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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■ルカの福音書-83 イエスの方から来てくださる / 大嶋重徳

2022年06月20日 | Weblog

2022.1.10放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。今週の箇所ルカ4章ではイエス様の、カペナウムという町での伝道の様子が描かれています。

 当時、会堂での聖書の説教を聞いた後、そこにいた何人かで説教の感想を、昼ごはんを食べながら言い合う、分かち合う時間をこの当時持っていました。教会でお昼ごはんを食べることが大切にされていったのもこの背景があります。コロナ禍で随分とお昼ごはんを食べることができなくなりましたが、教会も一緒にご飯を食べながら、語られたみことばの分かち合いをしています。

 この日はシモン・ペテロの家に行き、その話を分かちあおうとしていました。しかし、家に入ると、シモン・ペテロの姑がひどい熱で苦しんでいました。姑とはペテロの義理のお母さんです。義理のお父さんが早くに亡くなったのでしょうか、ペテロ夫婦と妻のお母さんが同居をしていたんですね。その姑がひどい熱をだしていた。

 すると周りの人が彼女のためにイエス様に癒やしをお願いしたんです。本来ならシモン・ペテロからお願いするのが筋でしょう。動揺をしていたんでしょうか。「せっかく今日はイエス様が来てくれたのになんなんだ」と身勝手に怒っていたのかもしれません。あるいは「イエス様は説教後に疲れておられるのに熱の癒やしをお願いをしても良いんだろうか」と勝手に考えたのかもしれません。動揺して何もできないシモンの代わりに、周りの人がイエス様にお願いをしました。

 すると、イエス様は何のためらいもなく姑の枕元に来てくださったのです。イエス様が「癒やされた」とあります。そして熱を叱りつけられました。すると「熱が引き、彼女はすぐに立ち上がって、彼らをもてなし始めた」とあります。

 実は、聖書で最初にイエス様に奉仕をし、おもてなしをしたのはペテロの姑でした。イエス様という方は、私たちに近づいてきてくださるときに、私たちの家族にも近づいてくださるのです。しかもペテロの方から何も言えない状況であったにも関わらず、イエス様の方から私たちの家族に、ペテロの家族に近寄ってくださるのです。

 今日もイエス様はあなただけではありません、あなたの家族の必要にも近づいて、寄り添って、手を置いてくださるのです。だからこそ、大胆に家族のことをお祈りしましょう。あなたの祈りに応えて手を置いて癒やしてくださるイエス様が今日もあなたの家に来てくださるのですから。

      (PBA制作「世の光」2022.1.10放送でのお話しより)

 ***

さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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