2022/2/9放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。福井誠です。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日は民数記19章2節から「傷のない完全な雌牛」と題してメッセージをお伝えいたします。
「主が命じるおしえの定めは、こうである。イスラエルの子らに告げよ。まだくびきを負わせたことがなく、傷のない完全な、赤い雌牛をあなたのところに引いて来るようにと。」
今週は、ずっと祭司職についてのお話が続きます。まず祭司の任命、そして祭司の報酬。今日は、祭司の職務内容に絡んで、赤い雌牛を献げることの意味が語られています。
「赤い雌牛」。唐突にも感じられますが、祭司の職務の一つとして「きよめの水」を作ることがありました。そのために赤い雌牛を焼くのです。それは、杉の木、ヒソプ、緋色の糸とともに焼きます。イスラエルでは杉は「強さと長寿」、ヒソプは「きよめ」、緋色の糸は「いのちの象徴」とされました。そのようにして焼かれた赤い雌牛の灰を集め、新鮮な水を加え、汚れを除く水を作るのです。
大切なのは、この旧約聖書の教えが、イエス・キリストの罪の赦しときよめを語るために、新約聖書で引用されたことを思い起こすことでしょう。へブル人への手紙の著者は次のように語っています。
「雄やぎと雄牛の血や、若い雌牛の灰を汚れた人々に振りかけると、それが聖なるものとする働きをして、からだをきよいものにするのなら、まして、キリストが傷のないご自分を、とこしえの御霊によって神にお献げになったその血は、どれだけ私たちの良心をきよめて死んだ行いから離れさせ、生ける神に仕える者にすることでしょうか。」(ヘブル人への手紙9章13~14節)
汚れを取り除く水を作るなど、迷信的、魔術的な儀式のように思われるかもしれません。しかし、それは人間の最も深い心の必要を満たすためのもので、「イエスの十字架の死による罪の赦しときよめの恵みに通じるものだ」というわけです。確かに人が人生において罪滅ぼしをしたい、と思ったらどんな手段があるのか。聖書はイエスの十字架の罪の赦しがあると言うのです。
では、今日もよき一日となるように祈ります。
( PBA制作「世の光」 2022.2.9放送でのお話しより )
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