♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ただ一人のお医者さん / 山本陽一郎

2022年07月01日 | Weblog

2022.1.21放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。山本陽一郎です。
 
 子どもの頃、私は家の近くの町医者でよく診てもらいました。母曰く名医だというおじいちゃん先生がいつも温かく迎えてくださいました。聴診器を当てて一通り診た後には、「まぁ、心配しなさんな」とか「うまいもん食べて、ちゃーんと寝てりゃ治る」といった感じの一言なのですが、それが不思議と安心を与えてくれて、足取り軽く家に帰ったものです。

 ただ、どんな名医でも治すことができないものがあります。それは人の罪です。罪は、私たちみんなが持っている不治の病だといえます。

 「いや、自分は犯罪を犯したことはない。完璧な人間じゃあないが、それなりに誠実に生きているつもりだ。罪人呼ばわりされるのは心外だ!」という方もおられるでしょう。何を隠そう、私がそうでした。

 けれども、自己中心性、妬み、責任転嫁、そして死の恐怖。私たちの中にあるこういったものはすべて、神に逆らう生き方すなわち私たちの罪によって生じています。そして、残念ながらこれを自分自身では治せないし、どんな名医でもこれだけは切除できません。罪の解決は、罪を赦す権威を持っているお方によってでなければ、もたらされないのです。

 実は、聖書が語っているのは「その罪を解決できるただ一人の医者がここにいる」ということなんです。
 イエス・キリストは言われました。
 「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人です。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためです。」
      マルコの福音書2章17節

 医者とはイエスご自身のことです。当時、自分を正しいと思っていた人々は反発しました。けれども、本当は誰もが罪の解決を必要としているのです。病人に治療が必要であるように、人には罪からの救いが必要です。イエスが来られたのは私やあなたを招き、救ってくださるためなのです。

 どうしても診てほしい医者なら順番待ちや遠くの病院まで出かける必要もあるかもしれません。しかし私たちを罪から救うただ一人の医者は、待つ必要も出かけて行く必要もありません。なぜなら私たちが呼べばすぐに、いいえ呼ぶ前から私たちの状態を知っていてくださるからです。この名医イエス・キリストは、いつも私たちと一緒にいてくださるのです。

      (PBA制作「世の光」2022.1.21放送でのお話しより)

 ***

さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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