2021.12.3放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井誠です。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日は出エジプト記18章10節から「主がほめたたえられるように」と題してメッセージをお伝えいたします。
「主がほめたたえられますように。主はあなたがたをエジプト人の手とファラオの手から救い出し、この民をエジプトの支配から救い出されました。」
イスラエルの民のエジプト脱出成功を聞いたモーセのしゅうとイテロが、娘チッポラと二人の孫を連れてモーセのもとにやって来ました。久しぶりの家族との再会でした。モーセはこれまで主がイスラエルのためにどんなことをしてくださったか、イスラエルの困難と神の救いについてあれこれ語ったようです。そして、しゅうとのイテロはその話を聞きながら、イスラエルの神がしてくださった素晴らしいことを覚えて喜んでいます。
イテロはミデヤン人であり、一般に聖書はミデヤン人を偶像崇拝者であるとしています。ですからイテロはここで初めて唯一まことの神の存在を認めたということなのかもしませんし、あるいは、義理の息子モーセと暮らしていた時に唯一まことの神を知り、今ここでその素晴らしいみわざを覚えて感動した、ということかもしれません。いずれにせよ、イテロは神の力の素晴らしさを心に留める人であったようですね。
ところがこのイテロ、超自然的な神の力を信じる者でありながら、意外にも現実主義者なのです。モーセが約200万近い民の問題解決に翻弄されている姿に、イスラエル全体を統治する機構を考えるように助言しています。「民全体の中から、神を恐れる、力のある人々、不正の利を憎む誠実な人々を見つけだして、千人の長、百人の長、五十人の長、十人の長として民の上に立てるように」と語るのです。イテロはただ集団を組織立てるだけではなく、それらを上手にコントロールする人材を見分けて立てるように、と語っているのです。
神を信じ神をたたえて生きる生活の中でも、しっかり現実感覚を大事にして歩ませていただきたいものです。
では今日も良き一日となるように祈ります。
( PBA制作「世の光」2021.12.3放送でのお話しより )
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