2022.1.20放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。山本陽一郎です。
様々な人間模様が描かれる聖書。今日も引き続き、兄エサウが弟ヤコブに長子の権利、神の特別な祝福を横取りされた出来事を見たいと思います。
「あいつの名がヤコブというのも、このためか。二度までも私を押しのけて。私の長子の権利を奪い取り、今また、私への祝福を奪い取った。」 また言った。「私のためには、祝福を取っておかれなかったのですか。」
創世記27章36節
父の前で悔し涙に暮れるエサウ。やがてそれは弟への殺意に変わります。でも、何を今さらという面もあります。かつてエサウは言い放ちました。「長子の権利など、私にとって何になろう」と。ただ煮物が食べたいというだけの理由で、大切な大切な神の祝福を受ける権利を自分で弟に売ったのです。彼は目の前の必要が満たされること、自分の楽しみや満足を追い求めるばかりで、大切にするべき神の祝福を侮ったのでした。
私たちはどうでしょうか。もしかすると、時々エサウと似たことをしているかもしれません。日頃与えられている恵みにちゃんと感謝をして、人や物、時間を大切にしているでしょうか。他人が持っているものや目の前のことばかり追いかけて、本当に大切にするべきものを見失ってはいないでしょうか。どうでもいいとか、いつでもやれるとか、侮ってはいけないのです。
ヘブル人への手紙12章16節、17節には、こんなふうに書かれています。
「また、だれも、一杯の食物と引き替えに自分の長子の権利を売ったエサウのように、淫らな者、俗悪な者にならないようにしなさい。あなたがたが知っているとおり、彼は後になって祝福を受け継ぎたいと思ったのですが、退けられました。涙を流して求めても、彼には悔い改めの機会が残っていませんでした。」
泣いて求めても悔い改めの機会が残っていない。そんな時が来る前に方向転換をして神のほうを向かなければ、と思わされます。
イエス・キリストのことばに心を留めて今日の話を閉じましょう。
「自分に光があるうちに、光の子どもとなれるように、光を信じなさい。」
ヨハネの福音書12章36節
(PBA制作「世の光」2022.1.20放送でのお話しより)
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