人間の階級に入っていませんでした。生きた道具に過ぎなかったのです。使徒パウロは奴隷解放運動を起こしたわけではありません。ただ、ピレモンが新しい人に生まれ変わることを助けたことで実態を変えたのです。生まれや身分がどうであれ、「愛する兄弟」というたった一言でこの隔ての壁を壊してしまったのです。
そうです。「新しい人」とは救い主イエス・キリストを信じ、罪の奴隷状態から解放され、神様の光の中を歩む人なのです。新しい人は互いに神の家族として尊重し支え合いながら、きよい光の中を歩むことを目指します。
実は今日あなたも、古い人を脱ぎ捨て新しい人を着ませんか? と神様から呼ばれているのです。その招きに応えませんか? あなたの上に神様の祝福が豊かにありますように。
( PBA制作「世の光」 2022.2.14放送でのお話しより )
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