2022.1.3放送
「世の光」の時間です。明けましておめでとうございます。皆さん、いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「ついにローマに到着」という題でお話ししましょう。
さてパウロ一行はマルタ島で三ヶ月過ごしました。その中の一つのエピソードを初めにお話ししましょう。使徒の働き28章です。
マルタ島の首長プブリウスさんがパウロ一行を招待し、三日間親切にもてなしてくれたのです。たまたま、プブリウスさんの父親が赤痢を患い、高熱で床に着いていました。そこでパウロは父親のところに行って手を置いて祈り、病気を治してあげたのです。このことがあってから他の病気をしている島の人々が続々パウロのところにやってきては皆癒されました。島の人々はパウロ一行を尊敬し、出帆の時には難船で失った必要な品々を持ってきてくれたのです。
三ヶ月経った後、パウロ一行はこのマルタ島で冬籠(ごも)りをしていたアレキサンドリアの船で出帆することにしました。そしてシチリア島のシラクサに寄港し、三日間停泊し、そこから進んでイタリア半島のレギオンに到着したのです。一日後、南風が吹いてきたのでこれ幸いと出帆して、二日目にプテオリに着き、プテオリで信徒たちに会い、勧められるままに七日間滞在しました。プテオリからは陸路でパウロ一行は遂にローマに到着したのです。
パウロ一行がローマに到着する前、ローマ教会の信徒たちは、パウロたちがローマに来るということを聞いて、ローマの手前にあるアピイ・フォルムおよびトレス・タベルネまで出迎えたのでした。パウロはローマの信徒たちの出迎えを受けて神に感謝し、勇気を与えられ勇み立ったのです。
遂にパウロは念願のローマに到着しました。囚人という立場ではありましたが、当時世界の都ローマでもイエス・キリストの証をしなくてはならないと言われた主イエス様のことばがこのような形で実現したのです。ローマ行きは使徒パウロの長年の志でありました。神の計画と私たちの志とは深い関係にあることを学ぶことができます。
聖書のことばです。
「神はみこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださる方です。」
ピリピ人への手紙2章13節。
(PBA制作「世の光」2022.1.3放送でのお話しより)
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